友罪を見てきた

知り合いに誘われて行ったのですが
タイトル的に明るい映画じゃないだろうなと思ってましたが案の定
ネタバレ無しでレビュー的なものを書くのは非常に難しいのであんまり書きません
俳優女優に興味無いけど、瑛太って人の演技は凄いハマってた
見終わった後に原作小説のネタバレを色々見たけど、やっぱりちょいちょい内容違うんだね

新幹線で起きた事件もあったし、「人殺し」は如何にして生まれるのかという記事を少し前に書いたしでちょっとリンクした

ネタバレになる内容かもしれないのでちょっとだけスペース開けます











いかなる理由であれ、人を殺したらその後の加害者と加害者近しい親族の人生、被害者と被害者の近しい親族の人生が
二度と普通の幸せな人生にはならないのだろう
加害者側は恨まれ、被害者側は二度と戻らない被害者との記憶のみを辿って生きていく
忘れたいとは口で言っても本当に忘れる事は出来ず、その事実のみが永遠にのしかかる
他人事なら「犯罪者の親族や子どもも犯罪者なんて言い出したら永遠に終わらない」と言えるが
もし自分が当事者の場合本当に同じセリフを言えるだろうか？
まあ無理だろうし、被害者の親族は「人殺しと同じ血が通っている人間」という目でしか見れないだろう

人を殺す事の重さを感じさせる映画だった
分かっては居るつもりだけど「殺人」なんて普通の人とは無縁の言葉だから意識しない
だけど、交通事故を自分が起こさない保証が本当にあるか？
自分の側が青信号の時子どもが出てきてひき殺してしまった場合
「自分は青だったからその子どもが悪い」という内容が果たして相手の親族に通るだろうか
親族の誰かが見ていて「うちの子が悪いです」と言った場合は恨まれることは無いかもしれないが
それで加害者側はスッキリするだろうか？
俺ならトラウマになって二度と車に乗ることはできないだろう

正当防衛の場合はどうしようもないけどそれでも人を殺した記憶は残るだろう
人を殺した人間はそれが自分ではどうしようもなく、いかなる理由であったとしても絶対に普通に幸せになることはできないのだ
前の記事にも書いたが、快楽殺人者だった場合は話が別だが