「浜虎の尾」と表記する。「浜」とあるように、本来の植生は海岸の岩場に生える多年生の草本ということになる。「鹿児島県の甑島から沖縄県にかけて分布」とあるところから暑さにも強そうだ。
確か、2017年に購入したヤマルリトラノオがオシャカとなった折り、彼女を偲んで入手した筈なのだが、どこで求めたモノだったのだろう、この辺の記録が残っていない。2019年にはすでに坪庭に地植えされている様がアップされていたので、その辺り求めたモノなのだろう。坪庭の南の端っこ、そんな辺境の地で踏み拉かれながら頑張ってくれていることよ。
<ヤマルリトラノオ購入の顛末記>
花色は「藤鼠」である。Webカラーでは「#a6a5c4」となる。「伝統色のいろは」さんのサイトでは、「薄い紫の藤色を鼠がからせたような落ち着いた雰囲気の青紫色のことです。」とある。
葉は「蜻蛉葉」である。幅がほっそりとしており、あたかもトンボが羽根を広げたかのような形状をしている。
花はもちろんだが、このように葉のさまざまな変異も変化朝顔の楽しみの一つとなる。
花茎が10㎝を越える大輪咲き、花模様が吹雪、そして花筒がへし折れたような台咲き、先行して咲いている三種である。いずれも、今年遺伝学普及会にて購入した。
ことのほか珍しいとされる出物とは異なり、派手さはないが確実に種子を取ることができる。いくつか交配もしてみているので、来年の播種が楽しみである。
注1)上記のアサガオは、国立大学法人九州大学から提供されたものから派生したものである。
注2)文中にて使用した変化朝顔の品種名リストは、遺伝学普及会「変化アサガオ種子の頒布」ページに掲載されている「種子リスト2024(4.6).pdf」より転載させていただいた。アクセス時点で種子リストはアップデートされているため、本日記で紹介した品種がアクセスしたリストに掲載されているとは限らない。ご注意願いたい。
2024年8月20日:今年の初顔・変化朝顔の七番手「青渦蜻蛉葉藤鼠丸咲」が綻んだ