釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

8月17日 時化の合間に

2018年08月17日 | 日記
「出ても、2時間も釣りが出来ないかも」

「風が変わったら、諦めてくださいね」

そんな話をしながら、船を出した。

時化の合間の「今日までは、何とかなるかも」と、一縷の望みに掛けてみた。



ポイントに行くまでに、波の様子を確認しておきたい。

少し沖に出ると、南からのウネリに北東からの風がぶつかって、三角波が目立つ。

時折「おおっ…」と、思うくらいに波が盛り上がってくる。

どうにか、ポイントに入る。

直ぐに釣り開始。

いつ状況が変わるかも知れないと思うと、時間を無駄にしたくない。

宮田さん、岡本さんの第一投に、アタリが来た。





宮田さんには、イトヨリダイが来た。

岡本さんの初卸の竿には、竿先を叩くアタリ。

「真鯛かな」と思ったが…、残念ながら針はずれ。


潮は、上り潮が緩く流れている。

ベイト反応も、海底から10メートルくらい浮き上がったところに、ゴマを散らしたような反応が出ている。

仕掛けをジグに変更した、岡本さんにアタリが来た。



「何か、凄く重いです」

歯を食いしばる様にして、リールを巻く。

やがて、海中に見えた魚体は「マグロだ!ヨコワだよ」

岡本さんに一遍に緊張が走った。

浮かしては、走られる。

2度、3度と繰り返し、無事にタモに治まった。



5キロ弱のキハダマグロだ。

5キロクラスは、マグロの大きさから言えば「小型」だろうが、その引きは強くて面白い。

「凄い魚を釣りました!」と、笑顔が満開。

船に上げた瞬間に、三人で「ヤッター!」とガッツポーズ。


これを見て、宮田さんにも気合いが入った。

「いま、なんか当たりました」

何かがバイトしてきた。

「今度は、喰ってきた!」





もの凄い引きに耐え、頑張ってラインを巻き上げている。

暫くは、1メートル巻いては、5メートル走られる。

これの繰り返しを、何とか凌いでいる。

「もっと、体力を鍛えておくべきだった」

それでも、少しずつ獲物が浮いてきた。

海中で、銀白色に光る。

「鰤だ!」

頑張って、大物鰤を釣り上げた。



95センチ、8.2キロの丸々とした鰤だ。

「やった!ヤッタね!」

岡本さんと宮田さんの笑顔が爽やかだ。


「さあー、これから」

そう思ったが、段々と北東の風が強くなり、ウネリも波も高くなってきた。



沖合には、雨の柱が何本も見え始めた。

「残念だけど、この場所から移動しましょう」

高くなってきた波に、強くなってきた北東の風を警戒。



岡本さんの初卸しの竿にアタリが来た。

上がってきたのは、コトヒキ。

「初卸しにアタリが来て、良かったですね」

このコトヒキを、今日の締めとした。

「風が益々強くなってきました。帰りましょう」

11時前に、帰港した。

「ここまで、何とか粘りましたね」

帰りの船は、時化を忘れる笑顔が一杯だった。