時として白黒つける発言の耳障りなり一片の真理
風
風が吹いていた
世界を回り
人なつこい
窓辺に留まり
家人の話し声
風は澄んでそっと
目をつむる
夕べの夢を思い出すため
窓は開け放たれ
幻想の音楽が聴こえた
風の音は世界を回り
夢を溢れ零していった
風が吹いていた
世界を回り
人なつこい
窓辺に留まり
家人の話し声
風は澄んでそっと
目をつむる
夕べの夢を思い出すため
窓は開け放たれ
幻想の音楽が聴こえた
風の音は世界を回り
夢を溢れ零していった
薊(那珂太郎)(全文)
朽ちた帆桁の肋骨の下で お前の時計は停まった
はらからよ 数瞬お前はひどく苦しんだ 無に至る
狭い咽喉から嚥下(えんか)されるために そのとき
お前の咽喉の奥が油の切れた滑車のようにかすかに
軋んだ
さしのべられた痩せた干魚のさきで 曇り硝子の
破られ目からわづかに覗いた青空のきれっぱし
お前の瞳はそれを映したか だがそれはもはやお前の
ものではなかった 光と影によじれた時間がちぎれた
テープのようにくづ折れ 瞬間果たれぬ蒼茫に呑まれた
出帆のあとのひとけない波止場
俺の心はふしぎな平衡(へいこう)を保ってしづかだ
お前の胃袋に溜まった思念の残り滓は 冷たくなった
形骸とともに焦げくさい煙のように立ち昇り はるかな
虹色の雲と化した生とは不治の疾患であったか 今こそ
お前はそれから癒されたいというか はらからよ
かつてその胎内から この世に産みおとされたお前は
すでに土塊と化した母の傍に 今一握の骨片となって
還る 梢を渡る無言の子守唄 露にきらめく骨壺に挿された
透明な薊の花
*「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
朽ちた帆桁の肋骨の下で お前の時計は停まった
はらからよ 数瞬お前はひどく苦しんだ 無に至る
狭い咽喉から嚥下(えんか)されるために そのとき
お前の咽喉の奥が油の切れた滑車のようにかすかに
軋んだ
さしのべられた痩せた干魚のさきで 曇り硝子の
破られ目からわづかに覗いた青空のきれっぱし
お前の瞳はそれを映したか だがそれはもはやお前の
ものではなかった 光と影によじれた時間がちぎれた
テープのようにくづ折れ 瞬間果たれぬ蒼茫に呑まれた
出帆のあとのひとけない波止場
俺の心はふしぎな平衡(へいこう)を保ってしづかだ
お前の胃袋に溜まった思念の残り滓は 冷たくなった
形骸とともに焦げくさい煙のように立ち昇り はるかな
虹色の雲と化した生とは不治の疾患であったか 今こそ
お前はそれから癒されたいというか はらからよ
かつてその胎内から この世に産みおとされたお前は
すでに土塊と化した母の傍に 今一握の骨片となって
還る 梢を渡る無言の子守唄 露にきらめく骨壺に挿された
透明な薊の花
*「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
薊(四連)(那珂太郎)
かつてその胎内から この世に産みおとされたお前は
すでに土塊と化した母の傍に 今一握の骨片となって
還る 梢を渡る無言の子守唄 露にきらめく骨壺に挿された
透明な薊の花
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
かつてその胎内から この世に産みおとされたお前は
すでに土塊と化した母の傍に 今一握の骨片となって
還る 梢を渡る無言の子守唄 露にきらめく骨壺に挿された
透明な薊の花
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
薊の花のすきな子に(立原道造)
風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった
ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた
気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた
何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった
*神々と共に居た「黄金の時代」
我々は神々と共存する新たな「黄金の時代」
を造りあげます。
風は或るとき流れて行った
絵のような うすい緑のなかを
ひとつのたったひとつの人の言葉を
運んで行くと 人は誰でもうけとった
ありがとう ほほえみながら
開きかけた花のあいだに
色をかえない青い空に
鐘の歌に溢れ 風は澄んでいた
気づかわしげな恥じらいが
そのまわりを かろい翼で
においながら 羽ばたいていた
何もかも あやまちはなかった
みな 猟人(かりうど)も盗人もいなかった
ひろい風と光と万物の世界であった
*神々と共に居た「黄金の時代」
我々は神々と共存する新たな「黄金の時代」
を造りあげます。
INTO THE BODY(杏里)
作詞・作曲 小林武史
子供の頃を過ぎると 大人達に言われたわ
UNDERSTAND! UNDERSTAND!
UNDERSTAND! LOGICALY!
