ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

広島平和公園

2018年03月31日 | 俳句

 昨日は会合があって、広島に行って来ました。

 始まるまで少し時間がありましたので、原爆ドームの前で仲間と待ち合わせ平和公園へ。もうとびっきりの桜の満開で、ここはやはり観光のメッカですから、平日にもかかわらずかなりの人出でした。特に外国の観光客があちらにもこちらにも…と溢れていました。

 写真は原爆ドーム、鈴木三重吉と〝赤い鳥〟の像。桜はもう見飽きるほど見ましたので、ここでは〝柳の花〟が真っ青な川と空に映えてとても美しく見とれるほどでしたので。

  まなかひに原爆ドーム薔薇芽吹く  朝妻力
 
  炎天下原爆ドーム罅育つ      西村和子
 
 原爆ドームを詠んだ句は少なく、ほとんど秋の季語「原爆忌」で詠まれています。探すと上の2句が見つかり、前句は「薔薇の芽」で春です。が、後句は「炎天」で夏の句でした。やはり原爆ドームは夏が似合うようですね。

 ところで、今回私は中区役所に用事があったので、早々に皆と別れてそちらに行きました。証明書の発行に結構手間取りましたが、なんとか集合時間に間に合い、今度は会場の〝酔心〟へ。ここは釜飯で有名なところです。昼食にはもちろん釜飯を食べましたよ。その釜飯にもいろんな種類があって、一番は牡蠣ですね。でも私は牡蠣にあたりやすいので、筍を注文しました。これだって今年の初物ですから。

 テーブルに引いてあるマットに酔心は〝広島で二番目に安くて旨い店〟と書いてありましたので、「一番目はどこなの?」と聞くと、「もちろん、わが家よね~」と笑われてしまいました。ああ、そ~だね~!(笑)

 酔心は2時半まででしたので、ここを出てその後はホテルのロビーでコーヒーを飲みながらの話し合い。

 一応これで29年度のしめくくりが出来たので、また今度は30年度へのスタートです。しかし、俳句の世界もいろいろな問題を抱えて結社も前途多難…要するに会員の高齢化による減少、それに変る若手の入会はなし…ということで、どんどん経営も難しくなっていくというのが現状です。これは私たちの結社に限ったことではないのですが。これから〝俳句界〟はどうなっていくのでしょうか?〝早苗〟や〝馬醉木〟の未来は?心配です。

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桜の宇部護国神社

2018年03月30日 | 俳句

 昨日の吟行会の続き…

 宇部護国神社の桜はほぼ満開でした。この日は金曜日でしたので、でも花見に来ている人もちらほら…ああ、そうです。保育園児たちが保母さんに…いや、保父さんもいましたね、散歩に来ていました。

 次に「宇部護国神社」のホームページがありましたので、転載しますね。

 「宇部護国神社」といえば市内では桜の名所として有名で、四月には境内全域は桜花一彩に映え、ボンボリもさげられ、多くの花見客に 親しまれております。主祭神は、福原越後公で、創祀・創建は、慶応元年(1865年)5月16日、越後公の招魂祭を、琴崎八幡宮で斎行したのが創祀で宇部護国神社の原点です。翌慶応二年(1866年)11月19日に崩し山、現在の維新山に社殿を建立落成し、翌慶応三年(1867年)12月5日遷座祭を斎行し現在に至ります。ご祭神は福原越後公を主祭神とし、その家臣、また、日清日露、大東亜戦争で国のために散華されたご英霊です。主祭神の越後公は、第一次長州征伐回避の為、禁門の変の責任をとらされ切腹された長州藩三家老の一人で、この長州三家老の切腹により、長州藩が存続し、高杉晋作の功山寺での挙兵、それから、倒幕へと時代は流れ明治の代になったのです。もし、長州征伐が回避されていなかったら、高杉晋作の挙兵もなく明治維新もなく時代は大きく変わっていて、今の時代はないでしょう。
 神社の紋には、福原家の家紋の「かたばみ」が用いられました。初めは、崩山の地名から「崩し招魂社」通称「御霊社」とも云われていましたが、後、維新招魂社と称されるようになりました。、山続きの西端には福原翁の墓所宗隣寺があり、中尾には維新館もあって明治維新とは縁の深 い土地柄であります。また弾にも縁深く現在は『願掛け弾』や『願い玉』が有名で、願掛けや願成就のパワースポットとなっております。また、龍にも縁があり、越後公が切腹されたお寺が、岩国の龍護寺というお寺で、現在は、日本唯一人の指絵画家濱田珠鳳先生作の『昇運龍神之図』二曲一隻屏風が奉納され、参拝者に昇運をもたらすと喜ばれております。

 ここには水琴窟があり、大きな筆塚もあります。また人形供養でも有名なので人形塚がありました。桜を堪能して、また畦道を歩いて宗隣寺まで戻り、そこから車でいつもの句会場に行って句会をしました。

 この教室は4月に開講したばかりで、一年の区切りとしての初めての吟行でした。それで、ちょっと無理かなと思って、投句は5句までだが、出来ない人は最低3句は出すようにと告げていました。それなのに、蓋を開けてみるとナント52句あったんですよ。ほとんどの人が5句出していたということです。最初は5句と言ったときは、エエッ!無理、無理と言っていたんですが、みんなやれば出来るんですね。嬉しいこと!

