寒中とは言いながら、今年は暖かいのだろうか。わずか小1時間ほどのブラ散歩でも、額に汗することすらあるのだ。
いつもより一所懸命腕振りをして歩いているからなのか。いや、いや、歳を重ねて呆けたせいで寒さなど感じぬのか。はたまた、ブラ散歩の友とするフリースを、民族系のm社製のモノに代えたからか。ともかく、家路についてからアンダーウェアを変えることすら珍しくないのだよ。
そんなことが影響しているのか、いないのか、日に日にフクジュソウのほころび具合が鮮明となってきている。いいもんだな。嬉しいな。
ブラ散歩の途次でも、すでにプリムラ・マラコイデスが咲いているのを見かける。
さて、猫の額のこぼれ種から発したプリムラはどうなのかと覗いて見ると、やっとほどけたつぼみの中に花びらの色がそれと分かる程度だった。
花ではないのだが、小庭の隅でコウヤボウキの冠毛が花のように薄桃色に染まっている。
昨秋、やっと花を見せてくれたコウヤボウキであったが、時を経てこのように冠毛を戴いた。この綿毛の姿も自庭で見ると、なかなか感慨深いものがある。
ヒメノコンギクだが、鉢植えの方は、花後、すべて茎を刈ってしまった。
坪庭にある一群れも、数本を残し摘んでしまったのだが、残った花が実を結び、いまや綿毛になろうとしているよ。
鉢植えの方は随分と増えたようだから、いまさら種蒔きでもないとは思うのだが、気まぐれに小庭の隅にでも蒔いておこうか。
あるいは、ヒメたちの勝手に任せ、一陣の風に乗って大空にでも飛び立たせてもよいだろう。きっと何処かに舞い降りて、小さな可愛らしい花姿を見せてくれることだろう。