ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

誰にでもある〝盲点〟です!

2021年07月31日 | 俳句

 とうとう7月も今日で終り、何だかあっという間でした。ブログサボってると…いや、いや、忙しくて書いていないと、余計早く過ぎるような気がします。

 このところ毎日最高気温は33度以上、昨日は35度になっていました。本当に今年は…じゃなく今年も日本全国どこもが異常な気温なんです。

 オリンピックのマラソンなどが行なわれる北海道でも、今日の旭川市・江丹別(えたんべつ)では38.4℃の記録的な暑さを観測したんだそうです。こんな日が続けば当日は熱中症の人が続出するかも。北海道といってももう涼しいところというイメージはなくなりつつありますね。

 また今日の東京都では新型コロナウイルスの新たな感染者が4058人と、初めて4000人を超え過去最多を更新したと。

 昨年の今頃はどうだったのかしらと思っていたら、メールに7月30日のブログが来ていました。それを見ると…

 
待ちに待った〝梅雨明け〟ですよ!

 昨日の午前中はまだぐずついた感じでしたが、夕方リハビリから帰るときには、日が燦々と差してきて青空が一面に…遠くには入道雲も。もしかしたらこれは梅雨が明けたのでは…なんて思ったので......
 

 新型コロナウイルスについてはもう何をか況んやです。今日の全国の新規感染者数は1,265人となり、29日の1,264人を上回り、 これまでの最多人数です。

 東京都では30日、都内で新たに367人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表されました。300人を超えるのは7月23日の366人に続いて2回目。100人を超えるのはこれで22日連続となり、7月の合計は5753人で5000人を突破しており、感染拡大に歯止めがかからない状態のようです。…

 これが一年前の東京都。300人程度で騒いでいますが、今や1日で4000人超ですよ。それも日々最多を更新しているという有様。

 あの最初の緊急事態宣言が発出された去年の4月頃、何だか訳の分からない未知のウイルスがとてもコワくって…でもその頃は全国でせいぜい200人を超えたとかいって戦々恐々としていたんです。今から考えればカワイイものですね。それがこれでもか、これでもかと何度でも叩かれると、人は苦しいことにも免疫が出来てだんだん強くなる…図太くなるといいますが、それはウイルスにも当てはまるようで…もうこうなれば根比べするしかないんでしょうか。撲滅とかいわないで、共生する道を考えるべきなんでしょうね。

 ところで、先日面白いことが…。主人がお気に入りのピンクのボールがないから知らないかと。〝お気に入りのピンクのボールって何?〟〝ほら、いつも玉子焼をする時に使うあれ、あれ…〟〝???〟

 当分考えてやっと分かりました。キッチンで野菜などを洗ったりするザルとボールがセットになっているもの。その小振りのものでザルは白ですが、ボールがピンクなんです。

 朝の玉子焼や寿司・素麺などの錦糸卵は主人の役割なんです。それにこのピンクのボールがちょうどいいんだそうで、それを探していたと。私も一緒に探しました。どこかに持って行くはずはないし、使ったら洗ってここに何時も仕舞っていたのに…不思議なことがあるものです。捨てるはずもなし、壊れるものでもなしと、まるで神隠しに遭ったような…

 次の日の朝も…あり得ないところまで見たんですよ。でもない!諦めかけて、テーブルに朝食の用意をしようと…。わあ、あった!これ!と主人に見せると…ウウ~ンと唸ってしまいました。そうなんです。いつも使っている食卓の上に…昨日も一日見ていたのに、まさに〝盲点〟だったのです。

 そのボールには主人が庭から摘んできたブルーベリーが入っていました。食べようと洗って食卓に置いていたんですね。まだ残っていましたのでそのままにして、…ということで、一件落着。どうもオソマツ様でした。(笑)

 こんなことってよくありますよね。年を取ると捜し物が多くなり、あちらこちらと散々探した挙げ句に、〝もしかしたらゴミかと思って捨てたんじゃない?〟と最後は相手を疑ったりして…。でも、我家はいつもお互い様で終ります。

 写真は、折り紙の〝向日葵〟と〝朝顔〟です。私が折ったんではないんですが、きれいに出来ていましたので写真を撮らせてもらいました。

    

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〝分かっちゃいるけど〟つい、ネッ!

2021年07月26日 | 俳句

 今日も朝から雲一つない晴天。でも風がよく吹いてくれて、陰にいるととても気持がいい!ラジオ体操もみんな建物の陰で…イチ、ニイ、サン、シ…

 実はいつもラジオ体操は8時20分からでしたが、夏休みの間は子どもたちが参加するため、21日より朝の7時になりました。これはラジオ体操のお世話をして下さっている方々が小学校の〝見守り隊〟をなさっているので、それが終ってからラジオ体操をしていたからなんです。

 朝が苦手の私は、小学校の頃から殆どラジオ体操で皆勤賞を貰ったことがなく…最後の日に皆勤の人が貰うご褒美をいつも羨ましくて…確か6時30分から始まっていたような気がしますが…。だから8時過ぎなら自分にも続けられそう、なんてこの年になって始めたんですけどね。

 でも、今なら目が早く覚めるから大丈夫…ということは、年を取ったということ?

 しかし、8時過ぎに行っていたとき、以前書いたあの〝片蔭〟が7時前では道路いっぱいに伸びていて、倍ぐらい長いんですよ。考えてみれば当然のことなんですが…今まで気がつかなかった!