 それでは、皆さんの吟行句を一句ずつお見せしましょう。多少の手直しはしましたが、いかがです?初心者らしくとても素直な句が多いでしょう。そう、これでいいんですよ。ハイ!

 〈花の道一句浮かびて立ち止まり〉〈幾年を越えて古刹の桜かな〉〈名刹の往時を留め桜花〉〈蒲公英の絮を吹きつつ行きにけり〉〈本堂の甍を凌ぐ桜かな〉〈吟行に合せしやうに桜咲く〉〈一尺に足らぬ地蔵や花の下〉〈石段をのぼり水飲む朝桜〉〈園児らのオレンジ帽や花の門〉〈園児らと桜の下のハイタッチ

 

 

 

 

 

 

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古刹〝宗隣寺〟

2018年03月29日 | 俳句

 今日も素晴らしい吟行会日和。このところ連勝記録が伸びています。ウ~ン…また鼻が高くなった?ヤバイぞ!

 参加者、私を含めて11人。ちょうどいい人数です。9時半宇部市にある「宗隣寺」に集合しました。

 この寺は、長州藩永代家老で宇部領主であった福原広俊が菩提寺として、1670年に再興した禅宗の名刹です。もともとは777年唐より来朝した為光和尚によって松江山普済寺が創建したと伝えられています。

 庭園は、本堂の北側にあり、築山泉水庭で「龍心庭」と呼ばれ、県下一の古庭園です。池の浅瀬は干潟様、池中の8個の立石は夜泊石と称され、「東の毛越寺(平泉)と西の宗隣寺」のみに現存する鎌倉(南北朝)時代の遺構をのこす貴重な書院庭園です。庭園の拝観料は300円。(写真は撮り忘れたのでお借りしました)

 桜は境内にある1本の大きな古木が満開に近かったです。他に垂れ桜もあり、山茱萸やいろんな種類の椿、黒文字や樒なども咲いて、きれいに手入れされていました。

  庭園を拝観すると、桜などはなく紅葉の赤い芽があちらこちらに伸びていました。見に来るならば、秋の紅葉の頃が一番いいようです。でも山門を潜る前の参道は桜の並木になっていますので、これはちょうどよい見頃でしたよ。

 次はそこから畦道を通って15分ほど歩き、護国神社へと移動しました。それはまた明日にでも。

 

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連翹(れんぎょう)

2018年03月28日 | 俳句

 今日の日中は暑いぐらいでした。昼から出掛けるので車に乗るとなんと24度…これでアッという間に桜が六、七分まで開いてしまいました。先日はまだ二分咲きだと書いたばかりなのに、わずか一日でですよ。

 明日の吟行会は一応桜の名所にしたんですが、決める時はきっとまだ早いかもと思いながら決めたのに、ナントちょうど見頃のいい時になりました。これも日頃の行いがいいからで…ネッ、そうでしょう!その報告はまた明日にでも。

 今日は久し振りにリハビリに行って、帰りはドコモに予約していましたので、家に帰らずそのまま行きました。それが夕方の5時半、帰ったのはナント8時半でした…3時間もドコモショップで携帯の機種変更などの手続きや説明など、分からないことだらけですからホントに疲れました。今までのと同じらくらくホンなんですけどね、最新型なんです。せっかく使い方に慣れてきたところなのに、また一から憶えないとイケマセン。

 やっぱり苦手…こういう最新のものはお手上げです。何でも昔の単純明快なものが一番いいですよ。

 写真は連翹〈れんぎょう〉、春の季語です。中国原産のモクセイ科の落葉低木。この鮮やかな黄色の花が咲くとまさに春だという感じですね。

  連翹や真間の里びと垣を結はず  水原秋櫻子

 今日はなぜかとても疲れましたのでもう休みます。オヤスミナサ~イ!

