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公式を文章にするということ

2014-05-25 09:57:37 | 電験2種への遠い道のり
電験を受かろうと思ったら公式の暗記は避けられないわけであるが、やみくもに記号と音の語呂合わせで覚えても、試験当日にその成果を発揮できるかは疑問符を付けざるを得ない。

公式の覚え方として、公式を文章にしてみるというのも悪くはない。

例えばオームの法則、

V=IR

電圧は電流と抵抗の積、というのはほとんどの人は分かっていると思う。さらにこんな文章も書ける。

・同じ電流に対しては抵抗の大きなところでより多く電圧降下が生じる
・同じ電圧がかかっていれば抵抗の少ないところへ電流は多く流れようとする

これを複素数に拡張してインピーダンスと電圧・電流のフェザーに置き換えれば回路計算の大半は制覇したも同然。

お次は直流機の起電力

E=kφN

電機子の起電力は界磁巻線による磁束と回転数に比例する

これに外側の端子と内部の抵抗をつないだ回路図がイメージできれば、回転と磁束に応じた電圧をひり出す電池と端子の電圧の間の内部抵抗に電流が流れるって仕組みがイメージできて電験3種程度の直流機の問題を大半解けるようになる。

実際のところ電気に関わる計算は究極的には電磁界の法則を表すたった4つの公式と、電磁気学と力学をつなぐたった1つの公式に集約される。とりあえず記載しておくと、

rotE=-∂B/∂t

rotH=J+∂D/∂t

divD

divB=0

F=q(E+v×B)

もちろんこれらもすべて文章にできて、

・磁束が変化すれば変化を妨げるように電界が発生する
・電流が流れるか電束が変化すれば磁界が発生する
・電荷に応じた電束が出ていく
・出て行った磁束は必ず元の場所へ帰ってくる
・電荷が受ける力は電荷の量に電界および速度と磁束のベクトル積を掛け合わせたものになる

が、時間との闘いの電験でこんな基本法則からすべてケースバイケースで必要な式を導くなんて無駄に決まっている。
そうなると、一定の理解を伴う公式の暗記を努力するしかないと思う。


コメント
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