 こんな当たり前のことに意外と気がつかず見過ごしていることって多いんですよね。これを実感させられたのが、まさに俳句だったんです。

 初心の時には…いや、いやかなりベテランになっても…なんですよ。俳句は17文字しか使えないのですから、できるだけ省略を効かせて有効に使わなくては俳句の奥行きは出てきません。

 雨は降るもの、風は吹くもの、花は咲いているから花というように、みんなに共通の認識があるものは、雨、風、花だけで十分伝わるのです。要するに〝分かっちゃいるけど〟つい、説明してしまうんですね。

 例えば、俳句を初めて詠んだという人の、〈蟬鳴いて朝から暑い夏休み〉という句。作者は〝夏休みになって子どもたちも家にいるし蟬も朝から鳴いて余計暑苦しく感じたから〟と。確かにその通りで、蟬は太陽が昇ると一番に鳴きだしますし、夏休みは当然子どもたちは家にいる。575の定型にもなっているし…でも、これではわざわざ俳句に詠む必要もないでしょう。余情も何もないし。それに「蟬」も「暑い」も「夏休み」もみんな夏の季語なんですもの。要するに一般的な夏ということだけで何も映像化されないし、心に何も響いてこないからなのです。

 これは夏休みの子ども俳句教室で作らせた小学生の…〈夏の夜花火があがりきれいだな〉という句と何ら変らないでしょう。花火は夏の夜に揚がるものだし、…きれいだからみんなが喜んで見るもの…だとすると、この句は〈花火〉だけで十分。子どもなら〈花火だな〉、大人なら〈花火かな〉で事足りる句ということになります。後は全部無駄…というより言わずもがなということなんです。

 先ほどの句でも、例えば〈起きぬ子らの窓開けやれば蟬の声〉とでもすれば、朝も夏休みも、当然暑いということもみんな想像の域に入ってしまいます。下五を〈蟬時雨〉とでもすれば、かなり日が高くなって暑さが増したという感じも出るでしょう。だとすれば、季語は「蟬」だけで十分ということ。

 このように誰もが分かっているはずなのに、なぜか俳句を詠むときは忘れているんですね。(笑) それで一生懸命説明をしようとするんです。だって雨が〝降っていたんですから〟とかその花が〝咲いていたんですから〟と。これでお分かりになったでしょうか。ほら、言ってるでしょう。〝不要不急〟は外に出ちゃだめなんだって!このことを是非覚えておくといいですね。

 写真は、外流しに来て死んでいた虫。1センチ弱の玉虫のような綺麗な色をしていたので、何という虫だろうとグーグルレンズで検索すると…

 Chrysolinaのfastuosaとしても知られ、デッドイラクサハムシの種であるカブトムシの家族からハムシで見つかった、ヨーロッパ、コーカサス北部トルコ。この種の長さは5.1〜6.9ミリメートル(0.20〜0.27インチ)の範囲です。C. fastuosaは、鞘翅の肩の帯の近くと縫合糸の近くで、緑または紫青の縦縞に変化する金色の輝きを持っています。時折、C。fastuosaの標本は完全に緑色または黒色になることがあります。(Wikipedia)

Chrysolina fastuosa01.jpg

 どう、同じでしょうか?違っていたら教えて下さい。

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〝そうめん流し〟の水神公園へ行って来ました!

2021年07月23日 | 俳句

 昨日22日は、二十四節気の一つの「大暑」でした。酷暑の時期を大小に分けてはじめを「小暑」、その後15日目が「大暑」となります。極寒の時期を小寒、大寒に分けるのと対です。

 普通新暦の7月23日頃なのですが、今年は立春が1日早くなっていますので、22日だったのです。

 兎も片耳垂るる大暑かな   芥川龍之介

 この句については以前(2017年7月23日)のblogに書きましたので、よろしかったらそれをどうぞ。

OGPイメージ

大暑 - ちわきの俳句の部屋

今日は二十四節季の一つ、「大暑」です。「小暑」の後、暑中に入り、その15日目が大暑、暑さが最も厳しい盛夏の時節となります。ところで、今日の「...

大暑 - ちわきの俳句の部屋

 

 さて、この大暑の中を、俳句を学びたいのでどこかへ連れて行ってほしいと、知人が中学生の娘さんを連れて来ましたので、それではどこか涼しいところで俳句も詠めそうな所は?と、探したところ、滝がいいだろうということで、於福(おふく)の水神公園の〝そうめん流し〟へ行くことにしました。もう一人友人を誘って、4人でさあ、Let'sGoです。

 この於福というのは、山口県美祢市於福町というど田舎です。宇部から長門方面へ向けて国道316号線を1時間弱走り、道の駅おふくの前を左折。後は、看板通りに進めば、迷う事なく目的地に到着します。本当に何もないところで、帰りにJR美祢線の於福駅前を通ったとき、ここが於福の〝繁華街〟ですよねと友人が言うので、何もないところじゃないの、どこが繁華街?と…。本当にお店も何もない所なんですよ。でも友人が言うには〝郵便局や公民館があったから〟ですって…見れば確かにありましたが…。(笑)

 そういう於福駅から歩けば15分ぐらいのところにある〝水神公園〟です。自然がいっぱい、特に水の流れが美しい自然公園で、公園内の水神の滝は、水神川に沿った山道の濃緑の陰に十余の滝をつくっていて、渓流涼景が美しいことで知られています。春は桜、秋は紅葉が水面に映って格別に美しい景観を作っています。今度は秋に来るといいかも。

 また、夏には涼しい水音を聞きながらのそうめん流しが楽しめ、開催期間は、4月29日から9月第2日曜まで。ただし6月末までは日曜・祝日のみだそうです。

 私たちは駐車場に車を置いて、そこからやや急な坂道を登って水神の滝まで…。11時過ぎでしたが、もう結構な人が来ていました。殆どが子ども連れか若い人たちでしたね。そういえば21日から学校は夏休みですし、この日は「海の日」の祝日だったんですものね。それで多かったのかしら。

 そうめん流し一人前500円、これだけではちょっと足りないかなとおでん160円を追加しました。ズラーッと並んでいましたが、グループ毎に1レーンを確保してくれて、向こう側の席とはパーティションを張って接触しないようにしてありました。写真は暗かったのでボケました。ゴメンナサイ!私たちは手前の流れで食べたんですよ。

 最初は1人前では足りないかも…なんて言ってましたが、とんでもない!もう食べきれないぐらいで…ビール腹ならぬそうめん腹でパンパンになってしまいました。聞くと一人前は2把だったそうですから。