 

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馬醉木の花

2018年03月27日 | 俳句

 今日も晴れマーク、気温も20度以上に上がり、あれだけ固かった桜の蕾が一気に綻び始めました。午後が休診なので、今日は午前中に義母といつもの病院へ。その途中に桜並木があるのですが、〝アッ!咲いてるよ、おばあちゃん〟と言うと、車の窓を開けて〝ああ~ホント!きれいやね~。帰る時はもっと開いてるかも…〟と。二分咲きでした。この調子だと週末が見頃になりそうです。

 先日の句会の兼題は「馬醉木の花」で、春の季語。ツツジ科の常緑低木で我が国の固有種。三、四月頃、清楚で品のある白い壺形の小花を枝先に多数総状に垂らし、葉や茎にはアセボトキシンが含まれていて、牛馬が食べると酔ったようになるので「馬醉木」と書くのです。

  馬醉木咲く金堂の扉にわが触れぬ

  馬醉木より低き門なり浄瑠璃寺

 どちらも水原秋櫻子の代表的な句で、第一句集『葛飾』に所収。特に前句は佐々木綾華の俳誌「破魔弓」を、秋櫻子がこの句に因み「馬醉木」と改題して主宰するに至ったもの。簡素で質素な浄瑠璃寺と楚々とした控えめな馬酔木の花とはどちらも秋櫻子の好むところであったようです。

 句会では〈慎ましき主の庭や花馬醉木〉と〈馬醉木咲く母の眼鏡を磨きけり〉が高点句でした。前句は季語と「慎ましき主」がちょっと付きすぎですが、まあまあかな。後句は切字「けり」を用いながら、上五で切れているのがちょっと問題です。また〝この母は亡くなっているの?〟という質問も。ここはまだ健在のお母さんでしょうから、〈母の眼鏡磨きやりたり花馬醉木〉とすれば、前の問題も一緒にクリアーできますね。因みにお母さん、この花が大好きなんですって。

 ところで、この馬酔木の花を知らない人が何人かいて、兼題の句を作るためあちらこちらを探し歩いたんだそうです…と。へエッ、ビックリ!意外と知られていないんですね。でも句会場に来たらここに咲いていたとは…笑い話です。

 写真は近所の馬酔木の花。真っ盛りでした。我家のは…そうなんです、バッサリ切られて全く花がない!

 

 

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十三詣

2018年03月26日 | 俳句

 今日は3月最後の句会…いや、もう一回吟行会が29日にあるからそれが最後かな。4月からはまた心機一転して…ガンバロウ!句会の話はまた次にでも。今日は先日の広島行きのことを書きましょう

 24日は、義母を迎えがてらお彼岸に行けなかったお墓参りのため広島へ。義母は義弟の孫が小学校を卒業するのと十三詣をするというので、それを見に京都に行ってたんです。義弟たちが車で京都から広島まで送ってきて、それを私たちがバトンタッチして宇部へ連れて帰るという段取り。まあ、何といっても京都から広島までは約5時間は掛かりますもの。宇部は2時間足らずですから、迎えに来てほしいという気持ちはよく分かりますね。

 ところで、この「十三詣」(じゅうさんまいり)というのは春の季語なんです。京都で陰暦三月十三日(今は四月十三日)に13歳の少年・少女が盛装して、知恵・福徳などを授かるために、嵯峨法輪寺の虚空蔵菩薩に参詣すること。私は俳句を始めて知ったんですが、だから実際にしたことも見たこともなかったのでよくわかりません。が、要するに「七五三」の延長のようなものだろうと思っています。でも、聞くところによれば、京都の人は今でもその風習を引き継いでたくさんの人がお詣りに行くようですね。

 その十三詣をした帰途、知恵を取り返されるといい、渡月橋を渡るまでは絶対後を振り向かないという風習があって、孫もそうしたから大丈夫だと話していました。そんな話をじかに聞くと、縁遠い季語でも身近に感じられますね。

  花人に推され十三詣かな   高浜虚子

  人の子の花の十三参かな   松根東洋城

 虚子の句は「花人」とありますから、きっと桜のころに詣でたのでしょう。嵐山のあたりはすごい人出でしょうから。昨年の紅葉の頃に行ったときは渡月橋はまるで芋の子を洗うようで本当にビックリしました。今は外国人が多くていつものことなんでしょうが、虚子のは桜だったからでしょう。七五三もそうですが、最近は日にちにとらわれず休日に行くことが多いので集中するのかも知れません。孫(義母からいえばひ孫)も21日の祝日に行ったようですから。当然桜はまだまだですって。それともこの十三詣は京都に限らず東京などでもするんでしょうか?誰か知っている方教えて下さ~い。お願いします。

 東洋城の「花」はどうでしょう?これは「花の乙女」とかいうように「美しい、盛りである」という意味で使っているのでは?だって「人の子」ですから羨ましくもあり、眩しくもあり…という気持ちだったのではないかと思います。もちろん「桜」という意味もあるとは思いますが…ね。

 さて、広島に来たら〝これ〟食べなくっちゃ!そう、もちろんお好み焼きです。ちょうど檀那寺の側に運良く「昭和二十五年創業 みっちゃん総本店」がありましたので、そこで食べました。満足、満足で~す!ここは広島でも一番有名なお好み焼き屋さんかな(?)とにかく広島に来たら是非お好み焼きを〝食べんさ~い〟ですよ。オススメ!

