珈琲一杯分の話

2018年2月26日スタートのただのボヤキカフェです。
毒とユーモアを楽しんで頂ければ幸いでございます。

真実を探す旅

2018-03-27 | 日記
真実って宗教をやっている人がよく使うような印象である。
まるで印籠のように。

真実…すべてをお見通しの全知全能の神なのか法則なのか知らないけど、そんなものがあるとすれば存在するものなのだろうか。

自分しか知らない自分の感情や記憶すら、一瞬一瞬変わって忘れて上書きされていくのに、人の腹の底なんて誰もわからない。
あるとすればそれぞれに「真実と思うもの」であり、私にはそれを何と呼ぶのかもわからない。

一つしかない、万人が納得する紛れもない真実があるようにそれを主張する。
あるいは信じさせようとする。 
言えることは、そんなことを言われるほどによほど信じられなくなる。
 
私はこんな旅はやめてしまったんだよね。
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泣かない子

2018-03-27 | 日記
卒業式に出て思った。
大勢の子がシクシク、ポロポロ泣いた。
私も純粋な涙にもらい泣きしそうになった。
あの雰囲気に呑まれない人はなかなかいないと思う。
卒業式とは、そういう感動的なものという一色に染まる中で。

そんな中、泣いてない子もいる。
泣いていない子はなぜ泣いていないのか?
泣かないかわりに何を思っていたのか。


泣かない子というのはその理由を言わない。
泣いている子を否定してしまうような空気を察して、黙っているのだ。
言わないので、誰も拾わないし考えない。
「泣かない子もいるよね」
「クールよね」
と思われるくらい。

それでいい、誰もわからなくていい、とそれを気にしない子が泣かないのである。

今回、そういう子数人の理由を聞く機会があった。
その他大勢の感覚で長らく生きてきた私は、今更驚いた。
少数意見というのは、少数だから耳に入らないのではなく、そういう子は黙ってまわりを見ているけど、自分は主張しないのである。
こういうことにもっともっと早く気づいていたら、人生は変わっていたかもしれないと思った。
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