📷2022年6月29日:撮影時間は10時18分である。家事仕事で、地植えの方の水遣りがちょっと遅くなってしまった。
月草に 衣は摺らむ 朝露に 濡れての後は うつろひぬとも(巻7 1351)
(読み:つきくさに ころもはすらむ あさつゆに ぬれてののちは うつろひぬとも)
朝咲き 夕は消ぬる 月草の 消ぬべき恋も 我れはするかも(巻10 2291)
(読み:あしたさき ゆふへはけぬる つきくさの けぬべきこひも あれはするかも)
ここで言う「月草」とは、ツユクサ科ツユクサ属の一年生植物であるツユクサ(露草、鴨跖草、鴨跖)のことである。
なぜ、そのように呼ばれたのだろう? 「暦生活」さんのサイトでは、
「月草は、露草の古名です。昔はこの花の汁で布や紙を染めたので「着き草」や、臼で搗く「搗き草」が転じたとされ、かつては染料として栽培されていましたが、この摺り染めでは色が定着せずに消えてしまうので、はかない恋の象徴として歌に詠まれました。」(「かさねの色のコラム」-「月草」の項)
との解説を付している。
ご存じのように、ツユクサは早朝に咲き、午後には萎んでしまう一日花。そんなツユクサに、やるせない恋に身をやつす自分を重ね、身も心も儚く消えいってしまう、などと嘆いて見せる。乙女心の哀しびがひしひしと伝わってくるよね。そう、ツユクサには、それ自身にさまざまなストーリーが秘められているのかも。
さらに、斑入りという現象は、園芸愛好家に特別な感興を与えるのかもしれない。
いまでは路傍の花と化したツユクサでさえ、斑が入ることによりなんとも言えない興趣を帯びてくる、そんな気がしてならないのだ。
📷2022年6月29日:11時59分、上記の写真を撮ってから2時間も経たぬうちに、もう花は萎んでいた。
1日花というより、午前花だな。昼頃にはもう花びらを閉じてしまう。
斑の入り具合はそれぞれに異なる。気まぐれとしか思えないほどに、法則性は感じられないようだ。そう、万葉人の恋にも、法則性がないのと同じように。
📷2022年6月29日:チングルマがもう一花咲かせたようだ。
油断していた。もう、チングルマは終わったものと思い、南側を遮光ネットで覆ったビニ温(もちろん、ビニールは外してあるが)棚にお引越し願っていた。
かえって、それがよかったのかな、二番花が咲き出していた。生まれ故郷とは程遠い40度近い気温に驚きながら花をつける。頭が下がります<(_ _)>
📷2022年6月29日:ミヤマハンショウヅル四姉妹のうち、次女です。
📷2022年6月29日:ミヤマハンショウヅル四姉妹のうち、三女です。
📷2022年6月29日:ミヤマハンショウヅル四姉妹のうち、四女です。
昨日もご覧頂いたミヤマハンショウヅルだが、その折もあと2つほどのつぼみが見られるとご紹介した。
今日は、四姉妹に内、次女から四女を揃ってアップさせて頂いた。
えっ、四姉妹の長女は何処にですって? それは、ほれ、あの白髪白髯に身をやつしたあの綿毛がそれなのである。
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