 ところで、その店の写真ですが…食べた後で食べる前の〝お好み焼き〟を撮らなくっちゃ…と主人に言われて、ああ~その通り、ザンネンです。ゴメンナサイ!

 

 

 

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悼!迫田白庭子さん

2018年03月25日 | 俳句

 今日もいいお天気で…最高気温もぐっと上がって21度。でも日陰や夜などはまだまだです。最低気温も4度とかですからやっぱり寒いですよ。

 午前中から俳人協会山口県支部役員会へ出掛けていました。そこで、この山口県支部を立ち上げた役員の一人、迫田白庭子さんが3月13日にお亡くなりになったということを聞きました。享年94歳。

 私が役員になったとき、「本屋でよく馬醉木の本を見ていたんだよ…」と声を掛けて下さり、いろんな昔の話を聞かせてもらいました。戦前から俳句をされ、最初は野見山朱鳥主宰の「菜殻火」に入り、やがて同人として活躍され、朱鳥の死後は他の結社誌へ(どこか忘れました…)、最後はたくさんの弟子を連れて大串章主宰の「百鳥」へ。その時も同人としてと言われたそうですが、それを断って誌友から入門されたとか。もちろんすぐに同人に昇格されましたが、そうやって死ぬまで俳句人生を全うされた方です。私はこの役員会や俳句大会・吟行会でお会いするだけですから詳しいことは知りませんが、90歳過ぎても下関から汽車に乗り防府市での役員会に欠かさず出席され、まさに矍鑠たる姿でした。もう2年になるかしら、会議に出れそうにないからと役員を辞退されたので、お顔を見ることはなくなりましたが…。そう言えば、昔どうしてそんなに結社を変えるんですかと聞いたところ、「わしゃ、女の主宰が好かんのじゃ!」と。その理由は???

 一人暮らしが長くこんなものを作って食べたんじゃとか、そんな料理の話などもされて、本当に感心することばかり。とにかく俳句が上手で、話も面白くとても優しい方でした。聞けば、去年の11月まで俳句の指導に来ておられたとか。

  汐ひきしあとの破船に海桐ちる  迫田白庭子

 調べたところほとんど情報がなく、この句が見つかりました。季語は「海桐(とべら)」で、夏。1961年に句集『破船』が菜殻火叢書から出ていましたので、その題はきっとこの句からだと思います。また、1975年にも句集『裏海』を菜殻火叢書から出版。それはどうも昭和38年の角川俳句賞に応募して、最終の上位4篇に残った作品名の「裏海」から採られた題ではと思うのですが…。このように50年以上も前から活躍されていますから、その句歴などは推して知るべしですよね。

 白庭子さんどうぞ安らかにお眠り下さい。合掌!

 今日は白庭子さんの冥福を祈って、写真は〝白木蓮〟です。家の近くにあるのですが、木が大きくて花のアップが撮れませんでした。まだ開き始めですけれど、このぐらいが白木蓮はいいですね。これが全部開ききるとなんとも品がなくなり、さらに錆びてくるとホントに見苦しい…。

 

  今日は白庭子さんのことで終りましたので、広島行きの話はまた次に。ゴメンナサイ!

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恋の猫

2018年03月24日 | 俳句

 せっかく天気がよくなったと思うのに、やはりまだ寒いですね。陰に入るとゾクッとします。

 昨日のフラダンスでは踊っているときはいいんですが、見ているときは寒くなって…だって薄着ですもの、窓際の日差しが入るところに皆かたまっていました。それでとうとうまたエアコンを入れましたが…。

 でも、テレビでは東京の夜桜を放映していましたから、関東は暖かなんでしょうね。先日は雪が降ったというのに。こちらは最低気温が1度か2度なんですから、桜の蕾はまだまだしっかりと結んで固いんです。しかし、暖かくなったら今度は一気に咲くかも…

 メールで〝…さんの1年前の記事〟を、このところ毎日gooブログが送ってくるので開けて見ると、先日はいきなり〝チャーミー〟の写真でした。エエッ!一瞬去年の今頃はまだ生きていたっけ??と勘違いしてしまいました。そう、死んでからもう二年以上にはなるんですけどね~、懐かしい!