 その後滝の後ろにある水神社にお参りしてから、と見ると鳥居の中にまた小さな鳥居が…祈願成就の〝くぐり鳥居〟ですって。うわあこんな所くぐれないわよね~などと話していると、Mちゃんがくぐり鳥居に挑戦するって!エエッ、スゴイ!実をいうと今年中3の受験生なんですって…。若い!サスガですね。あっという間にくぐってしまいました。これで合格間違いなしねとみんなで拍手です。だったら今度は来年お礼参りに来なくちゃねと言いながら、下へ…

 ここは乳守様とも呼ばれていて、祠の後の鍾乳石が乳のように垂れていて、その石からの水滴を飲むと乳の出がよくなると言われているそうです。

 途中の東屋に来て、じゃあ腹ごしらえも出来たところで、句でも作りましょうかと…坐ったのはいいのですが…人が多いので落ち着きません。そこで道の駅おふくに行って、コーヒーでも飲みながらそこで勉強しようということに。

 行ってみるとここもかなりの人出…於福ってこんなに賑やかな所だったっけなどと言いながら、良い具合にレストランに席を見つけて3人のミニ句会(?)をやりました。Mちゃんも中学で俳句をやっていて、夏休みの宿題は短歌を作るということで一緒に来たんですけど、とうとう眠くなっちゃって…ダウン(笑)

 でも、後で有意義なお勉強が出来たんですよね。だから来てよかった?と聞くと、〝ハイ!〟ですって。よかった、よかった!

 さてどんな句が出来たかは…内緒です。投句しなくちゃいけないんですからね。でも〝そうめん流し〟は7音で字数が多いから難しい!と。じゃあ〝滝〟の方は2音だからと言うと…今度は余ってしまって、これも難しい!と…

 困りましたね。どちらも夏の季語ですし、この日実際に見たり体感したりしたことなんですから、それを素直に詠みましょうと言っても…でも、口で言うは易しですからね。まあ、頑張るしかないっちゃ!

 ところで、今回初めて見たものがあるんですよ。最初はビックリして…雨蛙の赤ちゃん?と思ったのですが、同じ大きさのものが沢山いたんです。どれもみなMちゃんの小指の爪ぐらい…そう、1センチぐらいなんです。

 家に戻って調べてみましたが…分かりませんでした。グーグルレンズではアメリカアマガエルと。でもこんなに小さいのはないですね。4センチ前後と書いてありましたもの。ご存じの方は教えて下さい。本当に可愛いんですよ。アマガエルのミニチュアのようです。

 写真は引き延ばしましたので、ちょっと写りが悪いんですが…、でもネットの大きさで蛙の大きさも分かりますよね。こんなのがうじゃうじゃいたんです。

  

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〝きらら俳句教室〟の続きで~す!

2021年07月20日 | 俳句

 昨日の朝は曇っていて蒸し暑かったのですが、ラジオ体操に行くときは風が吹いていて家にいるよりも気持ちがよかったですよ。
 本当は19日は国民の祝日の「海の日」。オリンピックのため平日になって…それで病院も休みじゃなくなったので、午後からリハビリへ行きました。

    海の日の国旗疎らに漁夫の町   千田一路

 この「海の日」は、以前は「海の記念日」として昭和16年に制定されましたが、平成8年から「海の日」となったものです。
 とすると、この句はその祝日を祝うための国旗を掲げた家が今ではもう疎らになってしまったことを嘆いたものでしょうか。だって海の恩恵を受けて暮しが成り立っている漁夫の町なら当然その海に感謝する日はみんなが国旗を掲げてもいいのではと。
 私の子供の頃はお正月など祝日には必ずどこにでも国旗が立っていて、それを見るとみんなが休みになる日なんだととても嬉しかったものですけどね。その後思想的に問題にされて学校などでは国旗だけでなく国歌も排除されてしまいました。今では日本全国もう国旗を掲げる家など滅多に見かけなくなりましたもの。実を言うと私も結婚当初に国旗は買ったものの何回揚げたことがあるかしら。全く記憶に…スミマセン!

 もうすぐオリンピックが始まりますが、そこでは国旗が掲揚されて国歌が演奏されたりすればみんな嬉しいし誇らしくも思うでしょうに。なら日本のシンボルとしての国旗や国歌をもっと大事に扱ってもいいのではと、私は思うのですよ。

 さて、それでは前日の続き、「きらら俳句教室」の皆さんが詠んだ後半の句を紹介しましょう。この日の参加は12名、それらは以下のような三つのパターンに分けられました。
 ちょっと申し添えておきますが、この教室は皆1年目か2年目の初心者で、それも僅か10分そこらで考えたものですから、少々おかしなところがあっても大目に見て下さいね。

 「梅雨明けのニュース……」のつづきですよ。

 1 「…を聞きて旅支度」「…聞きつつ空を見る」「…を聞きて自粛やめ」「…に窓を開け放ち

 2 「…恨めしまゆごもり」「…今年も巡り来る」「…うれしや海行かん」「…取り出すスニーカー」「…パンダに名前つく

 3 「…や蟬の賑やかに」「…や終える更衣」「…や風はいとかろし

 これを見ればお分かりでしょうか。1のパターンは、「ニュース」だから「聞く」というようにすぐに生まれてきた発想で、どれも常套的パターン。更には〝梅雨が明けたから〇〇をする〟という因果的な発想ですね。

 2は、〝梅雨明けのニュース〟が嬉しいとか恨めしいとか主観を述べてしまったもの、ニュースで切って発想を転換したものなど。ちなみにここで、梅雨明けが嬉しいのは分かりますが恨めしいのはなぜ?という質問を出すと、作者が名乗り出て、〝梅雨よりも夏の暑さが嫌いでそのイヤな季節になるから。繭のように家に籠っていたい〟ですって。なるほど、人にはいろいろありますものね。

 ちなみに今回の最高得点は、「…取り出すスニーカー」で、次が「…パンダに名前つく」でした。しかし、前者は直接的ではありませんが、梅雨が明けたからスニーカーを履いてウォーキングでもしようか…という繋がりが見えてきます。後者の方はそういう意味では関係がなく、発想の転換ができているので面白いですね。でも、双子のパンダちゃんもう名前付いたの?あら、まだなら先取りしたのかな…(笑)

