スティーヴィー・ワンダー10年ぶりの新作、A TIME TO LOVE。アルバムが発売されるという話しが出てから3年、ようやく彼のサウンドを聴く事が出来た。
アルバムを聴いて、まずはじめに思ったことはスティーヴィー・ワンダーらしいアルバム。(笑)流行りものを取りこんで、新しいサウンドを作ろうとかそういうものは、感じられず、スティーヴィーの持ち味がいかされたアルバムに仕上がっている。
全体的にミディアム、スローな曲が多く落ちついて聴ける。聴けば聴くほど耳馴染み、染みこむような味のあるアルバムに仕上がっている。
以前ホームページで、
juconのことを取り上げていただいたこともある音楽評論家吉岡正晴氏のブログに”2曲いい曲があれば、「いいアルバム」、3曲あったら、「素晴らしいアルバム」、4曲あったら「傑作」、そして、5曲あったら「歴史に残るマスターピース(歴史的名盤)」”ということが書いてあった。
最近、アルバム全体がすばらしいというものに出会うことが少ない。しかし、このアルバムはトータル的にすばらしい出来映えであり、吉岡氏の言葉をかりるとすれば、歴史に残るマスターピースということになるだろう。
ただ、ひとつ気に入らない点は日本盤の特典、ボーナストラックがパソコンによるダウンロードで得られるということだ。これはあまり得した気にならないし、ダウンロードにも結構時間がかかる。特典がこういう形になったことは、CDの容量の問題と締めきりの関係らしい。インターネットでの音楽配信も当たり前という時代になってきたが、やっぱりCDを買った人はCDプレヤーで聴くので、特典もCDでなければボーナストラックを聴く機会は少くなる。
今回の場合、特典という意味では吉岡氏の解説書がついているということの方が、国内盤を買うメリットと言えるかもしれない。そしてこのアルバムをさらに深く掘り下げて、聴こうと思われる方は、吉岡氏のホームページ
soul searchin'の日記、ブログ等を合わせて読まれることをお薦めする。
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