 昨日も魚を食べているとき、少し上げようかなと思って、〝テンちゃん〟と呼んでも全く知らんぷりで…見向きもしません。本当にこの猫は〝猫〟かしらと思うほど、魚に興味がありません。だからしまい忘れて出しっ放しでも絶対になくなるということがありません。ところがチャーミーになるともう大変でした。気が付いた時にはもう手遅れ…何んにもなくなっていました。肉でもそう。チャーミーは何でも食べていましたから。何時かは買ってきていた鶏肉がない、ないと探したら…1パック見事にやられましたもの。でも、〝チャーミー〟と呼べばすぐ来るし、呼ばなくても私が食べるときには側でかしこまって食べ終わるまでじっと待っていますから…つい可哀想になって…その場面が目に焼き付いて離れません。だから、今日のテンの無反応に(何時ものことですが)腹が立つやら、チャーミーが懐かしくって、懐かしくって仕方がありませんでした。

 でも、不思議なんです。テンは鰹節にはすぐ反応して、どこかに置いていたりすると必ず探し出して、まだ開けていない袋でも食いちぎって食べているんですよ。後は…イリコぐらいかな?とにかく肉類ダメ、缶詰などの加工品もダメ…カリカリの餌だけですから。それでか病気はほとんどしません。病院に行ったのは怪我の時だけ。飼いやすいといえばそうかもね~。でもね~、〝チャーミーや~い〟です!

  麦飯にやつるる恋か猫の妻   芭蕉

 「麦飯」とは…懐かしいですね~。昔我家は麦飯でしたが、冷えるとまずくって、特にお弁当のご飯がイヤでした。だから母が炊きたての時まだ混ぜないで下の方の白米の多いところを入れてくれていました。母親って本当にありがたいものですね。でも、なんであんなに美味しくなかったのでしょう?今ではレストランなどに行って、白米と麦ご飯とどっちにしますかと聞かれると、主人共々〝麦ご飯〟というんですよ。それが懐かしいだけでなく美味しいんですから…何が違うんでしょうか?入れる量なのかな~?フシギ!

 写真は取り忘れの〝蕗の薹〟。先日主人が蕗の薹を全部採ってきたぞ~といって、7個ありました。それでもう一度私が見に行ったら3個、それを追加して天ぷらにして食べました。そしたら採り忘れがこんなになってそこここ…こうなれば見落とすことはないのですがね。

 今日は朝から広島へ行きましたので…それはまた明日にでも。 

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食べ損なった〝牡丹餅〟や~い!

2018年03月22日 | 俳句

 お彼岸が過ぎたというのに今日も寒い一日でした。朝のうちは雨が残っていましたが、午後からは時々日が差してきたりして…明日からの天気の回復を実感させました。

 ああ~そうだ、昨日はお彼岸だったのに、買物に行かずにとうとう〝ぼた餅〟を食べ損ねました。残念!

 そうなんです、おはぎのことなんですが、本当は春のお彼岸に食べるのが〝ぼた餅〟で、秋のお彼岸には〝おはぎ〟というんです。皆さん知っていましたか?そもそもは同じものなんですがね。また、時期は関係なく粒あんを〝ぼた餅〟漉し餡を〝おはぎ〟と言っている人もいますが、本当はぼた餅は「牡丹餅」、おはぎは「萩の餅」からきたもので、小豆を牡丹の花や萩の花に見立てて言われたものでした。だから牡丹が春で(季語では牡丹は夏ですが…)萩が秋ということになるのです。また、秋には新小豆がとれるので、皮も柔らかくそれで「粒餡」を、春は古小豆の皮が固いので「漉し餡」を作っていたようですが、今ではどちらでも好きな方を食べるようになったのです。

  牡丹餅の昼夜を分つ彼岸哉   正岡子規

  病牀に日毎餅食ふ彼岸かな     〃

 子規が甘党で大食漢だったというのは有名な話。この二句ともお彼岸の〝牡丹餅〟を詠んでいますが、前句は明治29年、後句は34年です。特に子規は明治35年9月に亡くなったんですから、後句はその1年半前の句ですよ。牡丹餅を「日毎食ふ」なんて…スゴイですね。

 私の母は春でも秋でもいつも〝ぼた餅〟と言っていましたね。〝おはぎ〟という言い方は上品ですが、〝ぼた餅〟の方は何となくどんくさいでしょ!田舎の感じがして。でも畑を耕して逞しかった母の手にはそれがとてもよく似合いました。

 大きな母の作る〝ぼた餅〟!子供の頃からの一番のご馳走で、お彼岸が来るのがとても待ち遠しかったなあ~。前の日から小豆を煮て、餡をつくる…その匂い…我家は漉し餡でないと父が気に入らなかったので、いつもそうでした。今思えば大変な手間が掛かっていたんですが、そんな母の苦労など思いもせず、兄弟みんな喜んで食べていました。食べる人間が10人もいたんですから…あの餅搗きの時のもろぶたにいっぱい並べて、さらにその蓋にまで並べていましたから…想像できるでしょう、その大変さは。もちろん作るときは手伝っていましたよ。私は餡をべったり付けたのが嫌いで、いかに薄く、でもハゲにならないようにと…結構器用で上手だったんです。だからいつも手伝わされていました。ハイ!

