草むした
レールの影が寂しい
雑草のまばら
追憶の風の吹いて
朽ちはじめた枕木に
曇天の光が所在なく射し
男たちの歓声は
幻聴の中
置き去りにされた思い出は
虫すだく静かな午後に
立ち上る陽炎
この引き込み線の先
かつて在った夢が
工場の寂れた夕暮れを追慕した
レールの影が寂しい
雑草のまばら
追憶の風の吹いて
朽ちはじめた枕木に
曇天の光が所在なく射し
男たちの歓声は
幻聴の中
置き去りにされた思い出は
虫すだく静かな午後に
立ち上る陽炎
この引き込み線の先
かつて在った夢が
工場の寂れた夕暮れを追慕した