いよいよ今日から9月です。昨夜は満月でしたね。この満月は、同じ8月の2回目の満月であるブルームーンに加え、1年のうちで最大の満月、スーパームーンだったんですって。
国立天文台によると、2023年の中で地球から最も近い位置で満月になり、2月6日の今年最も遠い満月に比べると視直径が約14パーセント大きく、光っている面積も約29パーセント広く、その分、明るくなるんだそうです…が、こちらでは久し振りの雨。それでホッと一息でしたから、見られなくてもそれほど残念ではありませんでした。お月さまは次の〝中秋の名月〟でも期待しましょう。今は雨の方が大事ですもの。でも、昨日は宇部市に豪雨予報が出ていたものの小雨で物足りませんでした。が、今朝も降っていますからまあ、まあかな。
さて、昨夜じっくり考えたこと…8月のブログを振返ってみて、己の体力のなさ、弱さは十分に自覚はしているものの、メンタル面では多少強いかなと…でも、違っていたんですね!あの今までの元気は皆さまに支えられてこそのものだったんです。特にお婆ちゃんに…改めてそれを実感しました。
昨日友人から手紙が…〝この度のブログのブランク、気懸かりで一日に5~6回は確かめていました…〟と。ゴメンナサイ!そうなんです。他の友人や知人からもメールを頂いたりして…。私のブログを読んで心配して下さっている方々が他にもたくさんいらっしゃるということを心から感じました。
このブログは「ちわきの俳句の部屋」というタイトル通り、俳句に興味のある方々に読んでもらおうと始めたもの。しかし、それ以外の方々からも〝いいね!〟などをいただいたりして、結構読んで下さる方もいらっしゃるのだと…
そう、102歳のお婆ちゃんのことをいろいろ書いていましたので、その義母のフアンだという方も…。だから今回のブランクはもしかしたら義母に何か?と心配して下さり…。アリガタイコト、感謝!です。


実は先日主人と病院に行き、義母を在宅介護すると決めてきました。私たちにとっては何もかもが初めてのことばかり…ということは、今までがとっても幸せなことだったんだと、今さらながら痛感です。
私の父は脳梗塞で倒れて約1ヶ月…毎週末大分の病院へ通い、母に変って一晩だけの看取りをしました。母の時も介護は殆ど必要が無かったので、危篤で緊急に病院へ運ばれての3日間だけの看取りでした。看取りが出来なかったのは義父の時だけ。しかしどれもこれも病院でのことですから。
今まで他人様の在宅介護の話はいろいろと聞いてはいましたが、その大変さを実感したことはなかったんです。この度の義母の入院時にも、看護師さんに〝今までお二人で在宅介護されていたんですか。それは大変だったことでしょう〟と言われ、エエッ、そんな風に思われていたんだとこっちの方がビックリでしたよ。
普通に考えれば102歳というのはそうなんですよね。でも、お婆ちゃんは普通のお婆ちゃんじゃなかったから…それがどんなに有難くて幸せなことだったかをつくづく納得しました。
でも、お婆ちゃんはどんなに歳は取っていても入院前までは〝要支援1〟だったんですよ。それが今回退院するに当っての認定で〝要介護4〟なんですって。これ、ホント!と思ってしまいました。今までは介護度などというものを考えることもなく知らずにきていましたので、今調べてみましたら…
要支援1とは、「食事や排泄などはほとんど1人でできるが、立ち上がりなど日常生活の一部に手助けが必要で、その軽減や悪化予防のために支援を要する状態」。要支援2は、「要支援1の状態から、日常生活動作を行う能力がわずかに低下し、なんらかの支援や部分的な介護が必要となる状態」です。
お婆ちゃんは、昨年は要支援2だったのが、今年になってまた要支援1に戻されていたんですよ。それが入院した途端に今度は要介護4とは…
要介護4とは、「食事にときどき介助が必要で、排泄、入浴、衣服着脱に全面的介助が必要。介護なしで日常生活を送ることは困難。多くの問題行動や全般的な理解力の低下がみられることも」ということです。
