灼熱の太陽が
地上を焼き始めている
窓という窓
戸という戸を
閉ざして
太陽光が射さない
暗い部屋で
一人スタンドの明かりの中
日陰に育つ羊歯のように
冷えた樹液に包まれて
太古からの夢を織ろう
葉裏の胞子は
精子のように溢れ出て
空中に飛び出して
重い大気を白濁するから
暗い部屋で私の幻は
生い茂る群生の羊歯になる
(増えよ満てよ)
湿り気のある大気が
胞子を飛び立たせて
この地球にまた
白い夢を一つ増やす
そんな風にして
太陽光の射さぬ場所に
ジャングルの夢は
はびこり始める
夏の太陽の届かぬ部屋で
羊歯の夢を見る私に
クーラーの風がそよぐ
地上を焼き始めている
窓という窓
戸という戸を
閉ざして
太陽光が射さない
暗い部屋で
一人スタンドの明かりの中
日陰に育つ羊歯のように
冷えた樹液に包まれて
太古からの夢を織ろう
葉裏の胞子は
精子のように溢れ出て
空中に飛び出して
重い大気を白濁するから
暗い部屋で私の幻は
生い茂る群生の羊歯になる
(増えよ満てよ)
湿り気のある大気が
胞子を飛び立たせて
この地球にまた
白い夢を一つ増やす
そんな風にして
太陽光の射さぬ場所に
ジャングルの夢は
はびこり始める
夏の太陽の届かぬ部屋で
羊歯の夢を見る私に
クーラーの風がそよぐ