厚生労働省・新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の見解」のまとめ・抜粋です。
元記事はこちら↓
ここ数日で見えてきたことがあるようです。
<北海道のデータ分析からわかること>
症状の軽い人も、気がつかないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっていると考えられることです。なかでも、若年層は重症化する割合が非常に低く、感染拡大の状況が見えないため、結果として多くの中高年層に感染が及んでいると考えられます。
<一定条件を満たす場所からの感染拡大>
重症・軽症に関わらず約80%の方は、他の人に感染させていません。
ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テント等です。
<重症化する患者とは>
感染が確認された症状のある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤となっています。しかし、重症化した人も、約半数は回復しています。
<なぜ北海道が感染がおおいのか?>
地域的特徴:都市部には、人口が多く、社会・経済活動の活発な若年層が集中していますが、他の圏域には重症化のおそれのある高齢者が多く住んでいるという
感染の特徴:人口比率で考えると、圧倒的に遠隔地で感染者の報告数が多い状況です。
現状に至った理由:都市部においては、社会・経済活動が活発な人々が、感染のリスクが高い場所に多く集まりやすく、気づかないうちに感染⇒一部の人が他の圏域に移動することで、北海道の複数の地域に感染が拡大し、感染した高齢者のなかから症状が出たことが報告されたことによって、感染の拡大状況がはじめて把握できた。
(若年層が都市部で感染しても気づかない⇒ほかの地域に行って高齢者に感染しているという図式)
<全国の若者の皆さんへのお願い>
10代、20代、30代の皆さん。
若者世代は、新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いです。
でも、このウイルスの特徴のせいで、こうした症状の軽い人が、
重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。
皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、
多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます。