ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

電子の海

2009-01-19 16:49:29 | Weblog
私は何ゆえ呼吸しているのかと
問おうか

五臓六腑が絶妙な血のめぐりで
働いていると見たなら

この魂は聖なる肉体に運ばれながら
喜怒哀楽を繰り返しつつも
まなざしを対象へ向けている

昨夜のシュールな夢は何のために見たんだい

午後に
残夢の響きが消えない
やがて この青空に掻き消されるだろう
体に引っかけた薔薇の棘は夢

何のために この肺腑は
巨大な大気に切り込みを試みる?
キーボードを操る手が止まり
部屋の寒さが身に感じられた時に


私は聖別された
数多くのハンドルネームに気息や体温を感じる

街路を散策する
たおやかな足音が聞こえる
仮想の街街で出会う
電子の衣を纏った人たち

この電子の海で拾われた貝殻

戯れつづける

私は息を詰め
 潜り込む

夜の雨

2009-01-19 08:06:50 | Weblog
夜半過ぎに雨は降った
大地は黒く浸透されて しっとりと
朝の目覚めに清涼な大気があり
吸う息 吐く息は冷たい湿潤を
血の通う暖かな肺腑と交換する

私の知らない夜
夢の潮に委ねた聖なる夜に
いつの間にか冬の雨降る

静かな寝息が部屋を満たし
人型の霊体ただよい
発光の夢 
紡がれた無意識の古層
化石の発掘の人は

夜の雨降る 夜に雨降る

私の知らない天と地に約束は秘かに交わされ
冬の大地は湿潤に満ちて
大きく息をする
寝息と交差した雨音に

窓のない寝間に
静かな灯り
明け方のまどろみに
雨は幻想され
夜は過ぎた

夢の地平から
意識の黎明が訪れて
想念の小鳥が飛び始めて

朝はまた訪れる
昨日と違うこと無く