ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

うたた寝

2009-01-15 09:35:43 | Weblog
木枯らし騒ぐ 窓
カーテンに木々の影 映りざわめく

暖かな部屋 
電気ストーブが赤い 
鎮まる物らに囲まれて 
空気が眠る
旭日射す

「山遠く銀嶺の風吹く街に」

立山連峰を見晴らす街
青く遠のく山体 眠り
無言の銀嶺 紫に輝き
圧倒的な存在を知らしめる 連山
静かに山麓の都市を包み込む

アーケードの下に商店が並び
電飾に飾られ雑踏が絶えず流ている
車道から曇天の空見上げれば雪の降る

そこに乞食のような格好をして
長い杖を持ち
歩む


憧がるる霊 漂泊の魂
まるで仙道の導師のように飛んでゆく

暖かな炬燵でうたた寝の瞬時

裸体のLUNA

2009-01-13 16:36:03 | Weblog
午後も行き過ぎて
3:00時を回る

街 街は歩かれるべきもの
二足歩行は地を這う者らの
究極の進化

重力を無視できる
二本の腕を十本の指を自由を得た 勝利

我ら工作人 羽根さえ落とした
我ら遊ぶ人 延々と続くおしゃべりに


太陽が眩しくて止まらない
この冬に 南中過ぎにサングラス!
青空は表情を変え続けている

雲  雲だ 瞬時も留まらない

いっそコートの胸をはだけて
この空と融合してしまおうか
憧れる魂を鳥のように飛翔させて
都市や広野や海の一部になってしまおうか

融合と離散を繰り返す
魂の原郷へ太陽を通過して行こう 




光の渦

ここは銀河中心 
3キロパーセクアーム内

魂が真白く輝く銀河の球体に

憧れて 融合し
意志して離散している

彼岸・此岸 ON・OFF 1・0

ここはこの銀河の生きとし生けるものの
原郷
白光の世界

天国という
浄土という
魂の原郷

羽根より軽い魂の住みか いる場所


街 街は歩まれてゆく人人に
賑やかな商店街に品物が語るように並べられて

新鮮な野菜


美味しい飲み物
ケーキ

人目を引いて

皆 思い思いに店先で立ち止まり
ショッピングを楽しんで
通り過ぎてゆく
人 人の群れ


ビルに仕切られた
空には太陽 雲
ふと東の方向に目を向けると
上弦のLUNA

蒼白の衛星LUNA
太陽との角度は120°
調和の座相で浮かぶ
今日の天空

青い空に浮揚しているLUNAに
クレーターのあばたが
薄く黒く影を刻む

LUNAは即物的だ
太陽光の下で見る
青空と昼間の輝きで
夜の月の神秘のベールを纏っていない

唯一 日中に見える天体
青空に晒されたLUNAは
太陽系第三惑星の衛星と定義するのが似合っている

LUNA LUNA
太陽に前に裸のLUNA
日没が音も無くやって来て

金星が輝きだす頃
空が漆黒に包まれだして
人人が労働から解放され
重荷を下ろす頃に

君は月光
神秘のベール纏い

夜 清らかな 夜に
君は古代の王女になる


LUNA と 月

月の音

2009-01-12 21:21:10 | Weblog
月の出が遅くなって

月光が細く熟れはじめると
満月の熱狂が恋しく思われる

冷たい光に微熱して 謳った
銀光は金属の肌ざわりで 熔けた
この魂のざわめきが

満月の色彩は朧なグラデーションに消えて
宴の残音は痩せ始めた この光に寂しく反響する

ゆっくり ゆっくり 衰退してゆく 夜の光

都市の夜景は
相変わらず奇麗で
地上に星星が降りて来たようだ

そんな東南方向に広がる夜景と月

遅い月の出は収穫の時

この太陽 この青空

2009-01-11 10:43:40 | Weblog
全天の半分が
この太陽の光で圧倒されて
青空の透明感が増す
枯れ枝に太陽光は懸かり
直視できぬ もどかしさ

潮のごとく逆巻く直射光
日差しは小さな部屋を満たし始めて

また静かな一日を始めよう

昭和初期のモダニズム詩人が気になっている
吉田一穂 安西冬衛 竹中郁
それから「四季」「コギト」の連中
立原道造 三好達治 伊藤静雄
下って 野村四郎
ノーベル賞もらい損ねた西脇順三郎