 3は、切字「や」を使って発想の転換を図っています。が、前二つは季重ねで、この季重ねはいただけんませんね。最後のはまあまあですが、でもやはり風が軽いのは梅雨が明けたからでしょう。なら因果的になりますか。

 では、当のSさんの句はどう詠んでいたんでしょうか。その答えはこれ…

  梅雨明けのニュース卵の茹で上がる

 いかがですか。これはきっと朝食前の景でしょう。テレビを見ていたら梅雨明けのニュースが流れた…その時ちょうど卵が茹で上がったんですね。それをただ並べただけ…。そこには何故とかいう意味はなく、思いついたままに575にしたのではと思うのです。だってSさんは全くの素人だと仰っていますし、ご本人もこれはつぶやきですと。

 だとすると、頭で考えてひねり出したものではないとすれば、偶然の発想ということになりますかしら。だから褒められたご本人の方がビックリされておられるのかも。
 こういうことってあるんですよね。あの正岡子規がお母さんのつぶやきをそのまま〈毎年よ彼岸の入に寒いのは〉という名句(?)に仕立てあげたんですもの。

 要するに、俳句は事柄を報告や説明するのではなく、ものを描写するということ。そのためには発想がポイントだということ。そして、その発想は理屈ではなくて感性から生まれるということも。じゃあ、その感性はどこに?…それは自分の中にあるものですから自分で磨くしかないでしょう。では、どうやって?ウウ~ン、それは…旅に出るもよし、いろいろな本を読むもよし、また映画を観たり、音楽を聴いてもいいし…即ち何でもいいから出来うる限りの経験を重ねて、自分の中に眠っている感性を揺り動かして刺激してやるということかも知れませんね。

 でも感性を磨くためには、まず心を清らかに豊かにしておかないといけないと思います。真っ新な白い紙にはスーッと何でも染みていくでしょ…ほらネッ!じゃあ、頑張りましょう。

 写真は、リハビリに行った病院に飾ってありました〝八重咲きカサブランカ〟です。カサブランカはよく見ますが、八重咲きは初めて。それはそれは豪華!病院の待合室から廊下中に匂いがプンプンと…ちょっと出過ぎかも。それはきれいでしたが、私は奥ゆかしい楚々とした野の花の方が好きですけどね。

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〝きらら俳句教室〟令和3年度第4回目で~す!

2021年07月18日 | 俳句

 昨日の夜8時50分頃、PCを開いて見ていると突然机がグラグラッと横揺れして…地震!と咄嗟に叫んでいました。ところが、主人は立っていたからか一瞬何のことか分からなかったようで、私がテレビ、テレビというと、やっと画面を切り替えてくれました。

 見ると震源地は伊予灘で、地震の規模を示すマグニチュードは5.1、大分市などでは震度4を観測したと…。山口でも震度4や3と出ていましたので、宇部は?…あの揺れでは3ぐらいだったでしょうか。滅多にないことですのでちょっとビックリしました。もしかしたら2度目の揺れが来るかもと、ちょっと身構えましたが、それだけですぐに収まって…、また地震による津波の心配もないと、ホッ!です。

 大分の弟に電話してみると、さすがに震度4でビックリしたと。今回は最初大きく横揺れがして、その後地面が突き上げられるようなドーンという地響きがして、それがコワかったそうで、これは熊本の時の直下型地震と同じような感じだったとも言っていました。

 そうしたら今日は徳島県北部に震度3の地震が14時35分頃あったとか。こんなに続けてあると、今度は大きな地震が来るのではと本当にコワいですね。日本には安全なところはもうどこにもなさそう!

 おまけに今度は沖縄の方では台風6号が近づいていると…。オリンピックは5日後には開会式です。でもこんなんではオリンピックを楽しむ気分にはなれそうもないですね。考えると気が重くなるばかりですので、話を変えましょうか。

 それでは、昨日の午前中の〝きらら教室〟第4回目のことでも。午後からは宇部馬酔木の句会もありましたのでちょっと疲れました。

 さて、今年度のきらら教室はなぜか雨に降られることが多く…今日も朝からザーザー降り。それで最初は講義をしながら外の様子を見てどうするかを決めましょうということに。

 今月もレンジャーのIさんが資料(下の写真)を準備してくれました。それを見ると…

 園内で使える季語として…①天牛(かみきり) ②金亀子(こがねむし) ③天道虫(てんとうむし) ④花潜(はなむぐり) ⑤守宮(やもり) ⑥蟬(せみ) ⑦雨蛙 ⑧犬枇杷(いぬびわ) ⑨蒲の穂(がまのほ) ⑩睡蓮(すいれん)…と。

 ここから下の写真は、第3回目のきらら教室(6月19日)で撮ったもの。この日もやはり朝の内は雨が降っていたのですが、やがて止んだので久し振りの梅雨晴間だと喜んで外に出ると…空にはこんな雲が一面を覆っていました。でもみんな元気で雨上りの公園をいつも通り吟行して、それぞれ一句詠みました。

 この日の最高点句はHさんの、〈やまももや手繰れば雫ぱらぱらと〉でした。彼女は鳥や生きものが大好きで、この日も守宮を捕まえてホラッと…。ビックリでしょう。ここでは一番若いお嬢さんなんですよ。そのやまももを一枝採ってきたのが下の写真。もちろんみんなで味見しましたよ。甘酸っぱい味だったかな。

 他の写真は、上から睡蓮、守宮2枚、瑠璃糸蜻蛉、燕の巣2枚(トイレの電灯の上で卵を温めていました。それを撮ろうとして自分が鏡に映ったのに気がつかず…パチリと)、この日の空模様2枚、犬枇杷、赤芽柏の花、夏萩です。1ヶ月経つと見るものも多少は変りますが、まだまだ夏の季語のオンパレードでした。