 結婚してからは、お彼岸の頃帰郷すると私のために必ず作ってくれました。母の作ってくれる〝ぼた餅〟は本当に格別の味でした。あのしっとりした餡の具合といい、餅米のつき具合といい、なんともいえません。どこを探してもあのようなのには出会えないでしょうね。

 誰かからもう一度食べたいものは?と聞かれたらきっとあの母の〝ぼた餅〟と答えるでしょう。こんなこと書いてたら、ああ~ホントに食べたあい!お母さ~ん!

 写真は、母の〝牡丹餅〟に一番よく似ている写真をお借りしました。母のはもう少し大きかったかなあ~。

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弁当は「花筏」よ!

2018年03月21日 | 俳句

 昨日は雨だけでなく風もすごかったですね~…また春嵐でしょうか?まだ桜は咲いていないのでいいのですが、しばらくまた寒い日が続くようで、桜の開花が遅れるかも。今日は彼岸の中日だというのに…ねッ!

 第四火曜日の句会を都合で第三週に繰り上げましたので、昨日が句会。兼題は「木の芽」、ちょうど「木の芽雨」でした。春になって様々の樹木が芽を吹くことで、三春の季語です。「このめ」と読み、「きのめ」と読むと木の芽和えのように山椒を指すことが多いので気を付けたいものです。

  木々おのおの名乗り出でたる木の芽かな  一茶

 私的にはこの句、「木々」と「おのおの」と「木の芽」がダブってイマイチと思うんですが、「名乗り出でたる」の把握が一茶らしく個性的で、そこで救われているような句だと思いますが、いかがでしょう。

 ああそうそう、先日の吟行会の報告がまだ終っていませんでしたね。

 船木鉄道跡を散策した後は、「吉部ふれあいセンター」で昼食と句会でした。

 お弁当は…どうです?綺麗で美味しそうでしょう。名前も「花筏」としゃれています。値段1,000円、大満足!大きな蜜柑はサービスですって。以前も書きましたが、新しくてきれいなセンターの使用料もタダ。どうですか?いいでしょう!

 句会は、事前投句5句が欠席投句もありましたのでしめて75句、当日吟行句は2句投句で24句。

 鉄道跡の吟行句では〈トンネルを出れば午鐘やうららけし〉〈鉄路跡行けば土筆やまた土筆〉〈鶯や樹々のトンネル潜り来て〉など、途中に小川があって誰かが亀を見つけそこで、〈句帳手に覗くやからへ亀鳴けり〉という句も出ていましたね。4時30分に終って、5時過ぎ解散。これで今年の宇部馬酔木会の総会と吟行会が無事終りました。皆様ご苦労様でした。

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吉部(きべ)の郷へ

2018年03月19日 | 俳句

 なんと今朝もカーテンを開けると庭が雨で濡れています。もう止んではいましたが、木々の枝には雨雫がびっしりとついて、きっと夜中から明け方にかけてしっかりと降ったんでしょうね。

 予報では明日も明後日も雨のようです。お彼岸でもありますからこれで寒さとは分かれて、後は一日一日と暖かくなるだけでしょう。テレビで17日には九州や関東方面で開花宣言がありましたので、これで急激な寒さが襲わない限り桜前線がどんどん広がって行くのでは…。しかし、例年に比べて一週間前後も早いとか…。今年の異常な寒さから考えると不思議ですが、でも山口はまだまだ先のようで、例年通りかも。

 だってこのところ最高気温は大差ないのですが、最低気温が昨日は3度、今日は12度とまだ寒暖の差が大きく、安心はできません。午後になるとまた一段と雨脚が強くなって、止むどころではなくなりました。

 昨日のつづきで~す。〝赤間硯の里〟を出て、今度は吉部八幡宮へ。横には菅原道真を祀った天満宮も…。この前は気がつかなかったのですが、誰かがこれなんですか?と聞く。恐らく〝塞の神〟じゃあないかしら…〝庚申塚〟かなあ…などと言いながら参拝をして、船木鉄道跡の方へ行きました。このあたりは山間で宇部市内に比べては3度ほど低いそうですから、まだ、まだ梅が見頃でした。でも後二週間もすればここの桜並木も美しく満開になることでしょう。その頃に〝桜まつり〟が開かれるんですって…。

 ああ、今は土筆がたくさん出ていましたが、写真撮るのを忘れました。スミマセ~ン!

 写真は①船木鉄道跡の案内板 ②彼岸桜 ③塞の神? ④樒の花

 

 

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〝赤間硯の里〟

2018年03月18日 | 俳句

 昨日は快晴で、楽しく有意義な吟行会になりました。なのに今日はもう雨が…昨日と打って変わった天気です。やはり日差しがないと気持ちまでどんよりしてきますね。

 そのせっかくの吟行会日和に私はポカをやってしまいました。何をですって?そう、この大事な日にスマホを忘れたんですよ。前の晩充電しておかなくっちゃと思って、ちゃんと充電したんです。それを出掛ける時確かにはずして…そこから記憶がプッツン…、あると思って探すカバンにない! 慌てましたよ。それで、LINEできる人は?と聞くと、誰も出来ない…ガ~ン 12人の参加者に一人も居ないんです。しかし、私と同じスマホの人がいたので、それを借りて写真を撮りPCに送信して貰うことにしましたが…うまくいくかどうか。乞うご期待!

