もう何年前になるのだろう。越生の梅林に赴き、樹齢六百数十年年と言われる魁雪などを鑑賞したおり、観梅記念として連れて来たものである。
つぼみの先が赤く染まり、尖っているのである。だから、あの紅を刷く化粧用の筆に準えての命名のようだ。
そう、盆栽として仕立てられていたのだが、歳月とともに姿を整えられなくなり、やむなく地植えとしてしまった。慚愧! 慚愧!
鉢植えで何度となく失敗を繰り返し、それではと地植えにしてしまったユキワリソウなのだが、地味が合ったかここで生き永らえている。
さて、いまだ更地となっているユキワリソウの周囲、何が植わっていただろうか? 今後の状況を勘案し、もっとユキワリソウを植えてみようと思っている。
ここ数年、年初にキクザキイチゲを数ポットずつ購入し、花後に、坪庭に植えてきた。なかなか落ち着かなかったのだが、今年は数か所で芽を出し始めている。
だが、花芽を確認できたのは一つしかない。各所に顔を出してくるニリンソウのようにはいかないのはなぜだろう?
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