阪神 001 130 100 6
広島 002 010 002 5
勝利投手:岡留1勝
敗戦投手:床田11勝7敗
セーブ:岩崎3勝2敗35S
本塁打:[阪神]佐藤輝23号
[広島]小園6号
先発の大瀬良は、初回に1安打2四死球で1死満塁のピンチを招きながら、佐藤輝とノイジーを連続三振に斬って無失点で凌ぎましたが、3回に安打と四球で無死1,2塁としたところで、新井監督は大道をマウンドに送るも、森下に四球を与えて無死満塁とピンチを拡大させてしまい、大山を三振に仕留めるも、続く佐藤輝に適時打を浴びて1点を失いました。それでも、ノイジーを併殺に抑えて最少失点で切り抜け、大瀬良は2回0/3を投げて2安打3四死球1失点でした。
打線は初回に安打と犠打で1死2塁とするも、西川は三振、堂林は遊ゴロに倒れてしまいましたが、3回に安打で1死1塁として、小園が2点本塁打を放って逆転に成功しました。
4回からは床田をマウンドに送り、2死後に内野安打に上本の悪送球が絡んで2死2塁のピンチを迎え、近本の適時打で同点に追い付かれてしまい、続く5回は安打で無死1塁となり、大山を三ゴロに打ち取るも、再び上本の悪送球で無死1,2塁とピンチを拡大させてしまい、佐藤輝に3点本塁打を浴びて勝ち越しを許してしまい、2回を4安打1四球4失点で降りました。
打線が5回に2塁打と犠打で1死3塁として、代打松山は三飛に倒れるも、小園の適時打で1点を返すと、6回は一岡が登板して、島田に対して最速145kmを計測するなど8球全て直球を投じて、三振に斬り現役最終登板を終えると、中崎に後を託しました。
後を継いだ中崎は、後続を完璧に抑えましたが、7回に登板した矢崎が連続長短打と盗塁で無死2,3塁のピンチを招き、佐藤輝を遊飛に打ち取って代打糸原を敬遠して1死満塁とすも、坂本に適時打を浴びて痛恨の追加点を奪われました。
8回からはアンダーソンが2回を1四球無失点に抑えると、打線が9回に3塁打で無死3塁として、上本の内野ゴロ間に1点を返し、さらに四球と安打で1死1,3塁として、坂倉の内野ゴロの間に1点を挙げて1点差に追い上げるも、最後は小園が三振に倒れて、今季最終戦は阪神に逆転負けを喫して、今季の阪神戦は9勝15敗1分で終えました。また今季の最終成績は74勝65敗4分の貯金9となり、3位DeNAが勝ったため同率2位となり、4日にDeNAが負けるか引き分けで2位となり、逆にDeNAが勝つと3位になります。
また、試合後には引退する一岡の引退セレモニーが行われ、「今日のような赤く染まったスタジアム、このマウンドからの最高の景色は今日で引退しますが、一生忘れることはありません。本当に幸せな12年間でした。ありがとうございました」と感謝のコメントを語りました。
先発の大瀬良は、今日も立ち上がりから苦しい投球が続き、新井監督も負けられない一戦ということで、3回にピンチを迎えたところで2番手大道に交代する必勝継投を見せて、最小失点で凌ぐと、直後に小園の本塁打で逆転するという、完璧に采配で試合の流れを掴んだかと思われましたが、4回から投入した床田が、味方の拙守もあって痛恨の4失点で試合の流れを失いました。
それでも5回に1点を返して、勝利への執念を見せるも、7回に矢崎がまさかの1失点で試合の流れを引き寄せられませんでした。
ここ最近は全体的にプレッシャーを感じてか、本来のプレーができていないと思っていましたが、最終戦は絶対に負けられないというプレッシャーからか、投打とも動きが硬かったように感じました。中心として3連覇を経験した選手も少なくなり、シーズン終盤のプレッシャーを初めて経験した選手が多かったからかもしれません。
新井監督が常々、言っていたように戦いながら強くなるチームであり、このシーズン終盤の戦いは、絶対に今後の成長に繋がると思います。順位が確定していませんが、CSを戦うことは間違いないので、この経験を活かして、本来のプレーを見せて、まずはファーストステージを突破してほしいですね。