彼方アツコの『テキトウ新聞』

日々の出来事やアート作品についてなどつぶやいております。

「謡~UTAI~」―①

2008年05月23日 | 展覧会リバイバル
子供のことしか日記に書くことがなーい。
ので、過去の展覧会の作品などアップしてお回顧さんになることにしました。

初の展覧会、個展『謠~UTAI~』
2004年5月ギャラリーたぴお(札幌)を紹介します。

版画と詩をセットで展示しました。


< スイセン >
遠からぬ別れの予感バッサリと/水仙を刈り投げ入れてみる


< ネズミモチ >
花の香は記憶創りて夜に充つ/会ひもせぬ人ありもせぬ恋


< アマ >
藁婚式すぎ亜麻婚式のわが婚に/剥落あるなあゐの花びら


< フキノトウ >
不意にまた母はくるなりふきのとう/ゆがきて今は懐かしき味


< フタリシズカ >
仕事終へ化粧おとせしわが顔と/昼とをつなぐ双の耳とも


< タンポポ >
たんぽぽの花冠いくつか捨ててきて/罪人のごと花粉を洗う


< マーガレット >
庭にパセリ、セージ、ローズマリーのスカボローフェア/われに秘密のなきをさびしむ


< ネムリグサ >
まどろめば眼ぶたの裏に砂丘あり/座せる男の近づきてくる


< チューリップ >
この花もいづれ終りは惨なると/知りつつぞ愛づ春のめぐり

つづく・・・・