昨年、近隣の方にスズカケソウの苗を頂戴したからお裾分けと言ってその一株を託された。花を見ることなくその年は暮れたのだが、いやはやとてもよく伸びるのである。
ひょっとして挿し木ができるのではと思い、いくつかの挿し穂を作り鉢に挿しておいた。3本ほどが活着したようで、こちらは坪庭に地植えとした。上記の画像は、その親木の方である。
年が改まり、短くなった親木の脇から新たな芽が萌し、ずんずんと伸び始めた。ゆうに1mは越えている。さて、その先端はと見ると、葉腋から新たな枝が萌え出て放射状に伸び始めた。
それに対して下部のほうの葉腋には、花芽と思しきとげとげした球状のモノがいくつか育っていた。やがて、濃い紫というのだろうか、はたまた目にも鮮やかな今紫か? いま、葉腋に育まれた花芽が、その花本来の色に染まり始めてきたのである。
矮小種のワレモコウである。平鉢に植えてあるが、草丈は20㎝ほどと低い。
矮小種には、この丹那をはじめとして、済州島とか、屋久島とか、姫の名を冠したものがある。だが、その地名に由来したものか否かは判然としないとの説もある。
いわゆるワレモコウの花はもう少し後、7月から10月といったところか。
5月23日の日記でご紹介した1ポット110円のオクラである。
「花より団子」というよりも、「花も、団子も・・・」というつもりで、久方ぶりに野菜に手を染めた。そう、オクラの花、意外と綺麗なのである。
直売所でオクラを買うと、1パック8~10個入って200円ほどか。2パック求めたので20ほども稔れば元が取れる。さて、上手くいくのかな 笑
「黄打込弱渦丸葉藤色吹雪丸咲」
<き(葉色) うちこみ(葉質) じゃっか(葉質) まるば(葉の形) ふじいろふぶき(花色) まるざき(花の形)>
「黄縮緬抱丸葉紅鳩台咲」
<き(葉色) ちりめん(葉質) かかえまるば(葉の形) べにばと(花色) だいざき(花の形)>
「黄打込弱渦林風葉淡紫地紅紫車絞丸咲」
<き(葉色) うちこみ(葉質) じゃっか(葉質) りんぷうば(葉の形) あわふじじ(花の地色) べにむらさき(花の色) くるましぼりまるざき(花の形)>
昨日ご紹介した通り、上記三種も公益財団法人遺伝学普及会で求めたモノである。
どう成長するのか、どんな花が咲くのか、これから一つひとつ追っていこうと思っている。
2024年の変化朝顔は、公益財団法人遺伝学普及会で求めた6種、おまけで頂戴した1種を加えて7種ということになる。しかし、播種が早過ぎたためか生育はあまり芳しくない。
一般的に、アサガオの生育には、少なくとも20度以上の温度が必要とされる。ところが、今年の播種は5月中旬頃であった。確かに、夏日、真夏日といった日も珍しくなかったが、10度などという低温の日にもしばしば遭遇した。
7種のなかで順調に推移しているのは、上記で示した「青斑入蜻蛉葉木立茶覆輪丸咲」である。この長ったらしい名前は、この変化朝顔の性質を列挙したものである。読みと該当する部位を示すと、以下のようになる。
「あおふいり<葉色> とんぼば<葉質> こだち<つるの性質> ちゃふくりん(花色) まるざき<花の形>)」
ご覧の通り、まだ本葉が数枚出た程度だから、これからどうなるか分かったものではない。生き物の生育にはハプニングが付き物だものね。
他のホトトギスに先駆けて咲いたタマガワホトトギスが花びらを落とした。
すると、花びらと同様、黄色味を帯びた実が出現した。この鞘のなかには1ミリにも満たない種が出来るというが、いままでその種を確認した試しがない。栄養が行き届かないせいだろうか? 今年こそ種を取ってみたいものである。
挿し木にして育ったゲンペイシモツケである。この株には、赤系統の花しか出ない。
一説によると、赤系統の花が咲いた枝を挿し穂にすると赤系統しか出ないとか。源平の名の如く、紅白の変化咲きを求めるのであれば、白系統の枝を指し穂としなければならないという。それほど多くのケースを試したわけではないので、この説が正しいか否かは藪の中。
この時期、花に困るとこの二種に頼ってしまう。
斑入りツユクサと初夏咲きのアネモネであるカナデンシスである。
ともに強靭な生命力を有するが、ご覧の通り、葉や花は愛でるに値する。なかなか得難い草本だと思うのだが・・・・・・。
かつての日記に記したように、桔梗色と桃色のキキョウは昨年猫の額に寄寓したものである。そして、いずれもが花後に地に下ろしていた。
桔梗色は年を越し、すくすくと育っていたので鉢取りした。その後、弱弱し気に茎を伸ばしていた桃色をクリスマスローズの葉陰で見つけ、すぐさま鉢取りし、養生していたのである。
つい先ごろ、農産物直売所で白色キキョウを見つけ、連れ帰っていた。これで三色が揃ったわけである。
