高山医師の投稿はいろんなところで抜粋・掲載されていますが、
わが家の行動規範の基本にしています。
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大切だと思うところを抜粋・まとめます
- 16日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染を食い止めるため、「検査、検査、検査!」と強調しながら、各国に検査を徹底するように求めたとの報道がありました。
- WHOと連携しながら学んだことですが、彼らはもっぱら途上国の心配をしています。もちろん、先進国も含めた保健医療政策を協調させる役割を担っていますが、先進国に対してリーダーシップを発揮しようとすることは、普通はありません。
- 今回のテドロス事務局長の発言が、日本も含めて指摘したのかどうか・・・ 確認していないので分りません。ただ、このスピーチの原文を読むと、以下のような注釈がついていました。「WHOは、確定患者の濃厚接触者に症状を認める場合にのみ、検査を実施することを推奨している」
- 日本では、この条件はクリアしています。それに加えて、濃厚接触者でなくとも診断のつかない肺炎も検査対象としてきましたし、現在は、医師が必要と認めたときも検査を実施できる体制を整えつつあります。まあ、日本のことを言ったんじゃないですね。
- 検査を濫用することや、結果を過信することにも反対です。とくに、無症候の人には検査すべきではありません。臨床医なら誰しも知ってることですが、ほとんどの臨床検査は診断における補助的な役割しかありません。感度の低い状況で使用することは、判断を誤らせるリスクがあるため躊躇します。
- これからも、検査の適応は医師の判断にゆだねられるべきです。それ以上に検査しろだとか、希望者には全例だとか、余計なことは言わないでください。不必要な患者さんにまで検査や治療を行わないというのは、新型コロナウイルスに限らず皆保険制度の基本ルールなのです。