この愛すべき詩人群
感覚が健全で感性がしなやか 陰りがない

彼らの描写は都市も田園も海も輝いている
活字に光が閉じ込められていて はち切れそう
まるで個性の花咲く広野に招待されたよう

「緑の草原の風」「鋼鉄とガラスの構成物」「野薔薇の囁き」

乱れた感覚を蘇生させるために利用する

心を整えよう

彼らの言葉で

そして謳おう

この太陽  この青空

月光浴

2009-01-10 22:05:49 | Weblog
夜が深くなって
午後の10:00時

飲みかけの紅茶とチョコレート

ボッサノバは昼と夜を歌うから
一日の終わりに不思議な和音を聞かせてくれ

心地よい緊張の昼から
眠りの前の弛緩へ
一日が終わる
午後の10:00時

ベランダに射す明かりに誘われて
冷え切った空を見上げれば

高速で回転する銀盤 月が
恒星天への入口が静かに開く 満月

天空に浮く月
静かに見詰めて
網膜に光を受け入れ
呼吸を深くしていけば

憧れる魂が月光に溶けて
空を飛びまわるよ
凍った光が憧憬に火を点ける
心の純粋さが光と同期して
魂が羽を持ち恒星天へ参入できる

弛緩した午後の10:00時に

    銀河を見る


みぞれ 降る日

2009-01-09 09:21:32 | Weblog
押しつける曇天
霙降る こんな日は
まるで蔓植物が這うように
マンションの北側に土間ができる

吹きさらしで
冷気が通る抜け
霙が庭に薄く積もり始めている

こんな日はマンションが増築され
藁ぶきのせり出した小屋に栗毛の馬!

飼い葉を与えると
その優しい瞳で私を見詰めてくれる
飼い葉で体を撫でてやると
気持ち良さそうに軽くいななく

厳寒の一日は
幻と過ごす

部屋は暖かく
思いのまま買い求めた書物の山
手を伸ばせば各々の著者の息づかい伝わる

小さな灯火が点されて
おもむろに魂を照らしだして

静かな時
幸福の読書に浸る
一つ二つと深い諦念の呼吸をして
窓ガラスを見上げれば
結露で滲む曇天の空

馬がいななく
本をそっと置く

音楽漂う彼岸

2009-01-08 17:12:11 | Weblog
その路地を折れると
潮騒のざわめきが聞こえて
いよいよ 近いとわかる

南中を前にした
海は輝いている
青く霞む山々は急に海へ落ちていて
赤い灯台が静かに佇む

寄港する 白い船ら
海の反射光域に入ると黒影と変わり

この潮騒に溶けていった

輝きを増す 海
キラキラと幻惑の音を立てて
たゆたう時を
この岸辺と共有する スリル

彼岸の海辺で
丸く 丸く 海にねられ 
石ら
小石を積み
小さな塔を建ててみる

流砂の時に

風は呼ぶ
波音は帰る
思い出のあの海へ


波打ち際に向かって
砂と小石で
要塞をせり出す
この海での約束
永遠の砂遊び

波は岸を這うように延びてきて
白色の泡の舌が有機生物のように
要塞に襲いかかり
かき消える

皆 歓声をあげて
この破壊の儀式を見守っている
そして 波が引き始めた瞬間から
偉大な建設の始まりだ

砂団子を波打ち際 最前線に作る子
本丸を小石で強固にする子
深く掘りをめぐらす子

歓声が彼岸の岸辺に風とともに舞っている
皆 この波との闘いに一生懸命だ
波は童心を見透かすかのごとく
沖に大きな波を用意している

波との戯れは続く
子らと海の果てない遊戯
日の暮れるまで

私は海へ帰る
私は海へ回帰する
まるで あの魚たちのように

私は佇む
この彼岸の岸辺

午後のひと時

2009-01-06 16:03:48 | Weblog
午後
関東地方は乾いていて
水を多めに摂っている

午後の明るさに 目覚めて
街へと走る
2-3冊の詩集と共に

まるで小鳥の飛翔のように急ぐんだ
こんもりとした森の小枝に

いつもの店 いつもの場所とBGM

楽曲を聴く
活字となった
一冊の詩集はまるで協奏曲
構成の妙を聴く

田村隆一氏の「緑の思想」  冒頭

≪どんな死も中断にすぎない
≪詩は「完成」の放棄だ

銃声を聞く前に
私は一発で射殺されている
狙いすました この壱弾
餓えた金属片が火薬で熱した鉛が体を裂いた 
熱さも冷たさも無い
急所にめり込み
頭蓋が割れ血潮が飛び散る

一瞬のうちに殺害された   白日夢

目覚めればタバコを手に持ったまま
悪夢は開いた詩集の第一声にゲリラのように潜んでいた

はっと 我に帰り
活字へと目を向ける

≪詩は本質的に定型なのだ
≪どんな人生にも頭韻と脚韻がある

一瞬の白日夢
夜の昏 深い 夢

午後2:30の喫茶はそれぞれで
まるで止まり木に小鳥たちが止まりさえずるよう
淡い陰影が複雑にノートに落ちている
グラスが輝いて
タバコは抑え目で
BGMは魂を空中に持ち上げてくれるから