 さて、また今回の教室の話に戻りましょうか。講義をしているうちに雨が少し小降りになりましたが、もう今日はこのままでいいという皆さんの意見に従って最後まで室内での勉強になりました。

 それでは何について話そうかと考えて…先日から私のブログを訪問されて俳句に興味を持たれたSさんが、つぶやきとして作られた一句について…

 それが素晴らしい発想の句でしたから皆さんにも紹介しようと…。でも、紹介するだけでは面白くないし、せっかくだからみんなも作って発想の勉強をしましようかということになりました。

 その句は〈梅雨明けのニュース〇〇〇〇……〉と、後半のSさんの句は書かずに、この後半の句を自分の発想で詠み完成させるというもの。Sさんの句は最後に明かすとして、さあ、これを読んでおられる皆さんも一緒に考えてみましょう。

 俳句は、575と季語で一応は俳句らしくなります。しかし、それだけだったら〝仏造って魂入れず〟のようなもの。それを読んでも何の感動も共感も生まれなければ真の俳句とは言えません。私はそのような句を〝俳句もどき〟と言ったり、〝ただごと俳句〟と言っています。

 そのためには先ず内容(句材)の吟味が必要でしょう。確かに何でも句になりますが、でもそこに何か心に響いてくるもの、即ち詩情がなければ、それはただ事になってしまうのです。その句材を選ぶときに発想の転換が大きな働きをするということ。それを今回の例句で勉強しようということなんですよ。

 では教室の皆さんが詠んだものを紹介しましょうか…と思ったのですが、かなり長くなりましたので、これはまた次回に回しましょう。お楽しみに!

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心がキュンとなったこと、二つ!

2021年07月14日 | 俳句

 九州北部と中国地方が昨日の朝梅雨明けしたというニュースをテレビで…今年はこちらでは約2ヶ月もという長~い梅雨でしたものね。それがやっと明けてすっきりしたのはいいのですが、暑さが倍増。今朝のラジオ体操へ行く8時過ぎはもう道路にも日が燦々と差していて、ちょっと歩くだけで汗をかきます。

 いつもの道を二人で体操のあるふれあいセンターへ。主人は足が早いのでスタスタと先を…、あれ、急に曲がってどこへ…付いていくとまた曲がりました。そうなんです!余りの暑さで陰のある方を選んで行っていたのでした。

 後を追いながら…先にセンターに着いていた夫に、ほら一句出来たわよと次の句を。〈片蔭へ角々曲がる夫を追ふ〉と言うと笑っていましたが。ハイ!今朝の一句でした。

 ついでにちょっと説明を…上掲句は「片蔭」が季語ですが、これは〝かたかげ〟といって、朝のうちや午後から町中の通りや家の周囲などに太陽が作る片側の陰のこと。暑い最中に日傘も持ってなければ、人はみなそれを選んで歩いたりしますものね。

 ではこれからも漫然と体操に行かず何か見つけたら一句詠んで行くことにしようかな。これはグットアイディア!でも、ズボラな私にできるかしら?まあ、できたときのことでいいにしましょうか。

 さて、昨日も俳句教室。会場が新しく建て変った小学校の傍になりましたので、迷いながら…。でも綺麗な会場で、なんだか勝手が違いましたが、新しい方も入られて心機一転…まあ、よかったかな。兼題は〝蟬〟でした。

 ところで、今日は昨日のことでなく、先日のフォーユーの教室でのことを報告しましょう。

 以前に、4月25日のブログ〝ああ、無常!〟で書きましたが、この日の教室にMさんのご主人が全員に礼状とお菓子を持ってご挨拶に来られたのです。

https://blog.goo.ne.jp/kanekuti3515/preview20?eid=1898b3dae0cd09c6fa0017e4609e3b30&t=1626236239525

 その礼文の一部を…

〝…故人の最後を飾っていただきましたお心に厚くお礼を申し上げます。…(中略)…元来元気であったM子は畑仕事に加え、最近特にいろんな趣味のグループに参加し、仲間の皆さまに大変お世話になっていたようです。特に俳句の教室については興味を持って取組み、毎月の宿題にも時間をかけて推敲し楽しんでおりました。特に3月13日の楠町への吟行は初めての経験で楽しかったようでございます。…〟(実は彼女はM・M子さんなんです)

 これを読んでここまで感謝していただいて…こちらの方が本当に辛くなりました。俳句だけでなく他にもいろいろとやっておられたようで、全てのお世話になった方々へも御挨拶に行かれたのでしょう。どなたかが言っていましたもの。新聞にも奥様のことを書いて出されていたそうな。きっと供養にとそうされたのでしょうが、ここまでして貰えればM子さんも幸せ、あの世で楽しそうに笑っておられることでしょう。

 写真はその礼状とM子さん。写真のぼかし方を知らずこんなになって…M子さん、ゴメンナサイね。

 このようなことができるというのも、お二人の仲がとっても良かったということですね。またM子さんが明るく外交的な方で、誰とでもすぐに仲良くなれるというお人柄だったということもあるのでしょうが。

 皆さんと一緒にもう一度黙祷して冥福を祈りました。合掌!

 それにしても、ここまではなかなかできないことよ。お二人を見習わないといけないわねえ~…と言うと、みんな同感!と。

 実は、4月に亡くなられて満中陰が終り、6月の会の時に来られる予定でしたが、コロナ自粛のため6月の教室が中止になり今月になったのでした。

 もう一つ、この教室に嬉しいことがあったんです。7月から新会員さんが2名入られたのですが、その1名のこと。2年ほど前だったかな?、まだコロナでなかった時ですが、この教室に来ておられたんです。ところが、突然自宅で倒れられて入院し、退院後リハビリ中というお話までは聞いていたのですが、その後のことは分からず…。その方が元気になって来られるようになったから、中途でもいいですかと申し込まれたのです。そりゃもう喜んでOKですよ!

 この日お顔を久し振りに拝見しましたが、もう全く以前のままで…教室には彼女を知っている人も何人かいますので、みんなで大喜びをしました。

 この頃、何だか私の廻りに人が増えてきたみたい…これも〝俳縁〟のお陰かなと…気分良く過ごしています。アリガタイコト!

