午後
関東地方は乾いていて
水を多めに摂っている
午後の明るさに 目覚めて
街へと走る
2-3冊の詩集と共に
まるで小鳥の飛翔のように急ぐんだ
こんもりとした森の小枝に
いつもの店 いつもの場所とBGM
楽曲を聴く
活字となった
一冊の詩集はまるで協奏曲
構成の妙を聴く
田村隆一氏の「緑の思想」 冒頭
≪どんな死も中断にすぎない
≪詩は「完成」の放棄だ
銃声を聞く前に
私は一発で射殺されている
狙いすました この壱弾
餓えた金属片が火薬で熱した鉛が体を裂いた
熱さも冷たさも無い
急所にめり込み
頭蓋が割れ血潮が飛び散る
一瞬のうちに殺害された 白日夢
目覚めればタバコを手に持ったまま
悪夢は開いた詩集の第一声にゲリラのように潜んでいた
はっと 我に帰り
活字へと目を向ける
≪詩は本質的に定型なのだ
≪どんな人生にも頭韻と脚韻がある
一瞬の白日夢
夜の昏 深い 夢
午後2:30の喫茶はそれぞれで
まるで止まり木に小鳥たちが止まりさえずるよう
淡い陰影が複雑にノートに落ちている
グラスが輝いて
タバコは抑え目で
BGMは魂を空中に持ち上げてくれるから
覚醒は長い長い白日夢
夜らの昏 夢と
昼間の明るい 夢と
もしかすると私は今
人差し指を針で刺しても
血が出るほどリアルでも
痛くないかもしれない
関東地方は乾いていて
水を多めに摂っている
午後の明るさに 目覚めて
街へと走る
2-3冊の詩集と共に
まるで小鳥の飛翔のように急ぐんだ
こんもりとした森の小枝に
いつもの店 いつもの場所とBGM
楽曲を聴く
活字となった
一冊の詩集はまるで協奏曲
構成の妙を聴く
田村隆一氏の「緑の思想」 冒頭
≪どんな死も中断にすぎない
≪詩は「完成」の放棄だ
銃声を聞く前に
私は一発で射殺されている
狙いすました この壱弾
餓えた金属片が火薬で熱した鉛が体を裂いた
熱さも冷たさも無い
急所にめり込み
頭蓋が割れ血潮が飛び散る
一瞬のうちに殺害された 白日夢
目覚めればタバコを手に持ったまま
悪夢は開いた詩集の第一声にゲリラのように潜んでいた
はっと 我に帰り
活字へと目を向ける
≪詩は本質的に定型なのだ
≪どんな人生にも頭韻と脚韻がある
一瞬の白日夢
夜の昏 深い 夢
午後2:30の喫茶はそれぞれで
まるで止まり木に小鳥たちが止まりさえずるよう
淡い陰影が複雑にノートに落ちている
グラスが輝いて
タバコは抑え目で
BGMは魂を空中に持ち上げてくれるから
覚醒は長い長い白日夢
夜らの昏 夢と
昼間の明るい 夢と
もしかすると私は今
人差し指を針で刺しても
血が出るほどリアルでも
痛くないかもしれない