ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝七種〟と〝どんど〟と〝成人の日〟

2024年01月08日 | 俳句

 今日ははやくも8日、国民の祝日の一つ、〝成人の日〟なんですが、何だか今一つ祝うという気分にはなれませんね。やはりあんなに悲惨な能登半島地震で幕が明け、その関係で起こったような羽田空港の衝突事故。さらには死者や安否不明者が日に日に増えていって、今日のニュースでは死者168人、安否不明者が323人もおられるという状況を知らされるからでしょうか。(これはこれを書いた日の時点で発表されたものですが、9日の発表では死者202人と安否不明者102人となっていました。これは?どういうことでしょう) 

 思えば東北大震災の時もそうでしたね。日が経つほどにその被害の大きさが分かってきて、気分が重くなるばかりで私にはどうすることもできませんでしたもの。ただ一日も早く全員の方々の行方や安否が分かってほしいと祈ることしかできません。被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 だから石川県では、7日に成人式を予定していた17市町のうち、大きな被害を受けた輪島市や珠洲市など12市町で開催を中止したと発表しています。本来ならば〈成人の日のなごみたる道の見ゆ  岸田稚魚〉のような〝なごみたる道〟のはずが、あちらこちらにその爪痕が無惨に残り当分の間はそんな安らげる景色は見られないでしょう。被害に遭われた方々が平穏な生活に戻るまでの大変な苦労を思うと、お気の毒でなりません。

 昨日は〝七種〟でしたね。私は、いつも通り〈七種を買ふ手軽さの一括り 高橋淑子〉のように、ス-パーに売ってる〝七種セット〟なるものを買ってきて簡単に済ませました。またこの日は〝人日〟とも言いますが、見れば〈人日の日もて終りし昭和かな 稲畑汀子〉という句が歳時記にあって…ああ、そう言えば昭和が終ったのは確かに64年の7日でした。その日のうちに〝平成〟という年号が発表されたのをすごく良く覚えています。まさに〈降る雪や明治は遠くなりにけり 中村草田男〉の昭和版ですよね。

 さて、私は4日までは喪中でしたので、どこにも出掛けずのんびりと過ごし…と言っても、することは山ほどあるんです。前のブログでも書いていますが、「早苗」の終刊にちなんで発行する年譜と資料などの「早苗のあゆみⅡ」の編纂が大詰めに入っているのですから。朝から晩までその原稿の校正などに費やしていたんです。それに5日には月例の吟行会、6日はフォーユーの午後と夜の部のダブル句会。おまけに今までコロナで中止していた新年会を、今年はどこの教室でも初句会と兼ねて計画しているというものですから大忙しなんですよ。

 実は、今日も句会でしたし、明日もなんです。これからも今までと変わらぬ忙しさが続きます。でも誰かが言っていましたね。〝忙しい〟ということは元気ですることがあるからであって、感謝すべき事ですよって!確かにその通りかも知れません。ありがとうございます!

 そういえば、昨日は校区での〝どんど〟があって、参加するとぜんざいと豚汁、黄粉餅が用意されています。それで、主人と二人で昼食代わりにちょうどいいわと行きましたが、朝の内は小雨が降ったり風があったりで、どんど焼きそのものはもう終りかけていました。おまけに日も全く差さないので寒かったし…でもそれで却って豚汁が美味しくて温もりました。ごちそうさまでした。

  均されて炎みじかきどんどかな  山西雅子

 写真は、その時のです。お父さんやお母さん達は豚汁やぜんざいを、中学生達は餅搗きを手伝い、小学生は校庭で凧揚げを教えて貰って作り、それを揚げていました。風があったので良く揚がっていましたね。これは毎年三世代交流の一環として開催されているもので、私たち年寄りは食べさせてもらうばかり…何ともアリガタイ催しです。

 

コメント (1)
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