ニンフ? ギリシャ神話における、自然界の精のことである。
神代の昔には、植物や、水や、森や、山など、それこそ自然を構成するあらゆるモノの化身として、そのそれぞれを守らんがため存在していたのだという。
一般的に、ニンフたちは若くて美しい乙女の姿をしており、常に、守護するものの周りを飛び交い、歌い、そして踊っていたとされる。
ニンフたちは、どのように生まれてきたのだろうか?
サンドロ・ボッティチェッリの『ヴィーナスの誕生』では、海より誕生した愛と美の神・ヴィーナスが、大きな帆立貝の殻の上に婉然と微笑む様が描かれている。
ただ、ニンフはそれほど上級の女神ではないようなので、これほど見栄えのする設えではないのかもしれない。。。
キンポウゲ科オウレン属の多年草、セリバオウレンは他の花に先駆けて早春に咲く。
一般的には、3月から4月にかけてが花期とされているが、早いものは1月頃から咲いている株も珍しくない。
いま、猫の額でも、そのセリバオウレンが呱呱の声を上げつつある。
花茎が、つるのように撓んでいる。その先には、白い花びらがそれとわかるほどに露となってきた。
花茎がすっくと伸びた時、セリバオウレンの呱呱の声がいななるものかを耳にすることとなるのだろう。
もう日ならずして、そのニンフが生まれる瞬間を目のあたりにできるのだね。
📷2023年01月30日 フクジュソウだが、いささか容色に陰りが・・・。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📷2023年01月30日 ぽつり、ぽつりと咲き続けるフキタンポポ。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
その他には、さして動きのない猫の額なのである。春は、まだまだ遠きにありて想うもののようだ。
目を楽しませてくれたフクジュソウも、さすがに容色に衰えが目につくようになってきた。
購入時点でいくつかのつぼみを上げていたフキタンポポは、一つが萎むと、一つが咲き始めるといった緩慢なインターバルを繰り返している。
📷2023年01月30日 クリスマスローズにも動きが乏しい。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📷2023年01月30日 寒さにもじっと耐えるカワラナデシコのつぼみ。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
たくさんの卵を育んでくれたクリスマスローズだが、まだまだ動きに乏しい。
それでも、例年であれば、3月に入ってからつぼみを確認することも珍しいことではなかったので、長い目で見守り続けることにしよう。
厳寒の時期、つぼみを抱きながら咲くこともなく、かといって枯れることもないカワラナデシコ、こんな調子で季節の流れに身を任せている。