昨日は結婚記念日だった。
特別何するわけじゃないけど「あーよく続いたもんだ」と、自分の忍耐強さを各自が労う日である。
記念日も式典も興味のない二人が、周りの説得に押されてようやく結婚式をしたのは3年後だった。
義兄が自分のビッグバンドで生演奏を引き受けてくれた。
入場曲はジャコ・パストリアスで有名な名曲「The Chicken(チキン)」
お色直しで、私は白のウエディングドレスからオレンジのドレスに着替えて、夫はタキシードからこれといつものジーパンでキャンドルサービスをした。
十代の時から今もふつうに愛用している、この30年現役のシャツ。
大学の時通っていたブティックで購入した、ショップオリジナルのものである。
結婚式の日もすでに何年も着込んだそれはボロボロで、背中に穴が開いていた。
堅物の私の母親はそれを見て、こうつぶやいた。
「ふつうは、貧乏して穴の開いた服しか着れないのが嫌でお金がほしいと思うんじゃないかしら。
お金持ちのお坊ちゃんの彼が、何であんな服を喜んで着るの?
お母ちゃん、わからないわ…」
そう、世界はわからないことだらけである。
でもブルースブラザーズというバンドが存在していたことはわかってほしい。
特別何するわけじゃないけど「あーよく続いたもんだ」と、自分の忍耐強さを各自が労う日である。
記念日も式典も興味のない二人が、周りの説得に押されてようやく結婚式をしたのは3年後だった。
義兄が自分のビッグバンドで生演奏を引き受けてくれた。
入場曲はジャコ・パストリアスで有名な名曲「The Chicken(チキン)」
お色直しで、私は白のウエディングドレスからオレンジのドレスに着替えて、夫はタキシードからこれといつものジーパンでキャンドルサービスをした。
十代の時から今もふつうに愛用している、この30年現役のシャツ。
大学の時通っていたブティックで購入した、ショップオリジナルのものである。
結婚式の日もすでに何年も着込んだそれはボロボロで、背中に穴が開いていた。
堅物の私の母親はそれを見て、こうつぶやいた。
「ふつうは、貧乏して穴の開いた服しか着れないのが嫌でお金がほしいと思うんじゃないかしら。
お金持ちのお坊ちゃんの彼が、何であんな服を喜んで着るの?
お母ちゃん、わからないわ…」
そう、世界はわからないことだらけである。
でもブルースブラザーズというバンドが存在していたことはわかってほしい。