「おくのほそ道」10 (遊女との出会い)

 親不知(おやしらず)・子しらず・犬もどり、などと言われる北国一の難所がある。今でいえば新潟県の西、富山県に近い所だ。地名からして想像できる、おそろしいほどの難所だった。(市振(いちぶり)という糸魚川市に属するところ)。  ここを越えて、宿に着いて疲れていたのですぐに寝た。一間おいた部屋で女の声がうるさく眼が覚めた。二人の若い女と一人の年をとった(?)男のようだ。 (耳に入ってきたことを記すと) . . . 本文を読む
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