鳴り物入りで始まったCOP15でしたが、190カ国もの意見をまとめるのは確かに難しく、結局協定の採択は見送られたようです。
地球が悲鳴を上げているのに、国家間の利害関係で論じていることが、問題を困難にしています。
それぞれの国の代表は「成果があった」と言ってはいるようですが、一歩前進二歩後退ということにならないことを望みます。
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COP15「よかった」=首相(時事通信) - goo ニュース
COP15、協定採択は断念 「留意」決議を採択
共同通信 2009年12月19日(土)22:22
【コペンハーゲン共同】京都議定書に続く地球温暖化対策の枠組みを協議する気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は19日午前に再開した全体会合で、日米、中国などの首脳らの協議でまとめた「コペンハーゲン協定」の採択を断念。協定に「留意する」との決議を採択した。国連当局者は「協定支持を表明し、リストに名前が掲載された国だけに効力を持つことになる」としている。
18日、オバマ米大統領(左列中央)、中国の温家宝首相(右列中央)
らが出席したCOP15の首脳級会合=コペンハーゲン(ロイター=共同)
温暖化合意、「留意」で決着
=条件付き採択、対象は賛成国のみ-COP15閉幕
時事通信 2009年12月19日(土)20:03
【コペンハーゲン時事】
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は19日、地球温暖化対策の新たな枠組み(ポスト京都議定書)に関する政治合意(コペンハーゲン合意)について、「合意に留意する」との扱いで、条件付きで採択し、閉幕した。主要国がまとめた合意案に対し、同日未明から始まった本会議で途上国の一部が反発。採決は全会一致が原則のため、賛成国のみに合意の効力が及ぶ形で決着した。
政治合意は、生態系などに重大な影響を引き起こさないよう、産業革命以降の気温上昇幅を2度以内に抑える目標を掲げている。先進国は2020年までの温室効果ガス削減目標を1月中に条約事務局に提出し、同事務局は国別目標の一覧表を作成する。途上国も排出削減行動に取り組むことを記した。
ただ、京都議定書に続く13年以降の新たな枠組みを採択する期限は盛り込まれておらず、削減目標に法的拘束力を持たせるかも言及していない。各国は来年に持ち越す交渉で、新たな枠組みの採択を目指すが、関係国の対立は根深く、今後の調整は容易でない。
本会議では、中南米などの一部途上国から「政治合意案は、限られた国だけで作成されており、手続きが不透明だ」といった批判が相次ぎ、協議が長期化した。多数の国は「完ぺきな案ではないものの地球温暖化対策を前進させる必要がある」などとして、賛成意見を表明したが、数カ国が反対に回った。事態の打開に向け、今回は通常の採択ではなく、「合意に留意すること」を決定するという形で決着した。