第2回目は、逆光と露出補正についてです。
1.太陽に向かって(逆光)撮影するとなにがよいのか。
1)まずは花が透けます
順光で撮影すると・・・
光は当たっていますが、花は透けていません。
(もちろんこれが悪いわけではありませんが)
逆光で撮影すると・・・花が透けます。
この写真だけだとあまり悪くないのですが、実はずいぶんと暗く撮影されています。
なぜなら透けた色は淡い色だからです。
淡い色合いのものはカメラは必要以上に暗くしようとしますのでプラス補正です。
(逆光の場合の露出補正は、1EV(3目盛り)くらい大胆に変える場合もあります)
なぜ昔から逆光はだめだといわれているのでしょうか。
以下は古いカメラで、太陽を直接入れるように撮影した例です。
確かに、これだけ暗く映ると、逆光はだめという理由もわかりますね。
でも、今のカメラはこんなに暗くなることはほぼありません。
むしろ逆光でGOGOですよ!
分厚い花は無理ですが、薄い花弁、菜の花、スイセンはきれいに透けてきれいになります。
2)影がドラマチックに出ます
逆光、特に太陽が入るような光は究極の淡い光です。
淡い光は、カメラは必要以上に暗くしようとします。
ですから、実際に見える以上に影が強調されるのです。
見た目通りということならば露出をプラス補正というところですが、
写真表現ということで、こんな場合は露出補正なしでもよいでしょう。
実際の見た目以上に影が強調されています。もっと影を強調する場合はマイナス補正ですね。
今のカメラ(特に一眼ならなおさら)であれば、直接太陽を入れても問題なしです!
2.露出補正をしないと・・・
これだけ淡い色合いのものが多いと、逆光でなくても露出補正する効果は大きいです。
吾妻山で露出補正しないで撮影すると、たいていこのような感じになります。
(どちらが補正なしかはわかりますよね)
プラス2目盛り(2/3)くらいは、普通に露出補正するべきでしょう。
吾妻山はとてもきれいな場所なので、つい菜の花と富士山だけに目がいきがちなのですが、
逆光撮影、露出補正の練習としても非常に勉強になるのです。
是非、実感していただきたい思います。
終わり
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