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まぁ何とかなるさ!

根性曲がっとるw

2020-11-26 22:57:18 | 電験2種への遠い道のり
電験2種の機械・制御の電磁機器の問題はほとんどオームの法則の延長線上で解けますが、今年の問1の誘導機はそうはいかないようですねぇ・・・
また誘導機と飛びついた回答者に小問(4)まで公式通り解かせていい気分にさせて(5)から?????とさせるという相当根性悪な問題になっています。出題者の根性は相当ひん曲がってるんでしょうw

さて、それでもこんな問題が出ても電磁機器で得点しておきたい、自動制御が虫唾が走るほどヤダって方のために考え方を示しておきましょうか・・・

(1)60Hz2極の円筒機で3600回転ですから4極は半分の1800回転
(2)(1-0.05)×1800=1710回転
(3)0.05×1800=90回転
(4)0.05×60=3Hz
とここまでは順調に解けるんじゃないかと思います。ここまでが解けなければ逆にどうやって2次試験に潜り込めたんだ?って別の意味で感心させられるでしょうから・・・

で、ここからが本題です。誘導機の本質に立ち返るためにアラゴの円盤を思い出してみましょう。

円盤を挟んだ馬蹄形磁石が回転するとき、円盤を貫く磁束はなるたけ縮もうとする力が働いて円盤がつられて動きます。しかし悲しいかな円盤は馬蹄形磁石の回転についていけず幾分ゆっくり回転します。この割合がすべりって呼ばれるものです。

で、この時馬蹄形磁石の回転が一定だったら磁束のひん曲がり方も一定です。ですから円盤の回転磁束と磁石の回転数は同じなのです。もし違う回転数だったら回転をするほど磁束がこの問題の出題者の根性並みにねじくれていくことでしょう。もちろんそんな器用な現象は起きませんから回転子の回転磁束と固定子の回転磁束は同じになるのです。

このことがイメージ出来たら後の小問は結果に辻褄が合うようにすればいいのです。

(5)ですから回転子は同期速度より遅いんですが回転子の回転磁束は同期速度で回るのでその差0.05×1800=90回転
(6)結局回転子の回転磁束は同期速度と同じ1800回転
(7)したがって結局固定子と回転子の回転磁束の相対的な差は0になるのです。

これを解ききったら30点、機械・制御は電力・管理でへまをしてない限りは36点で合格が見えてきますからあと6点捻出できればいいのです。

が、こんなこと試験中に気づけるなんて方は少数派だと思いますので、今年の機械・制御は問1に手を出さないことが合格への第1歩かもしれませんね。






コメント
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