いくつかの恋をして 男達に言われたわ
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW ME?
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW LOVE?
だけど何が確かなの
夏が近づく浜辺で あなたの中に DREAM
BODY BODY NOW
HEART BEAT 重ねて
BODY BODY NOW
生まれ変わる ONCE AGAIN
ずっとずっと前から あなたをさがしてた
<後略>
作詞・作曲 小林武史
子供の頃を過ぎると 大人達に言われたわ
UNDERSTAND! UNDERSTAND!
UNDERSTAND! LOGICALY!
いくつかの恋をして 男達に言われたわ
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW ME?
DO YOU KNOW? DO YOU KNOW LOVE?
だけど何が確かなの
夏が近づく浜辺で あなたの中に DREAM
BODY BODY NOW
HEART BEAT 重ねて
BODY BODY NOW
生まれ変わる ONCE AGAIN
ずっとずっと前から あなたをさがしてた
<後略>
薊(三連)(那珂太郎)
俺の心はふしぎな平衡(へいこう)を保ってしづかだ
お前の胃袋に溜まった思念の残り滓は 冷たくなった
形骸とともに焦げくさい煙のように立ち昇り はるかな
虹色の雲と化した生とは不治の疾患であったか 今こそ
お前はそれから癒されたいというか はらからよ
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
俺の心はふしぎな平衡(へいこう)を保ってしづかだ
お前の胃袋に溜まった思念の残り滓は 冷たくなった
形骸とともに焦げくさい煙のように立ち昇り はるかな
虹色の雲と化した生とは不治の疾患であったか 今こそ
お前はそれから癒されたいというか はらからよ
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
薊(二連)
さしのべられた痩せた干魚のさきで 曇り硝子の
破られ目からわづかに覗いた青空のきれっぱし
お前の瞳はそれを映したか だがそれはもはやお前の
ものではなかった 光と影によじれた時間がちぎれた
テープのようにくづ折れ 瞬間果たれぬ蒼茫に呑まれた
出帆のあとのひとけない波止場
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
さしのべられた痩せた干魚のさきで 曇り硝子の
破られ目からわづかに覗いた青空のきれっぱし
お前の瞳はそれを映したか だがそれはもはやお前の
ものではなかった 光と影によじれた時間がちぎれた
テープのようにくづ折れ 瞬間果たれぬ蒼茫に呑まれた
出帆のあとのひとけない波止場
「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
WAVE(杏里)
作詞・作曲 小林武史
果てない時に流され
ほの白い光の幕が 海に下りる
はるかな波を待つ人
伝説の波は どこからやって来るの
あなたに引かれたことに逆らえない
CATCH A WAVE ときめきの海にゆられても
ためらいかくせない心
CAHCH A WAVE手の中の水のはかなさは
つかめない YOUR HEART
<後略>
作詞・作曲 小林武史
果てない時に流され
ほの白い光の幕が 海に下りる
はるかな波を待つ人
伝説の波は どこからやって来るの
あなたに引かれたことに逆らえない
CATCH A WAVE ときめきの海にゆられても
ためらいかくせない心
CAHCH A WAVE手の中の水のはかなさは
つかめない YOUR HEART
<後略>
薊(那珂太郎)
朽ちた帆桁の肋骨の下で お前の時計は停まった
はらからよ 数瞬お前はひどく苦しんだ 無に至る
狭い咽喉から嚥下(えんか)されるために そのとき
お前の咽喉の奥が油の切れた滑車のようにかすかに
軋んだ
*「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
*はらからよ。メーソンの事
朽ちた帆桁の肋骨の下で お前の時計は停まった
はらからよ 数瞬お前はひどく苦しんだ 無に至る
狭い咽喉から嚥下(えんか)されるために そのとき
お前の咽喉の奥が油の切れた滑車のようにかすかに
軋んだ
*「戦後詩によるメーソン殲滅作戦」
*はらからよ。メーソンの事
ナグ・ハマディー文書
霊の泉が光の活ける水から流れ出て、すべての
アイオーン(流出)とあらゆる形の世界の支度をした。
彼は自分を取り巻く純粋な光の水の中に自分自身の
像を見たとき、それを認識した。すると彼の「思考」が
活発になって現れた。それは光の輝きの中から彼の前へ
歩みだした。
霊の泉が光の活ける水から流れ出て、すべての
アイオーン(流出)とあらゆる形の世界の支度をした。
彼は自分を取り巻く純粋な光の水の中に自分自身の
像を見たとき、それを認識した。すると彼の「思考」が
活発になって現れた。それは光の輝きの中から彼の前へ
歩みだした。