覚醒は長い長い白日夢
夜らの昏 夢と
昼間の明るい 夢と

もしかすると私は今
人差し指を針で刺しても
血が出るほどリアルでも


痛くないかもしれない


君にあげよう この四季を

2009-01-05 16:32:31 | Weblog
飾れ 飾れ
女ならば 花かんざし

飾れよ
男なら 口説きもんく


春がやって来たなら
音も無く春は荘厳されて
小鳥のおしゃべりだけが聞こえて

飾れよ 飾れよ 人よ
太古から営々と続く

その 魂

都市を飾りに闊歩せよ
田園を自転車は行くだろう

魂の季節に
凍てつく事は無い
つららに灯火は映り込み
音楽が聞こえるだろう


君にあげよう この四季を









そして大地は飾られ
折々の季節の頬笑み 喜び

私は 都市 郊外 田園を延々と延びるレール

私は その上を走る電車

ひばり鳴く 時に

裸の太陽 素足の月

2009-01-05 10:41:39 | Weblog
太陽の衣がはだけて
月が白い砂浜を散歩する

太陽の肉体は今が旬 匂う金木犀
月が青白く照らすから 夢が見れる


東の太陽 西の月
輝いている この冬
眩しい 日光
目覚めと眠り

東雲 明るみ
風が起きて
日輪 大きな息をして 昇る
若々しい太陽の光は魂の目覚めを促す

小鳥らのさえずり
改まる一日一日
太陽 今日も復活し

夜らの物語を溶かし去る

花々の色彩
瑞々しく艶やかな成長
太陽光に養われた勢い 伸びる


西の太陽に東の月
日没すると大きな月が昇る 
満月に夢幻の明るみが潮のように押し寄せて

僕の顔は赤く染まり上気する 
魂が踊り出て月を取り巻き

仄かに昏 光を吸いこみ
遠い思い出を追跡する 
遠い海で蟹ら過剰な産卵し
月光に甲羅 照り映えて 
痙攣している この満月に


裸の太陽 素足の月 何時?
我々がその真の姿を感じ取れるのは……

君へのトレース

2009-01-04 19:05:46 | Weblog
ブログと言う限られた情報から、君の足跡を追って…
空想、推理が入り混じり飛び交う。
この詩から願わくば君が、有用なものを掴んでくれることを
願う。


≪君へのトレース≫
良く気がつく 優しい子
よくおしゃべりをして家人を喜ばす
天使のような子供
内向的で夢見がち
一人遊びが好きな
利発な子供
一風 変わった所のある子

人生の揺籃期の幸せな風景

さーお立会い
味噌くそ ごった煮 集団 集団

集団教育だぜ!
目クラの先生!
ガラの悪い 不良ども!

君のような品の良くて
変わった子供は
標的・・・・・

地獄のような時間が続くなか

君の光っていた心がポキッと音を立てて折れたんだね

部屋に立てこもり 
その複雑骨折を隠したまま
哲学にのめり込み
言い負かされない自分を必死に作り上げたんだ

そう哲学で武装すれば
まず勝ちは決まってる
そのために死ぬ気で勉強した…

しかしコンプレックスを動機とした知識は
往々にして人を傷つけるぞ!
君の家の家人を見てごらん…
君がゴロツキ不良どもにやられたことを
今度は君が加害者 父は? 母は?・・・

君!哲学の武装を解いて!

君の真の勇気で君に襲ってきた不条理を直視して!
複雑骨折のコンプレクスを心理家に解いてもらえよ…

事故にあっちゃったよ・・・って
過去の事を言える

君を空想して

雲形の魂

2009-01-02 21:00:58 | Weblog
都市の空 鈍く 射光を発し
緩慢な雲 白く カルマ吹く

夜景は開放を予感させて
私は空の人

今 自由の夜
音も無く
魂は暗闇に走り去る
思うさまに飛び散るから

夜の静寂が益々深まり
光が爆発している
魂が破裂する
静かな夜に

憧れた心に
見知らぬ異地を彷徨う
夢幻の昏 線画 透き通る
この眼球とインターフェイスの間

都市に浮かび
照らし出された
住人らのカルマは雲形

夜の都市に浮かぶ鈍い光の 雲

人人らの魂 雲に似ていて

何のための読書?

2009-01-02 18:47:23 | Weblog
僕は今まで安らかに眠った事がない
僕は今までちゃんとした夢なんて 見た事がない
砂漠のような部屋で唯一の砦 書架を見詰めて忘却

活字に乗っ取られた!
長い独房の生活は続くんだ

世界には誰がいるの
直接会話を交わした憎々しい家人

皆が眠る 夜に起きだし
インターフェイスを覗いて

さも意味ありげな
言葉を書き付ける

活字に乗っ取られた!
長い独房の生活は続くんだ

何が何でも僕は被害者
そんな立場が傷を深くする

僕が正しく人は間違ってる
そんな独善が頭を腐らす

僕には安らかな眠りなんて無縁
僕は正しい夢なんて抱いた事がない
針のむしろの様なベットが待っている
忘却の書架が地獄の活字が呼ぶ

この部屋は一体何のために在る…
何のための読書?