久々の観劇レビュー
博多座で公演中の喜劇
「太夫(こったい)さん」「はなのお六」を先週4月7日に見てきました。
藤山直美の人情喜劇は何度かみたことがありますが、父・藤山寛美に生き写しで、喜劇のセンスも抜群です。
「太夫さん」の舞台は戦後まもない京都島原の遊郭が舞台。
幕が上がる前に、何か軍歌風の群唱が聞こえてきます。
どういう始まりになるのかと思っていたところ、その軍歌風の歌は「聞け、万国の労働者~」というメーデー歌であることが判りました。
芸妓置屋「宝永桜」にも“民主化”の動きが波及し、太夫さんたちが「要求書」を女将に突きつけストを宣言するという話の始まりですが、これはほんのご愛嬌で本筋ではありません。
本筋は騙されてこの置屋に来た藤山直美扮するきみ子が「宝永桜」の女将や同僚に情けと厳しい芸妓教育を受けて太夫になり、騙された男も闇商売で金持ちになって身請けにきてHappyEndという、まあ他愛の無い話。
「はなのお六」は藤山寛美の十八番であった「鼻の六兵衛」のリメークで、鼻利きで将軍賜下の幟旗を探し出し、めでたしめでたしという筋。
社会風刺は藤山寛美の頃の方が鋭かったように思います。
C席4000円で3階の一番後ろ一番下手(左)でしたが、視界は良好でした。
ちょっとA席13000円出して見るほどでは・・・
博多座で公演中の喜劇
「太夫(こったい)さん」「はなのお六」を先週4月7日に見てきました。
藤山直美の人情喜劇は何度かみたことがありますが、父・藤山寛美に生き写しで、喜劇のセンスも抜群です。
「太夫さん」の舞台は戦後まもない京都島原の遊郭が舞台。
幕が上がる前に、何か軍歌風の群唱が聞こえてきます。
どういう始まりになるのかと思っていたところ、その軍歌風の歌は「聞け、万国の労働者~」というメーデー歌であることが判りました。
芸妓置屋「宝永桜」にも“民主化”の動きが波及し、太夫さんたちが「要求書」を女将に突きつけストを宣言するという話の始まりですが、これはほんのご愛嬌で本筋ではありません。
本筋は騙されてこの置屋に来た藤山直美扮するきみ子が「宝永桜」の女将や同僚に情けと厳しい芸妓教育を受けて太夫になり、騙された男も闇商売で金持ちになって身請けにきてHappyEndという、まあ他愛の無い話。
「はなのお六」は藤山寛美の十八番であった「鼻の六兵衛」のリメークで、鼻利きで将軍賜下の幟旗を探し出し、めでたしめでたしという筋。
社会風刺は藤山寛美の頃の方が鋭かったように思います。
C席4000円で3階の一番後ろ一番下手(左)でしたが、視界は良好でした。
ちょっとA席13000円出して見るほどでは・・・