ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

書を持ちて街へ出でよ

2012-01-17 19:57:16 | Weblog
輝きを増す
陽光に誘われて
若者よ
書を持ちて街へ出でよ

きらきらとビルに映る光
街に埃が舞って
烏天狗の様にマスクして
足早に通り過ぎる大路

日溜まりのベンチ
雀がチュンチュンおしゃべり
私は「宋詩概説」


時空が欠けたパズルを埋めて
晩年の進む道が
光溢れる公園に
直立している

手持ちの水筒にはウーロン茶
口を湿して乾燥に耐えて
太陽を照明に本を読む

「唐詩は酒 宋詩は茶」と
この本の著者吉川幸次郎氏の論

ピクニックの帰りに
溝の口の文教堂本店で
岩波の新編集
「柳宋元詩選」を購入

時々の編詩集は時代を映す
どんな詩が採られているかで時代が読める

近場の喫茶店で吟味する

溢れんばかりの陽光の街へ
書を持ちて街へ出でよ
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小田原の街で

2012-01-17 07:58:45 | Weblog
川崎から小田原へ東海道線で1時間

蒼く煙る
山々を見ていた
遠い思い出は
潮騒が消してくれる

我が故郷
小田原の街並み そぞろ歩く
愚行の多かった思春の想い
時は運命の輪

音も立てずに
回転して
齢50を過ぎ
半生を顧みる郷愁の街

この世を旅立つ日の事を
考える年齢になったのだ
生き様 死に様 そして
運命の輪が音も無く回るよ

妙法を唱えることを知った日より
多くの同志と暖炉を囲む
暖かな日々が続き幸福を感じる
個人の幸せも世界平和も ここから
ここに「信」を置く
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