しぶとく接戦を制して前日の雪辱を果たす

巨人 000 002 010 3
広島 100 001 11X 4
勝利投手：中田5勝3敗
敗戦投手：久保2勝3敗
セーブ：ミコライオ14S
本塁打：[広島]天谷2号


　昨日は打線が脅威の粘りを見せた勢いのまま、初回に天谷が先頭打者本塁打を放って先制点を挙げましたが、その後は5回まで無安打に抑えられて、攻略の糸口さえ掴めませんでした。

　1軍復帰した九里は、コーナーを根気よく突く投球で巨人打線を抑えました。2回に1死3塁のピンチを迎えるも、長野と小林を抑えて無失点で切り抜けると、4回には2死から連続短長打で2，3塁のピンチでしたが、セペダを三振に仕留めて得点を与えませんでした。
　5回まで無失点に抑えていましたが、6回に2四球と暴投で2死2，3塁としてしまい、長野に2点適時2塁打を浴びて逆転を許してしまい、直後の攻撃で代打を送られ降板となりました。

　小山を攻略できなかった打線は、逆転された直後の6回裏に、1死1塁から菊池の適時2塁打で同点に追い付き、更に7回には2死2塁で中東の内野安打に敵失が絡んで勝ち越しに成功し、小山をマウンドから引きずり降ろしました。

　7回からは永川勝が登板し、1イニングを三者凡退に抑え、勝ち越した8回は中田がマウンドに上がりましたが、安打と死球で1死1，2塁としてしまい、2死後に長野に適時打を浴びて同点に追いつかれてしまいました。

　それでも、その裏に丸とエルドレッドの連打で1死1，3塁とすると、代打小窪の犠飛で得点を挙げて再び勝ち越すと、9回はミコライオが走者を出しながらも無失点に抑えて、昨日の雪辱を果たしました。

　投手が粘り強く失点を最小限に抑えて、打線もしっかりと応えてしぶとく得点を重ねました。
　先発の九里は2軍でしっかりと再調整して、持ち味のコンビネーションと制球でピンチでも粘り強く投げて、巨人打線を6回4安打2失点に抑える好投でした。残念ながら、またしても白星を手にできませんでしたが、試合を作ったことは良かったと思います。
　本来の投球を取り戻したことで、苦しい投手陣にも明るい材料となりましたね。

　そして打線の粘りは凄いの一言です。8回に中田が同点に追いつかれた時には、昨日の再現かと、不安が頭をよぎりました。しかし、直後に丸の好走塁でチャンスを作ると、小窪がしっかりと犠飛を打ち上げて勝ち越しました。
　7回も四球と犠打で作ったチャンスで、内野安打を放った中東が全力疾走で坂本の悪送球を誘いました。
　常に全力プレーで泥臭く得点していくことが、カープらしい野球ですね。本来の野球で競り勝ったことで、チームに勢いが付きそうです。明日はエース前田健で、この勢いを更に加速させたいですね。