またまた、ご無沙汰しました。皆さまお久しぶりです。私はコロナからはすっかり復活したんですけどね、今度は頑張ってさあブログを書こうと思ったら間が空きすぎて何を書いていいやら…困ってしまいました。
そこで、先日の20日の日曜日に行った、広島のお寺での義母の一周忌のことを書こうかと…。
早いものですね。去年の今頃はまだお婆ちゃんは元気でリハビリに励んでいましたのに…10月29日の夜あっと言う間に旅立ってしまいました。まさに一瞬の出来事で、その日はまだ私も自宅に帰らずにいましたし、お婆ちゃんの傍には主人も居ましたから…今思えばきっと淋しくはなかったのではと思って、自分の心を慰めました。
昔から私は生徒たちに、人の一生というものは差し引き〝0(ぜろ)〟なのよと、話していました。長い人生の間には誰にでも良いことや悪いことがいろいろとあるでしょう。ても、そのプラス(良いこと)とマイナス(悪いこと)を全部計算すると、最後には0になって終るのだということなんです。だから良い思いばかりをしてきた人は晩年にそのツケ(プラス分)をマイナスで払っていかないと天国へは行けないのではと思っています。その反対も然りかと。
そう考えると、私は少々の苦労や病気などの苦しみはいくらでも耐えられました。なぜだか私は小さい頃からこの苦しみは報われるときが必ず来ると信じていましたもの。私の母も若い時は苦しいことの方が多かったような…でも晩年は倖せで、毎日が〝天国!天国!〟と言って、99歳で亡くなりました。義母も若い時には大変な苦労をしてきたんだと、いつも聞かされていましたが…やはり晩年は倖せで、102歳の天寿を全うしましたものね。
できれば私も母たちのようにありたいといつも願っているのですが、まだまだ人間としての修養が足りないようです。愚痴など言わず何事にも感謝して生きられるように、もっともっと努力しないといけませんね。
先日俳句教室を辞めるという方にその理由を聞くと、〝そろそろ自分でも痴呆の出始めているのが分るので、これ以上悪くなる前に辞めたい。皆さんにご迷惑を掛けたくないから〟と。それで〝みんな迷惑だなんてちっとも思っていないわよ。むしろ来られるのを楽しみにしているくらいですよ〟と説得したのです。すると、〝実は、今まで積み上げてきた自分にはプライドを持っています。だから、それを壊したくない。皆さんには醜態を晒したくないのです。今が自分にけじめを付ける潮時だと思うから…〟とも。詳しいことは知りませんが、現役時代はもちろんのこと退職されてからも地域などのお世話をされたりして、活躍して来られた83歳の男性の方なんですよ。確かにそれなりの兆候が時々は出ていましたが、それを十分に自覚されていたようで、でも俳句が好きで迷惑かと思いながらも今日まで参加させていただきました。有り難うございました…と言われると、もう何も返す言葉がありませんでした。
〝終活〟という言葉が流行するようになって早何年になるでしょう。私も10年前はそんな言葉を聞いても自分には関係ないことと考えもしませんでした。でも、今この歳になると何かにつけて先のことが思いやられます。自分の人生にどうピリオドを打つたらいいものかと…こんなことで思い悩んだりするのもやはり秋だからでしょうか。
さて、またお婆ちゃんの一周忌の話からつい横道に逸れてしまいましたね。スミマセン!今回は日帰りで、朝8時に宇部を出て広島へは10時半到着。11時から菩提寺・本照寺の本堂をお借りして法要を行いました。
それが済んで、12時半からはお婆ちゃんの大好きだった広島江波山にある、創業1900年の老舗フレンチレストラン「シェ・ヤマライ」で会食。京都からの義弟夫婦や千葉の甥夫婦など、総勢9名でのささやかな法要でした。でも義母の大好きな人たちばかりなんだから、きっとあの世から嬉しくてニコニコして眺めていたんじゃないのかしら。ねえ、お婆ちゃん! 合掌
「シェ・ヤマライ」のランチメニュー
ステーキメインのお得でおすすめのフルコースです。
● オードヴルの盛り合わせ
冬期はオイスターヴァリエ(殻付きカキのオーブン焼き5種)
- 季節の野菜のクリームスープ(この日は薩摩芋でした)
- シェフの気まぐれの本日のお魚料理
- お口直しにフルーツシャーベット
- 国産牛フィレ肉のステーキ
- 小さなサラダ(写真なし)
- お楽しみデザート
- コーヒー又は紅茶(写真なし)
この度はみんなそれぞれ忙しいということで、15時にレストランを出て解散しました。ここには嘗て1934(昭和9)年に建築された広島県立広島測候所があります。現在は広島市江波山気象館といって、気象と科学をテーマとした博物館で、気象観測や天気予報の様子を見学や豪雨・暴風疑似体験ができる、子ども達にも親しまれている施設だそうです。またこれは被爆建物で、広島市指定重要有形文化財にもなっていますし、柳田邦男の小説「空白の天気図」の舞台にもなったところなんだそうです。その傍に大きな銀杏の木が2本あました。その1本にはびっしりとぎんなんが…こんなに生っているのを初めて見ました。今年は異常に暑かったので我家の柿などは全滅なんですけどね。暇があれば拾って帰りたいんだけど…なんせあの匂いがね、車の中に籠ったら大変ですもの。諦めました。ザンネン!
それからすぐに帰途に着き、18時前には無事宇部に戻りました。行きも帰りも運転してくれた息子が一番疲れたでしょうに…でも若いから元気。私は何もしなかったのに疲れました。やっぱり歳なんですね。悔しいけど。では、また…