福島に約1週間行っていました。僕も被ばくしているはずです。
でも、たった1週間です。
そこで暮らす方はこの先、何年、もしかしたら何十年、被ばくし続けなくてはいけません。
ボランティアしている時に、地元の人に言われました。
「放射能は怖くないんですか?」
確かに、福島に行く前までは、ちょっと怖かったです。
マスク、絶対しなくちゃとか、雨が降ったら外出をやめようとか・・・
でも、あまりにもそこにいる人たちが自然に暮らしているので、そんな気持ちはなくなっちゃいました。
福島のみなさんが、一生懸命復興に向けて頑張っているのに、なぜ風評被害や、差別が起こるのでしょう?
それは簡単です。みんな知らないからです。
市場に出ている野菜は安全だと言っても買わなかったり、被災地の人から放射能がうつるとか・・・
放射能がうつるなんてことはありませんからね。
東京の人は、福島の女性を嫁にもらわないとか、「いわき」ナンバーの車で入荷に行ったら、他県ナンバーに積み替えてから、入荷してくれと言われたとか、地元の人が言ってました。
もし、これが本当ならば、震災で、原発で、苦しんでいる人たちに、なぜさらに苦しみを与えるのでしょう?
また、事実でなかったとしたら、そうまで思い込ませてしまう要素が世間にあるのではないでしょうか。
僕も実際に行ってみて、よくわかりました。
思っていたよりも、ビビる必要はないって。
だって、みんな元気に暮らしているんですから。
被災者の人に「がんばろう!」って言っちゃいけないとか言う人もいますが、もうみんな「がんばろう!」っていう気持ちになっています。
街中、「がんばろう!」の貼り紙だらけです。
遠くにいると、わからないことがいっぱいです。
わからないなら、ちゃんと理解しようとしないと、へんな差別に繋がってしまうかもしれません。
憶測で判断せず、ちゃんと自分で調べて、納得して行動することが大事だと思います。
福島からの帰りに見た牛たちです。
こいつらは、どこに行くんでしょう?
人間のために生まれ、育てられ、そして人間の都合で殺されてしまうのでしょう。
どうせ、殺されるなら、生まれ持った使命を果たしてから、死んで行ってくれればと思います。
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