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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

塗装について(2)

2008-07-03 14:33:01 | Weblog
二十数年前、僕は生活協同組合、いわゆる生協で働いていました。
その当時は、市販で売られている食品には合成保存料、合成着色料など入った食品はまだまだたくさん出まわっていました。
無添加なモノは生協で手に入れるという時代でした。

しかし最近では、スーパーでも無添加なモノが手に入るようになりましたし、消費者の意識も高くなり、そのようなモノが入った食品は売れなくなっていることでしょう。

今では、安全な食品というのは、当たり前という認識になっているのではないでしょうか。
そしてこれからは、安全の上に、環境に配慮したモノでなくてはいけなくなって来ていると思います。

遺伝子組替え食品や、クローンなどの食品は一部で食べても安全と言われていますが、安全なら食べようという風には、なかなかなりません。

地球温暖化やエコなどの話が毎日のように聞かれます。
この前ラジオで、旬の野菜を食べれるのはエコです。という話をしていました。
今は、夏野菜でも冬に食べることが出来ます。しかし、それはビニールハウスや温室などで栽培されているからです。
旬の野菜を食べれば、無理な温度調整などせずに野菜が出来るから、無駄なエネルギーを使わないという理由です。
また、その番組では皮ごと食べることもすすめていました。皮も食べることでゴミが減ると。(笑)

このように現在は、安全性だけ出なく、その制作方法から廃棄まで考える時代になってきているということです。

ここで昨日の続きに戻りますが、ウレタンを配合した塗料は、硬化してしまえば安全という話でしたが、これは使用する段階だけを考えた話です。

それ以前の塗料を作るときに出る廃棄物や、塗料を塗った家具を廃棄処分とした時に、有害な物質は出ないのでしょうか?
僕はウレタンがどのように出来るのか勉強しているわけでもありませんし、実際にその廃棄物がどう処分されているか知りません。

しかし天然のオイルを作ったり、オイルが塗装された家具が処分される時と比べれば、多分有害な物質が多く出ているのではと。
この辺は、あくまでも僕の感じていることで、実際に検証したわけでもなく、何かのデーターに基づいて発言しているわけではないので、間違いがあればご指摘いただければと思います。


この仮定が正しいとすれば、使用時に安全ならば使っても良いという話はちょっと違っている思うのです。これからは安全だけでなく、環境にも配慮しないとダメという時代になっていくはずです。

もし、安全なら良いという話になるのならば、無垢の材料にこだわることはなく、合板も使っても良いじゃないかという話しにならないでしょうか?
もちろん、合板を使ってもいいんです。生活の中で合板はたくさん使われています。安全性もとりあえず確保されています。

しかし僕が無垢にこだわっているのは、やはり合板には問題があると思うからです。
合板を全く使わないわけではありません。でも、出来るだけ使わないようにしようと思っています。

これと同じように塗料のことを考えるならば、なるべくなら天然のモノ、有害物質の少ないモノを使っていくことを基本的に考えていきたいと思っています。

小さな家具屋が、こんなことを考えるよりも、本当はお客さんが求めるモノを素直に作ったほうが良いとは思います。(笑)
テーブルトップにシミがつかない方が良いと言われれば、ウレタンを使ってでもやるかもしれません。

でも、基本はそこにありますよ。と言うことです。
これからは、安全なら、なんでも良いということではなくなると。
基本があって、ある程度までなら妥協もします。
コテコテのウレタンコーティングはしません。(笑)


juconのテーブルを使っている方は、もしかしたら環境には良いのかもと思ってください。そのシミは勲章かもしれません。
シミがカッコイイって思えれば、少しは環境のためになっていると。(笑)


でもね、シミが気になる人には、シミがつかないような塗料も考えます。
それ以外のところで、環境に配慮した行動をすればいいだけです。

自分が出来る範囲で、続けられることをやっていくこと、それがLOHASですね。
持続可能なことが大事だってことです。(笑)



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