今年も、花後に地に下ろし、伸び伸びと根を伸ばしてもらおうと思っている。来年も、この三色を見ることができるように育てていきたいものである。
📸2024年6月21日:コケモモの花がまた咲いている。
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸2024年6月21日:ハギ<江戸絞り>の花芽が芽ぐむ。
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コケモモ(リンゴンベリー)の花が、別の枝でまた開いてきたようだ。
ハギ<江戸絞り>の花芽がやっと芽吹いてきた。ほころぶのはまだまだ先のようである。
花が途絶えるかと思うと、ひょっこりと思いがけない花が咲き出す。そんな花たちを拾い上げるかのように撮りながら、日記のネタとしている訳なのだ。
晩春から初夏、そして、梅雨を経て仲夏へと移り変わろうとしている。
だがね、猫の額ではこの頃、花が払底する。
とは言うものの、長年連れ添ったホワイトエンジェルは、常の年と変わりなく、この時期とばかりに装飾花ばかりか、真の花(両性花)をも開花が進んでいる。
サクラと同様に、このアジサイも生物季節観測の対象の一つとされているようだ。では、アジサイの開花宣言とはいかなるものか? それは、「真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日」を開花日とするようである。はい~、猫の額のホワイトエンジェルも、無事開花ということでよろしいようなのである。
上述した通り、新規に開花した花は数少ない。そんな訳で、このアワモリショウマも何度となく登場することになる。
泡のような小さな花だけど、かなり咲き進んだでしょ。
キレンゲショウマはこれからの花、8月頃が花期とされている。まだまだ固いつぼみがそこに在るだけ。
四国の霊峰・剣山に自生するこの花は、宮尾登美子の「天涯の花」で、主人公・珠子を象徴する花として描かれている。
いつも、梅雨の頃までは比較的順調に育ってくれる。しかし、花が咲こうという頃ともなると、葉が焼け、つぼみが虫たちの餌食となる。
そりゃぁ~、剣のお山と比べると、ここは煉獄の地と言っても過言ではない。無事育ってくれよというのは虫が良すぎるのか?
📸2024年6月19日:葉水キケンのコクランである。
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸2024年6月19日:頭頂部まで咲き進んでくれたよ。
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ランというものは難しいモノとして敬遠してきた。ただ一種、大阪の山野草の師匠から頂戴したラン科ヒナラン属のイワチドリのみが、坪庭の一隅に仮住まいしているのみである。
まあ、このコクラン、300円という値札にほだされダメモトで連れ帰ったのだが、葉は数枚茶枯れてしまったものの、しっかりと花の姿を拝むことができた。
猫の額の主、気をよくしてラン系の山野草に血道をあげることがなきよう祈るばかりである。
📸2024年6月15日:つぼみが膨らんできた。
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸2024年6月17日:夏に咲く黄花のホトトギスである。
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
昨年、咲くことはなかった。鉢の中には、数本の茎がなんとも寂し気に立ち上がっていた。
環境を変えよう、そう思って坪庭の外れに移植した。
今年、4~5本の茎が立ち上がってきたが、その中の一本がつぼみを付けた。
期待しながら見守っていると、つぼみは膨らみ続け、そして、ことのほか蒸し暑さを感じる朝に、爽やかな花を見せてくれた。
関東はいまだ梅雨入りをしておらず、だからと言ってカラッとしている訳ではなく、梅雨を思わせるじっとりとした空気が体にまとわりつく。
もう数日すると梅雨入り宣言が出るだろうと朝のニュースで言っていた。ひょろっとした弱弱しい茎、昨今の梅雨の雨は驚くほど激しく降る時がある。さて、果実を結んでくれるだろうか心配だなぁ。
葉が二枚、化粧を施した。それが合図であったかのように、花穂が開花し始めた。そう、白に変化した葉は花ではなく、苞葉なのである。
ご覧の通り、穂状花序には小さな花が密集し、一つひとつの花には花びらはなく、雄しべが6~7本あり、柱頭は四裂する。奇妙な花たちだなぁ。
花はあまり注目されることはなく、苞葉ばかりに目が行ってしまう。花たちの苦笑いが見えるようだ。