 私のモットーは、〝去る者は追わず、来る者は拒まず〟なんですよ。(^_^)

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〝きらら浜自然観察公園〟へ吟行です!

2021年07月11日 | 俳句

 今日は久し振りの太陽と青空!…さあ、この際まとめてと大洗濯をした後干しに出ると、今度は何という暑さ、ちょっと出てるだけでもう焼け付くようで汗ばみました。でも、時折吹いてくる風がとっても気持がいい!

 今朝テレビで九州南部は梅雨明けしたと…ということは近々こちらでも梅雨が明けるでしょうね。そうなると今度はギラギラと灼けつく太陽に…フーフーいうんでしょうけど…。

 どっちがいいかと聞かれると、さあどっちでしょう。湿度が高くベタベタして蒸し暑いのより、少々暑くてもカラッとしてる方がいいかな。

 こちらの今日の最高気温は30度でした。ところが、夕方のニュースでは土石流の発生した熱海の状況が報道されていて、なんと気温は32度以上もあったんですって。それに行方不明の方がまだ18人もいらっしゃるとか。

 被害に遭われた方々が本当にお気の毒ですし、またこの猛暑の中を一生懸命捜索活動されておられる方々にも頭が下がります。私には、もうこれ以上悪いことが起きませんようにと、ただただ心から祈ることしかできません。

 また、日本には梅雨が明けても今度は台風がありますものね…とにかく今はひたすらオリンピックが無事に終ることを願ってやみません。

 さて話が変りますが、〝きらら浜自然観察公園〟への吟行会は7月7日で、7人の参加…、何だかラッキーセブンのようでしょう。(笑)

 現地10時集合。前日の天気予報では大雨注意報が出ていたんですよ。だから皆の第一声は〝サスガですね!〟と。その代り何とも蒸し暑い日でした。

 今回はレンジャーさんの案内で見て回りました。しかし、私にとっては〝きらら俳句〟で毎月来ていますので…と、高をくくっていましたら…とってもいいものを見落とすところでした。

 いけませんね、何事も真摯な心で向わないと。それで〝いいもの〟って何かといいますと、今回初めて、①トビハゼ ②ヨシキリの巣 ③孵化した亀の卵殻 ④アジサシ を見たんです。スゴイでしょ!

 ①トビハゼは飛鯊と書いて秋の季語。干潮時でしたので干潟に出てきて胸びれで這ったり跳んだりと…眼が大きくムツゴロウに似ていますが小形です。

 ②主人と私は皆よりどんどん先へ行っていたんですが、振り返ると何かをみんなで覗き込んでいる。こりゃいけんと急いで戻ってみますと…ヨシキリの巣があったんです。この巣は、恐らく道に近すぎたので、危険を感じて放棄したのだろうとレンジャーさんが…。産んだ卵や雛を烏や蛇に狙われたりするんですって。

 ③亀の卵を初めて見ました。孵化して残った卵殻ですが…無事にどこかに行ったんだろうと。3つか4つありましたが…、イシガメでしょうか。子亀が見られたらよかったのですが、これも「亀の子」で夏の季語です。

 ④アジサシは、カモメ科の小形の鳥で、これも夏の季語。普通は海で見られるのですが旅鳥ですので、2羽ほどここに来て休んでいるのだとか。名の通り鰺などの魚を突き刺すように急降下して捕らえます。でも、ここは淡水池ですので、一体何を狙っていたのでしょうか。しきりにダイビングを繰り返していました。その後東屋の方に行くと、そこに来て休んでいた2羽がしきりに口をパクパク開けて…何かお喋りしてるようやねと誰かが言うと、レンジャーさんが、〝一生懸命に飛んで体温が上がって息苦しいから、ああやって口を開けて体温を下げているんですよ〟ですって。ヘエッ、ビックリ!全く知りませんでしたので、勉強になりました。

 他にも、ここに養蜂箱があることは知っていましたが見たのは初めて。蜂がうじゃうじゃいてこれにもビックリです。

また、ハマボウが咲いているのも…。蜂は春の季語ですが、ハマボウはまだ季語になっていません。でも、フヨウ(ハイビスカス)属で、開花時期は、 7/20 ~ 8/ 5頃ですので夏でもいいかと。海岸に生えて、黄色のとても爽やかな花ですよ。”浜に生える 朴の木”で 「はまほお」といっていたものが、 次第に「はまぼう」になったのだとか。ちょっとオクラの花や棉の花に似てませんか。

 さて、〝きらら俳句〟の方は今週の土曜日に4回目がありますので、その時に3回目も一緒に報告するとしましょうか。

 今日は先日の吟行会のことだけで…ああ、そうそう、午後の句会はきららドームの研修室をお借りしたのですが、弁当を食べて句会を始めると、ゴーゴーとスゴイ音がして、何ともうるさく…気がつかなかったのですが、外は集中豪雨で、その雨の音でした。実はこのドーム屋根は鉄骨造にテンセグリックトラス膜構造となっていたからこんな音がするんですって。これにもビックリ!でも、4時30分に句会が終り、外に出てみると…雨はしっかり上がっていました。

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もう10日…何してたんでしょう!

2021年07月10日 | 俳句

 今日はもう10日ですって…私何やってたんでしょう!ブログも5日ぶりに書いたりして…

 今日も〝あなたの一年前の記事は〟というメールが来ています。毎日来るそれを見るとウウ~ン、この差はどこにあるのかしらと、自分ながら不思議!

 去年がとっても元気だったとか?…イヤイヤ、あり得ない!6月一杯はまだ足の骨折が治っていないのでどこへも行けなかったし、コロナもそんなに落ちついた状態ではなかったし…その違いの理由が見つかりません。やっぱり不思議!

