坪庭の一角からスリット鉢に鉢上げして自由度が増した。場所を移動できるだけに、かなり下部から花芯を捉えることができる。
それでも今朝は、雪から変わった雨がいまだに降り続いている。南向きとはいえこんな天気、狭いベランダでは光が乏しすぎる。
「黒の貴婦人」とはいったものの、黒と言うにはちょっと無理がある。濃い紫といったところか。光の当たり具合によっては、深蘇芳(ふかきすおう)、黒緋(くろあけ)などに見えることもある。なかなか思わせぶりな色と言えるのではないだろうか。
3月の南岸低気圧の通過には注意が必要だ。もう10年近く前になると思うが、3月の土日に三週続けて雪掻きをした覚えがある。
戦々恐々としていたが、裏の藪は薄っすらと雪に覆われているが、すでに道路には雪はない。この程度の降りでよかった。
さて、咲き始めた雪割一華であるが、昨夕には薄っすらと雪の綿帽子を被っていた。上記の写真は、今日(3/5)10時頃に撮ったものだが、すでに雪は消えている。
花被片の色がかなり鮮明になってきた白の雪割草も、雪の洗礼を受けたようである。
左側にはやっとつぼみが起きてきた赤紫の雪割草が見える。数年前HCで求めたものだが、珍しくしぶとく生き残っている。
いまにも融けて無くなりそうな雪が見える。一つ、二つと花開いていたフクジュソウであるが、今日は花開くことがなさそうだ。
この左隣に、昨年贖ったフクジュソウを植え込んだのだが、いまだに顔を見せることはない。地味が合わず、融けてしまったか。
坪庭の南側、このフクジュソウの左側には数多くのニリンソウが眠っている。そろそろ目を覚ました輩もいるようだが、春の猫の額はこのニリンソウの白い花から始まると言ってもいい。そう、芽出しラッシュのときには、まさに地が割れるほどに頭を擡げてくるのだよ。草本の神秘なチカラをまざまざと見せつけてくれるってわけだ。
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