真実を探す旅５

知り合いが、買い換えたばかりの中古車で高速道路を運転中に単身事故を起こした。
運転操作か車の不具合かしらないが、車はめちゃくちゃに大破。
現場を見た人はドライバーはダメだろうと思ったが、駆け付けた救急隊は呆気にとられた。
ドライバーが自力で車から這い出してきたかと思うと、目の前ですっくと立ち上がったからである。

車から這い出す時にガラスの破片で背中が多少傷ついたものの、かすり傷程度だった。
病院で精密検査を受けたが、脳にも骨にも異常がなかった。

ところがである。
その時の検査で、肺近くから即刻手術しなければならない癌が見つかった。

こんな話一つが、きっと自分との関係性や立場によっていろいろと思う。

災難に次ぐ災難の不運という人。
護られたとか意味があるとか、幸運を見出そうとする人。
「だから何？」と思う人。

これが「真実」なんて、それぞれが自分の都合で語る勝手なものだと私は思うけどね。