 もう全て老化が原因としか考えられませんね。これはカナシイこと!でも、振り返ってみますと、6日はO教室、7日は恒例の吟行会、8日は病院、9日は久し振りのフラダンスとリハビリへ…。それで今日は午後と夜間のダブル句会なんですよ。その合間の投句と句稿や選評の整理と…去年と同じくらいの忙しさなんです。ということは結局私の処理能力が衰えたから、それらをこなすのに精一杯で、ブログに手が回らないということなんですね。

 更にもう一つ、夜PCを開いているとすぐに睡魔に襲われて、字が読めなくなるし、書くことが纏まらないまま頭がボーッとしてくるのです。これは寝るしかない!そして、朝早く起きてから書こうと…。ところが、今度は目が覚めないというわけで、体が言うことを聞かなくなっているのです。だからお許し下さいね。

 もうこうなればボチボチとやるしかありませんので、よろしかったら皆さまもボチボチとお付き合い下さいませ。

 7日の恒例の吟行会は、山口市阿知須の〝きらら浜自然観察公園〟でした。そういえば、先月の〝きらら俳句〟の報告もしないままでしたね。

 実はこの吟行会でもですが、新しい発見があったんですよ。…

 …とここまで書き時間がなくなり、13時過ぎに出掛け、先ほど帰ってきました。それでこの続きは明日に回して、一年前の記事を載せますので、読んでいらっしゃらない方は是非見て下さい。いいこと書いていますから…なんて、厚かましいですね!でも、どうぞ…

 
〝男は黙って…〟俳句も〝黙って…〟

 今日も朝から一日中雨、あめ、アメ、Rain… 〝いやんなっちゃうな~…〟なんて唄っていたのは昔。今は殆ど唄うことがなくなりました。そう、カラオケに行くことも…現役の時は結構飲み会......
 

 今日の写真は、我家の凌霄花(のうぜんかずら)です。晩夏の季語で、主人は普通のオレンジ系の色が好きだといいますが、この花は本当に鮮やかです。

 俳画の顔彩に朱色の種類で〝朱赤〟というのがありますが、まさにその色ですね。

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〝半夏雨〟はコワイ!

2021年07月05日 | 俳句

 7月3日、熱海の土石流災害の映像を見た瞬間、あの10年前の東日本大震災の津波の映像と重なってしまいました。アアッ!という言葉しか出ませんでした。

 思えば、昨年の熊本の水害も同じ頃。昨日その1年目の追悼式が確かテレビで放映されていましたが…。

 俳句に「半夏生(はんげしょう)」という時候の季語があります。二十四節気七十二候の一つで、「半夏」は半夏草、即ち烏柄杓(からすびしゃく)のことで、この草が生え始める頃という意味です。陽暦では7月2日頃で、今年の半夏生も7月2日でした。この頃はまだ梅雨が明けていないので雨が多く、この日にはさまざまな禁忌があって、物忌みをする風習なども古来からありました。また、この日の雨を「半夏雨」といって、これが降ると大雨が続くと、昔から恐れられていたものです。

 先を読むことの空しさ半夏雨    佐藤鬼房

 作者鬼房(さとうおにふさ)については、wikipediaをお借りして…

 1919年~2002年、82歳で死去。岩手県釜石市出身の俳人。本名は喜太郎。現・塩釜市立第一小学校を卒業。10代からロシア文学を耽読する一方で俳句に目覚め、1935年より新興俳句系の「句と評論」に投句、渡辺白泉の選句を受ける。1936年より長谷川天更の「東南風」同人。1940年、徴兵により入隊、中国・南方に転戦。なお占領地の南京でそれまで面識のなかった鈴木六林男に出会っている

 戦後は西東三鬼に師事し、「青天」「雷光」「梟の会」などに参加。1953年「風」同人。1954年、第3回現代俳句協会賞受賞。1955年、「天狼」同人。のち「頂点」「海程」にも参加した。1985年、宮城県塩竃市で「小熊座」を創刊、主宰。1989年、『半跏坐』で第5回詩歌文学館賞、1993年『瀬頭』で第27回蛇笏賞受賞。……(中略)……新興俳句から「権威というものに対するエネルギッシュな抵抗」を感得したと語り(『俳句研究』1947年)、戦後は社会性俳句の代表的作家として活躍。陸奥に根ざした風土性・土俗性、人間性への意志的な眼差しを特徴とし、戦争の記憶や神話などもモチーフとした

 今までは新興俳句作家ということで、名前ぐらいしか知りませんでしたが、いろいろと読んでみると何ともスゴイ人です。北国の過酷な自然環境の中で、まるで風雪に耐え抜いた一本の大樹を見るような…そんな気がしました。

 さて、上掲の句、ここに描かれているのは「半夏雨」のみ。後の上五中七は言わば理屈です。ここで〈先を読む〉というのは、自分の前途や将来がどうなるかと予測するということ、または大きく日本のこれからがどうなるかということともとれます。要するに見通しが利くかということなんでしょうが、普通は先が読める人などは〝先見の明〟があるなどといって賢い人のことを言いますよね。しかし、そういう人はなかなかいませんから、普通の人には「難しい」ことだと思うのです。ところが鬼房はそういわず、〈空しさ〉と言っているんです。そこに彼の考え方や生き様が投影されているような気がします。もしかしたら、鬼房は先を読みすぎてそれが裏目に出た経験があるのかも…ね。

 この句が、何年頃の、鬼房が何歳の時に詠まれたものか分かりませんでしたので、はっきりとは言えませんが、もし戦後のまだ日本の情勢が混沌としている頃だとすれば、今後どう世の中が転んでいくのか、全く見通しの利かない時代に、〈先を読むこと〉は、ある意味まるで〝捕らぬ狸の皮算用〟よろしく、はかなくも空しいものに思えたのではないのかとも考えられます。

 そういえば、この鬼房の〈先を読む空しさ〉は、まるで今の先の読めないコロナ禍の時代にぴったりな感じがしませんか。あの世から鬼房さんも見ていらっしゃるかしら?

