猫の額の古株である。いまは、坪庭の北のはずれに住んでいる。
アジサイはそれ以前にも求めたことがあったが、方向性の異なるこのヤマアジサイにはちょっとわくわくした。
独立した種とは認められていないようだが、山中の沢沿いで見かける小体なアジサイを一般的にヤマアジサイと呼ぶようだ。
藍姫は、そのエントリープランツといえようか。その名の通り、装飾花、両性花とも濃い青色を呈する。
アジサイは挿し木でよく活着する。ヤマアジサイとて例外ではない。
小さなポット苗一つから始めたヤマアジサイ 藍姫だったが、お配りしたのは数知れず、そして、猫の額だけでも三か所で生きづいている。
もちろん、この藍姫だとてアジサイの一種なのだから土壌の酸性度によって花色を変化させる。
ベランダ脇にあるウナギの寝床状の小庭、ここに住まう藍姫は紫姫に変身した。ここ、アルカリ性が強いようである。
もう、引くのはあきらめた。アネモネ・カナデンシスのことである。ここは西側に位置する犬走りなのだが、その雨樋の辺りに顔を出し始めた。
無駄なのだ、地下茎で辺りを侵食していく。瓦礫交じりの土壌であってもものともせず、そこら中に根を張り巡らせる。根こそぎなんて、不可能なのだよ。
でも、ご覧の通り、花は愛らしい。ほだされるなよ、この花姿に。辺り一面、アネモネ・カナデンシスの支配圏となってしまうぞ。
平野の森からS台中央公園へとブラ散歩
ほだされると碌なことはない。あっ、花の話だよ(上述したアネモネ・カナデンシスもそうだった)。でもね、間違っても、このトキワツユクサだけは連れ帰らない方がいいと思うよ。
林縁に顔を出しているガマズミとニワトコ、なかなか近寄ることはできないが、遠くからでも花は見応えがある。
ニワトコはすでに実を蓄えていたが、この色の変化も見逃せないね。
いま、S台中央公園にはあまり見るべきものはない。そんな時、この通い慣れた公園で、初めてクサアジサイの花が咲いているのを確認した。薄い藤色の花には心動かされる。
クサアジサイは稲荷山公園北斜面にもいく株か確認していたのだが、昨年ナラ枯れの巨木を伐採して搬出する際に、踏み拉かれ姿を消した。根こそぎってわけではないので、今年復活するかと見守っていたが、いまだその姿を認めることはない。
年々、ブラ散歩が味気ないものになっていく気がする。
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