僅か2ヶ月…高齢者の場合は骨折したりするとすぐ寝たきりになるよとはよく聞いていましたが、お婆ちゃんの場合はただ食物が喉を通らなくなって…栄養的に体力が無くなっただけなんです。やはり点滴だけでは無理だということで入院を…。その考えが甘かったんでしょうか。まさかこんな状態になるとは夢にも…以前のお婆ちゃんの状態からは全く考えられなかったんですもの。
アカラシアという病気が悪化して食べ物が喉を通らなくなったものと思い込んでいましたが、まさか肺炎だったとは…。先生が〝アカラシアの治療ならここには来ていませんよ〟ですって。とにかく入院時の先生の話が納得できないことばかりでした。そのことはさておいて…
先生から危篤と呼ばれて病院へ駆けつけたときのことを…。面会は週に2回、それも2人だけの15分間。それが危篤状態だからと、毎日でもいいということになり、その日は義弟夫婦、次に子どもら2人、その後に私たち2人が面会しました。(これは後から言われたのですが、どんな状態でも面会は1日に2人だけで、その枠は外せないのだと叱られました…) その時は仕方が無いと許して貰いましたが、でも義母が面会する度に元気になるということを経験したんです。だから、毎日面会に行きましたが、本当に目に見えて元気になっていったんです。差し入れのアイスやジェリーなどを持っていくと、〝ああ、美味しい~ね〟と食べてくれました。
聞いてみると実は、誤嚥性肺炎になりやすいのでということで食事は抜きになっているんだとか。これもエエッ!です。人間は口から食べられることが一番なのに…と、いろいろと思うこともありました。ところが、そのうちに義母の様子を見てとうとう先生が〝こんなに元気になったのなら面会は以前に戻しましょう〟と。
面会に行って色々話したり励ましたりすることがどんなに元気になるのかということを実感した以上は、お婆ちゃんをこのままここにいさせたらいけん…ただ死を待っているだけの病院生活をお婆ちゃんにさせたくはないと痛切に思ったんです。主人も全く同じ考えで自宅介護に踏み切ったんです。
先日、主人が行けなくて私だけが面会に行ったときのこと。私の顔を見た途端に〝私今日は元気やけんね〟ですって。京都の義妹に電話を掛けて話をさせると〝今日は元気よ。だから桃のプリンも食べてお茶も一杯飲んだよ。美味しかった!〟などとしばらくお喋りしていました。帰るときに〝また来るね。お婆ちゃんも家に帰りたい?〟と言うと、〝うん、帰りたい!〟と言ったんです。だからそれを主人にも話して…
でも、先生が仰いました。〝なまじっかな気持では在宅介護なんかできませんよ。覚悟が要りますからね〟と。そりゃあ当然のこと。何と言っても一番大変なのは主人で、私だって…もちろん覚悟しましたが、自信はありません。でも今は〝やるしかないっちゃ!〟という気分です。
今日は今から病院へ行って、これからの在宅介護の面倒を看て下さる病院の方々やケアマネージャーさんたちとの打ち合わせに出掛けます。
確かにこのブログは俳句のブログですが、これからはお婆ちゃんの在宅介護の話の方が中心になるかも…。でも、折々取り混ぜては書いていこうと思っています。また、今までのような長いものでなくて、できれば短くちょこちょこと…今回はまた長くなりましたが、ご報告できたらと考えていますので、どうか応援をよろしくお願いしますね。
今日の写真は、我家の〝檜扇(ひおうぎ)〟、晩夏の季語ですが、まだ咲いています。花言葉は「誠意」「誠実」「個性美」。この花のように〝誠意〟をもって〝誠実〟に介護できたらと思っています。
また、俳句を始めてからこの花の名を知り、更にこの実が古典で教えていた枕詞の〝ぬばたま〟であるということを知り、改めて俳句を本気でしてみようと思ったきっかけになったものですから…。懐かしい!