 吟行地は、以前他の句会で行った吉部八幡宮や大岩郷周辺なんですが、今回はその大岩郷を止めて近くの〝赤間硯の里〟と八幡宮、鉄道跡にしました。

 9時集合、12人3台の車で出発です。まずその〝赤間硯の里〟ですが、説明して下さる方に「皆さん今日はどちらから?」と聞かれて「宇部です」と言うと、「ここも山奥ですが宇部市なんですよ」と言われてしまいました。その通り、宇部の端っこ万倉(まぐら)岩滝というところなんです。嘗てここには江戸時代から硯職人といわれる家が30軒以上あったそうですが、今はなんと後を継ぐ人がいなくなって、とうとう3軒になってしまったとか。

 この「赤間硯」は、赤間石といわれる「赤色頁岩」(せきしょくけつがん)でできています。その原石はこの近くの山中から「坑道掘り」で掘り出し、その採石から制作までを全部一人でするという、貴重な硯なんですよ。

 その貴重な伝統工芸品の硯を作っている〝硯師〟の一人、「日枝陽一」さんを訪ねて見学させていただきました。実はお父さんの3代目「日枝玉峯」さんに師事して、2002年より制作を始めた4代目になる若い作家さんです。

 2004年から日本伝統工芸展に入選を重ね、2009年には伝統工芸諸工芸部会展で「文化庁長官賞」を、2016年に県芸術文化奨励賞を受賞された新進気鋭の方です。 

 その硯小屋(作業場)と作品を見せていただきました。

 句会に出たここでの作は〈石割つて硯の里の囀れり〉〈赤間石山と積み上げ戻り寒〉〈梅香る赤間の匠細身なる〉〈鶯が鳴いて赤間の硯小屋〉〈硯彫る鑿春光をはね返し〉(この句が今回の最高点)〈硯師の庭や春日に開かれて〉の5句でした。では、続きはまた明日ね!

 

 

 

  

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河津桜かな?

2018年03月16日 | 俳句

 今日は昨日と打って変わり、雨も降って寒い日となりました。最高気温13度最低気温7度の、雨のち曇の天気でした。

 明日は吟行会、一日中お日様マークのお天気で何の心配もないのですが、どうも気温が今日よりは低いとか…それがちょっと心配!

 ところで、先日の兼題「卒業」の句会で、とても懐かしい句が出ました。それは〈寝押ししたスカートひらり卒業す〉ですが、この句会は女性ばかりですので、そうよ!そうね!とみんな頷いていました。「寝押し」がよかったんですね。今どきの女学生もするんでしょうか?時たま寝相が悪くて襞の線がずれていたりしてねえ~…などと話が昔に戻りました。しかし、この句の「寝押しした」は口語ですので、ここは「寝押しせし」に変えましたが…。

 他にも面白い句で〈卒業の坊主頭の体育系〉というのがありました。「昔運動部の生徒はみんな坊主頭だったから…」「これは高校それとも中学生?」「中学です。野球部の…」すると横から「先生、あこがれの先輩だったんですって!」「ヘエ~!片思いだったの?」「ハイ、隠れてこっそり練習などを見に行って…」みんな大笑い!懐かしいあま~い思い出ですね。みんなも思い当たるところがあるらしく、これも納得です。ただ俳句としてはこのままではその微妙な女心は分かりませんので、少し添削しました。まず「体育系」という言葉、面白いのですが、下五で字余りになりますし、学生で坊主頭なら言わなくても運動部の男子ぐらいは想像できるでしょうから、そこを省略しました。そして先ほどの話を生かして〈あこがれし坊主頭の卒業す〉としてみました。他に〈だしぬけに胴上げされて卒業す〉の句もありました。これはきっと大学で後輩からされたんでしょうかね。

 写真はその句会の帰り道に咲いていた〝河津桜〟でしょうか…もう満開に近かったですよ。

 

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兼題は〝卒業〟

2018年03月16日 | 俳句

 先日よりPCの調子が悪いのです。ブログを書き始めると急にフリーズして作動しなくなるし…画面が出たのでさあ書き始めようとすると、今度はまるで稲光が走るようにピカピカッと光って真っ暗な画面になったり…それで諦めて寝てしまいました。今日(?)も同じで、ああダメだ~とまた寝てしまい、先ほど夜中に目が覚めて眠れないので今書いています。これは大丈夫のようです。時間帯のせいでしょうか?