 この天からの雨だってなければ困りますが、これがいつ災厄に変化するかは分かりません。特に最近の地球温暖化での異常気象は全く先が読めないことが多いんですから。昔の農家の人たちが先の天候を読むことなどは、当時では非常に難しかったでしょう。だから人々は昔からの言い伝えなどを信じ、それを守って少しでも災難を逃れようと、日々注意を怠ることなく敬虔に暮したのではないでしょうか。

 しかし、天災が襲ってきた時にはもう為す術はありません。これは今も昔も同じです!昨年の熊本も今年の熱海も、ちょうど〝半夏雨〟の頃だったのですから。あの東日本大震災の時もよく聞きましたが、私たちは先人の残してくれた教訓というものを、もっともっと心から真摯に受け止めて、行動しなくてはいけませんよということかも。

 ところで、この〝半夏雨〟については、私の過去のブログ(2019年7月3日〝半夏雨?〟)に書いていますので、よろしかったら読んでみて下さい。

https://blog.goo.ne.jp/kanekuti3515/preview20?eid=6395d24edc9aaf3a399851e486e598b9&t=1625677946444

 ちなみに、「半夏生」といって、ドクダミ科ハンゲショウ属の臭気のある多年草があります。同じ頃に咲く花ですので、よく間違いますが、これは「半夏生草(はんげしょうそう)」とするか「片白草(かたしろぐさ)」と詠みましょう。

 写真は、先日の阿弥陀寺で撮ったもの。烏柄杓も半夏生草も我家にあるのですが、今年は草を刈った後で皆小さくて…それで烏柄杓はお借りしました。ゴメンナサイ!

烏柄杓(カラスビシャク) - 行く川の流れ

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〝100歳〝バンザイ!

2021年07月02日 | 俳句

 あっと言う間の7月…今日はもう2日ですね。これは今年の半分が過ぎてしまったということ、オソロシイ!

 今朝電話のベルが鳴り…出てみるとfaxでした。〝締切が過ぎても句稿が来ていません。早急に送って下さい!〟と…???ああ、すっかり忘れていました。俳誌「早苗」の投句がまだだったんです。この本の締切は毎月25日。みんなの作品は添削が終って期日までに投句させているというのに、自分のは全くの手つかずだったのです。私は我儘を言って最大限月末まで待って貰っているというのに…何ということ!ゴメンナサイ。

 6月は月末締切の原稿や投句など、おまけに「馬酔木創刊100周年記念コンクール」作品応募の締切も重なって、久し振りの寝不足が続いていましたので、終った途端ホッとして気が抜けてしまったんです。人の面倒を見ていると自分のことは何もかも後回しになって、私よく忘れるんです。あの〝紺屋の白袴〟ですよ。(笑)

 それで、当然ブログにも手が回らず、フォロー様の記事も拝見できないまま…、大変失礼しています。お許し下さいね。

 メールも溜まりに溜まって、やっと先ほど見てみると、〝あなたの一年前の記事〟(7月1日のもの)が来ていました。それがこれ…

 
♪コロナコロナで半年暮らす あとの半年~

 とうとう六月が終って、今日から一年の後半に入ります。この半年間はあっという間でしたね。とにかくコロナ、コロナで…。そういえば、昔学生時代にこんな歌が流行っていました… 「♪デ......
 

 見ると、〝「コロナコロナで半年暮らす……あとの半年○○暮らす……」となります。さて、○○に何が入るでしょう。またまたコロナでしょうか。だったらもうウンザリで嫌になりますが…。〟と書いていました。

 でも、イヤな予想が当たりましたね。もう半年どころの騒ぎではなくなっていますから。東京は6月20日に「緊急事態宣言」が解除されたものの、次の日からは毎日増加していき、二週目の一昨日は714人、昨日が673人と確実な上昇を続けています。このまま3週間後に始まるオリンピックに…これが今後どう動いて行くのかと思うと、他人事じゃあなくとても心配なんです。が、黙って見ているしかどうにもしようがありません。クヤシイですけど…

 さて話は変って、私事なんですが、実は6月30日に義母がやっと退院しました。4月1日に入院しましたからちょうど3ヶ月です。面会も全くできず本当に長かったですね。面倒を見て下さったケースワーカーの方が見送りに来て、〝おばあ様は退院して早く買い物に行きたいし、料理もしたい。編み物もまた始めたいと仰っていましたよ〟と。普通100歳前後の人が入院したりすると、自分の足で歩いて退院できる人なんて殆ど考えられませんからね…おばあ様はすごいですよ!とも。

 娘も花束を持って迎えに来てくれましたので、それを持って病院の前で全員の記念写真を撮りました。とにかく、おばあちゃん、退院おめでとう!よく頑張りましたね。大きな大きな花丸をあげましょう。家族の心からのです。

 私たちも朝からバタバタしていましたので、退院の日は疲れました。おばあちゃんはもっと疲れているでしょうから、早く寝てゆっくり休んでねと言ってその日は帰りました。ところがですね、聞いて下さい。昨日おばあちゃんは早速行きつけの美容院へ行ってパーマを掛けて綺麗にして貰ったんですって。やっぱりスーパーおばあちゃんです。きっと3ヶ月の間ずっと我慢していたんでしょう。

 私は忙しくて顔を見に行けなかったのですが、心配して主人が行ってみると、〝やっぱり美容院に行ったら、退院したときよりとても元気になって、綺麗になって生き生きしていた〟と、嬉しそうに言うんです。主人にとっても母親は幾つになっても綺麗な方がいいんでしょうが、おばあちゃんだって100歳になったからって女は女なんですよ。ちょっとスリムになりましたが、肌が白くなって艶々…ああ、これは誰が見ても100歳とは絶対に思えません。昔の〝100歳バンザイ!〟の番組があれば、是非ともスイセンしたい!

 写真を貼付しようとしたんですが、主人がいじったからか、今までの操作ができなくなりました。分かったら後でまた載せますからね。ゴメンナサイ!

 写真が載せられるようになりました。退院の時、私たちは病棟に入れてもらえませんでしたので、ロビーで待ったいました。そのロービーまで自分で押し車を押して出てきたところです。ほら、しっかりしているでしょ!

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