釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月4日 ナブラが湧いた

2018年08月05日 | 日記
大島沖のポイントに入った。

「ベイト反応は、有ります。頑張りましょう」

いつもの感じで釣りを開始した。

ところが「流れが速えー…」と、始めから着底が取れない。

速さを確認すると、2.7ノット前後で、上り潮が流れている。

「青くて良い感じだと思ったんですけどね…」

塩田さんに「浅場に移動します」と告げて、移動する。

浅場でも、1ノット前後なのだが、今のところは着底はとれる。


船釣り初挑戦の、荻窪さんにアタリが来た。



「結構引きますよ」

引きを楽しみながら、釣り上げたのは丸々とした鯖。



「鯖が来ました」と、笑顔が朝日に映える。

しかし、その後がなかなか続かない。

沖合にいる仲間に連絡すると「流れが1ノット前後になっているよ」と、返事が返ってきた。

ならば、「私たちも沖合のポイントを攻めましょう」と、直ぐに移動する。

ポイントに入ると、「やっぱり2ノット以上有るじゃない」

塩田さん、榎田さん、荻窪さんが仕掛けを重くして、海底付近に反応が出ているベイトを攻めていく。

すると「ホール中に何か来ました」と、荻窪さん。





ラインが、ドンドン出ていく。

「大丈夫です。船で追い掛けます」

と、船で追い掛け始めると、魚がいきなり反転した。

船の真下に入ってきた。

竿でためて、走りを止めようとした時に、ラインが切れた。

「悔しいですね」

「大丈夫です。悔しい洗礼は、付き物です。また、頑張りましょう」


沖合のポイントは、余りに流れが速く、又しても、着底が取りづらくなってきた。

もう一度、浅場に戻ってみた。

すると、荻窪さんにアタリ。



鯖が上がってきた。

「今日は、鯖祭りですね」と、笑顔だ。

塩田さんにも、アタリが来た。





良型のガンゾウヒラメが上がってきた。

しかし、今度は浅場の潮が、動かなくなってきた。


今日は、浅場と沖合とを行ったり来たり。

「潮が落ち着いて欲しいですね」

そんな話をして、ベイト反応を確認しながら、ポイントを探す。

すると、突然「ナブラ!ナブラや!」と、塩田さんの声がした。

みると、ヨコワや本鰹がもの凄いナブラを起こして、海面から飛び上がっている。

全速力でナブラを目指して走る。

「投げて!」



キャスティングの準備はしていなかったので、ジグを直接投げ込む。

「来た!」

荻窪さんのジグに、飛びついてきた。



突然のナブラに、気持ちが高ぶる。

「鰹です!」

見ると、3キロ有りそうなハガツオが、海面に姿を見せた。



「ハガツオのナブラや」

海面近くの海中には、もの凄い鰯の鱗が漂っている。

暫くすると、直ぐ近くで又してもナブラが立った。

船を走らせると、目算10キロは有りそうなマグロがジャンプした。

「マグロだ!投げて!」

ナブラが立ったアタリにジグを投げ込む。

塩田さんと、荻窪さんの竿がアタリを捕らえた。

「止まりません!」

荻窪さんのリールから、もの凄い勢いでラインが出ていく。

塩田さんの竿は、真下に突っ込んでいる。

船では、追い掛けられない。

なんとか、魚を止めたい。

ドラッグ音が鳴り響く。

ドラッグを調整して、体制を整えようとしたとき、「あっ…やられた…」

荻窪さんと塩田さんのラインが切れた。

「止まりませんでした…」

暫くは、悔しい重いが手に残るだろう。

ナブラ騒動が、一段落した頃には、海中には鰯の鱗だけが漂っていた。


ポイントを変えて、釣りを再開する。

榎田さんにアタリが来た。





丸々とした、鯖が上がってきた。

「何とか、鯖が来ました」と、笑顔だ。

もっと良い笑顔は、この後だった。

「何かきました」

竿先が、鯖とは違うアタリを捕らえている。

ゆっくり巻き上げると、海中にピンク色の魚が見えてきた。



47センチ、1.3キロの綺麗な真鯛。

「良い感じの真鯛が来ましたね」

みんなで祝福する。

釣り始めは、なかなかアタリが出なかった。

「最後に、真鯛で締めが出来ましたね」と、笑顔が良い。


速い流れに苦しみ、ナブラに気持ちが高ぶった、一日だった。