鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

志村ふくみ

2013年04月07日 | 日記

今日の青空の綺麗だったこと!

雨と風で洗われたような空、木々の緑もきらきらひかっていた。

こんな日、どんな着物を着ようか、はたと考えてしまった。

紬、よりやわらか物が着たい。今日はきりきり立ち働きたくない。日曜日ですから。

自分で決めないと休みがないのです。

やわらか物を身にまといたいということは「休みたい」ということになる。

『休日にしましょう』と心の声がした。で一越の葡萄色の小紋にする。

久し振りの休日となりました。

洗濯だけして、本棚に手を伸ばし、取り出した本は、志村ふくみ「たまゆらの道」

染織りの天才は、文章の達人でもあるのです。

「たまゆらの道」のなかにこんな文章が。


私が気に入っているきものというのは、着ていることさえ忘れるような、自分の

肌のように馴染んだきものである。20年、30年、洗い張りをして縫い直し、

人から「あら、志村さんまたそのきもの」といわれるほど自分に同化したきもの

であると。


家庭と仕事との板ばさみに悩む女性には、頬をひっぱたかれるような一文もある。

染織りの源流を探る諸外国の旅、美しい写真、大切な一冊です。                   


  たまゆらの道   志村ふくみ 志村洋子 世界文化社


コメント
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