今日は快晴。雲一つなく今までにないお天気です。
すると外でおらぶ(叫ぶの方言?)声がします。「笊持って来~い!お茶を摘むぞ~」と。
我家にはお茶の木が2本あり、それを毎年摘んでは、少しですが、自家製の手揉み茶を作ります。
勿論私じゃなく旦那が…だから私は〝早乙女〟ならぬ〝茶摘み女〟になるんですよ。
今年は急に暖かくなって、もうこんなに伸びていました。お茶は新芽を3葉摘むんですけどね。
勿論お茶はこれだけでなくもう一笊あります。ついでに甘夏も収穫しました。
そうそう、今年は田植えがなくなりました。15年間続けていた棚田オーナー制度が、高齢化のため
解散になったのです。淋しい~。我家は最初の1年だけ抽選に漏れて出来なかったので、14年間。
棚田のオーナーになって、田植え、草取り、稲刈り、脱穀、籾すりと、一応米作りのポイントだけは
経験したのです。勿論田植えは手、稲刈りは鎌で、乾すのも稲架を作って天日乾しです。
そうやって自分の手で育てた(?)米を食べようというのが、最初のきっかけでしたが、
そう思ったのもやはり俳句からだったのです。何でも自分で経験してみなくってはワカランと…
ホントに俳句の力はすごいですよ。色紙書くのに書道、そして俳画も、更にお茶にお花にetc….
そのオーナー制度を、残念なことに地権者の方々が高齢になって辞めることに。
だって始められたときが70歳だったんですよ、と言うことはもう85歳。
病気になられた方もいるし…自分の田圃だけで精一杯で、面倒を見ることが出来なくなったから、
と言うのが大きな理由でした。そうなんです。私たちオーナーはいいとこだけ体験させてもらって、
あとは全部お任せだったんですからね。無理は言えません。
その15年間には、春は田植え後の〝泥落し〟、季語で言うと「早苗饗(さなぶり)」のこと、
それから、筍掘り、山葵漬やコンニャク作りなど、夏は蛍祭に 素麺流し、秋は収穫祭、
冬になれば蕎麦打ち体験、餅搗きなど、それはそれは色々と楽しませて貰いました。
それが昨年末最後のしめ縄作りで、解散式をしたのです。
多少の年数の違いはあっても、みんな大きな家族のようなものでしたから、ホントに寂しかったですよ。
最初から参加されていたご一家が、「この子がこんなに大きくなりました」と高校生の娘さんと挨拶され、
まだ幼かった頃の写真などの、15年間の記録ビデオをみんなで観ると、ホントに涙!涙!です。
猪鍋も蟹汁も初めてだったし、ピーナツやサツマイモも収穫して食べたし…案山子コンテストも、
栗、柏餅、ぜんざいも食べたし…ああ~もう数え切れない!
三谷のみなさん、たくさんの想い出を有り難うございました。
さてさて、話を戻さなきゃ…そうなんです。つい茶摘みに興じて時間を忘れていると、娘から電話。
そうだ、今日は娘夫婦がランチをご馳走してくれるというんだったわあ…こりゃイケン!
案の定娘から「信じられ~ん!」と言われてしまいました。ゴメン、ゴメン。
実を言うと婿殿の誕生祝い も兼ねての食事会。
アリガタイことです。どうも今年は良いことと良くないことが、ごっちゃにあるような…
結婚して始めて旦那から貰った誕生日プレゼント、それもサプライズで…ナンテ!
それは、さておき今日の会場は…田圃の中にある小さなイタリヤレストラン。
初めての所でしたが、家庭的で料理もバッチリ、私たちだけの静かな空間が何とも心地よかったです。
窓が開け放たれ、自然の風をたっぷり入れて…
ちょっと早いですが、今日はまさに〝風薫る〟そんな日でした。
お腹もこころも、満腹、満腹!すると新緑のメタセコイアの枝に鳥が二羽…まるで祝福に来たかのよう。
あらあら、モズの求愛でした。(窓の傍だったのに写真撮り損ねました、悔しい!)