これは、角ノミと言って、四角い穴を開ける機械です。四角い穴が開くってのは、すごいんですよ! 工房を始めるときに、いろんな機械を揃えなくちゃいけないんだけど、資金がないので、最低限の機械だけを入れることにしたんです。 で、この角ノミ、あるとすごい便利なんですが、絶対必要な機械を優先したら、角ノミまで手が届かなかったんです。 そしたら・・・ なんと、オマケでついてきたのが、この角ノミ。(笑) 相当古いですが、ちゃんと使えます。 今では、これがあって本当によかったと思っています。 |
ところがです。
一昨日、急に調子が悪くなりました。
右側にあるレバーをグイっと引くとドリルが降りて穴を開けられるんですが、レバーを引いても、ドリルが降りません。
いや~、困った。
こいつがやる仕事を、手加工でやろうとすると、何倍もの時間がかかります。
手加工でやるか、それとも原因を調べて自分で直すか?
しかし、直るのかな?以前にも書いたけど、僕は全くの機械音痴。
分解した機械は元に戻せない可能性が大きい。
でも、木工の機械って比較的簡単に出来ているんで、とりあえず調べるだけ調べてみようかな~、って感じで始めたら・・・
原因判明!!
レバーと軸を繋いでいるピンが、見事に折れていました。
さて、原因はわかったものの、これを直すにはこれと同じピンが必要。
しかし、こんなピンはうちにはありません。
ピンの代わりになるもの・・・
そうだ!
釘なんてどう? というわけで、釘を入れてみました。 機械屋さんが来るまでの応急処置としてですから、これでしばらく持ちこたえてくれれば・・・ と、思ったんですが、あっさり折れました。(笑) やっぱりダメなんですね~。 さて、どうする? 金属を加工する技術はないので、何かを代用するしかないんですが、この場所は相当力がかかるところ。 木で作ってみようかと思いましたが、無駄な努力だと思ったのでやめました。(笑) |
やっぱり手加工か?
なんか、ピンの代りになるものないかな?
って、探していると・・・
あった!!
これは強いんじゃない?
なんだかわかりますか?
六角レンチです。
こいつは強かった。
製作中の家具のホゾ穴は掘ることが出来ました!
使用後、レンチを見てみると、グニャグニャに曲がっていました。やっぱり専用のピンじゃないとダメですね。
ということで、機械屋さんに連絡したら、ピンだけ持ってわざわざやって来てくれました。
連絡するとすぐに来てくれるところが、うちの機械屋さんのいいところ。もちろん代金なんか取りませんよ。(笑)
あ~、角ノミ直ってわかった。
あって当たり前と思っていたものが、ふと無くなった時に、今まで気づかなかった有り難味というのを感じますね。