8年間の航海は、漂流に近いものだった。
定期航路から外れ、気の向くままの当てのない旅に出ていた。
ただ、たくさんの景色を見て、のどかな時間を過ごすことができた。
90はすぐに切れたものの、80は切れなかった。
ぎりぎり80まで行って、陸が見えたように思ったけれど、自分からすぐに遠ざかってしまった。
ああ、万年ボギーマンなのか?
アベレージヒッターで終わるのか?
80を切れないのか・・・
今年は退職ゴルフ第二元年!
今までのゴルフを捨て、新しいゴルフにチャレンジする!
その予兆は去年からあった。
スイングだけでなく、クラブも吟味した。
自分に合っているとはどんなことなのか?
パターを替え、5Wを替え、ドライバーを替えた。
チッパーには手を出さなかったけれど・・・
スタンスを見直した。
「前傾浅く」・「足幅狭く」・「ボールに近く」はほんとうにできているのだろうか?
ワタクシは「前傾浅く」を意識し過ぎて、グリップを長く持ち、どんどんボールから遠ざかっていたようだ。
それはボールに対して横ではなく、ボールに対してタテ(上)に遠のいてしまっていたのだ。
水平方向には近いが、垂直方向に離れている。
だから、上体が最初から伸び上がり、フェイスが開いてスライスしたり、それを嫌ってチーピンが出ていたのだ。
「ボールに近く」立つためには、グリップを短く持って、ボールとのタテ距離をもっと詰める必要がある。
効果はすぐにあらわれた。
怒スライスも、怒チーピンも出なくなった。
グリップを短く持っただけなのに・・・
自分に合っているとはどんなことなのか?
ゴルフとはそんな自分探しの旅なのかもしれない!