 今週も俳句が詰っています。火曜日と金曜日は句会、土曜日は吟行会です。このところ暖かくなって気持ちの良い晴天が続いていますが、あの寒さはどこに…何て思ってしまいますが、でももう一度くらいはまた寒さがぶり返すかも知れませんね。

 今日は(昨日?)半年検診で医大に行って来ました。去年は影があるということでMRIまで撮ったのですが、心配はなく安心しました。ところが、今回もまたエコーの検査で気になるところがあるらしく…ベテランさんを呼んできてもう一度撮り直し。何かあったの?と検査師に聞いても、〝僕の口からは何も言えません〟と。それで気になりながら診察を待つこと1時間、もちろんこの間にドトールのモーニングを食べましたよ。だって絶食だったんですから。

 〝この前もMRI撮ったから大丈夫だよ〟〝前と同じところですか?〟〝いや違うところだけど、ベテランが見直して問題ないだろうって…だから心配ないよ。血液検査も上々!〟と、先生と私の会話。これでまた半年は安心…かな?

 先日の句会の兼題は「卒業」で、春の季語です。卒業式は、幼稚園から大学まで三月上旬から下旬にかけて行われますので、みな経験済みだし、それほど難しい季語ではありません。

 一を知つて二を知らぬなり卒業す  高浜虚子

 慣用句に「一を聞いて十を知る」や「一を以て万を知る」というのがありますが、この句は十どころか二を知らずに卒業するという…これは言葉通りの皮肉でしょうか?一体誰に向って詠んだ句なのでしょう。

 実は昭和10年、「笹鳴会」という星野立子を中心の初心者の多い句会に虚子が出した句だそうです。虚子は常々「俳句とは鍛錬の積み重ねである。」と、特に近親者には厳しく言い伝え、指導してきたらしい。そういう所から考えれば弟子たちへの〝叱咤激励〟と取れるかも。あるいはもっと広く〝馬鹿の一つ覚え〟になるなということかしら。まあとにかく俳句は何にでも通じている方がいいし、また一を言う句の言外にある二以上の意味を理解出来ねば、よい俳句作家と言えないのは確かでしょう。要するに俳句は一を詠んで十を語れるもの…そうできれば言うことないんですがね。ムズカシイ!

 ああ、やっとブログアップ出来そうです。また読んで下さいね。お願いしま~す。

 写真は以前〝ミニラッパ水仙〟の鉢植えを買ったのを、地植えにしたら成長してよく咲きます。

 

 

 

 

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吟行会③其中庵と句会

2018年03月12日 | 俳句

 今日は12日、昨日はあの忘れもしない〝東日本大震災〟の起こった3月11日でしたね~。

 もう7年目…被災地では新しい街づくりが進み、災害公営住宅の建設も計画の9割を超え、住まい再建に向けた復興の進展で、震災直後47万人いた避難者は、約7万3000人まで減ったそうです。しかし、このうちの約5万人は東京電力福島第一原発事故が起きた福島県の避難者だと。ということは原発事故の被害者にとっては未だに復興の目処が立っていないということになるのですよ…。原発に関してはニュースを見ても他人事ではなく本当に不安です。

 また、どんなに物質的復興が進んで暮しにも不安がなくなったとしても、精神的な打撃の修復は、果たしてどれほどできたでしょうか?我が子を、妻を、夫を、父を、母を、兄弟を…そういうかけがえのない人々を亡くされた方々は、どんなになったとしても心の傷は死ぬまで癒えることはないでしょう。だから私にはこころから一緒に〝合掌〟することしかできません。でも頑張って下さいね。

 吟行会の最後は、山頭火が昭和7年(1932)9月20日から昭和13年(1938)の秋ごろまで住んでいた旧小郡町の〝其中庵〟です。ここの説明は、昨年の4月13日のブログ〝花の雨の吟行会ー「其中庵」〟で御覧下さい。この時は〝オゴオリザクラ〟が満開でしたが、今回は裏山の梅林が満開でした。

 この日はとにかくお天気が良くて、見学した人たちは四阿に腰掛けてみな真剣に作句です。人数が多いので投句は3句。無料休憩所がありますので、先ずそこでお弁当を食べて、13時過ぎから句会に入りました。しめて48句、初心者が多いので10句選です。最高点句は〈梅の香へ庵の裏木戸開け放つ〉2位〈辻ごとの山頭火の句春うらら〉3位〈春障子鴨居に掛かる袈裟褪せて〉4位〈放浪の果ての庵や落椿〉と〈好きなだけ空に伸びたる野梅かな〉でした。

 まだ1年足らずの人やもう4,5年になる人などもいて、皆さんそれぞれに収穫のあった句会だったようです。4時30分終了、後片付けを済ませて、また車に分乗し出発地へ戻って、5時30分ごろ解散しました。

 

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