ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

いよいよ7月も尽きますね!8月は〝明るい方へ〟…

2023年07月31日 | 俳句

 とうとう今日で7月も終りますね。季語に〝七月尽〟というのがありますが、これは陰暦の6月が尽きることで〝水無月尽〟という季語の傍題になっています。他に暦の上での夏が終るので〝翌(あす)は秋〟や〝翌来る秋〟という言い方もあるんですよ。詳しいことは、2018・7・31のブログ「七月尽」に書いていますので、興味のある方はそちらをどうぞ。

 今月もなんやかやとありましたが、一番大きな出来事はお婆ちゃんが入院したことかしら。入院して早2週間は過ぎました。昨日病院へ問い合わせてみると、随分よくなって食欲も出て来たし、会話も増えてきたと。それで、今日からは車椅子で移動して食堂へも行くようにするのだとも…うれしい!

 何をしていても義母のことが気がかりで、気持が明るい方へと向きません。これではいけませんね。回りの者が明るく笑顔で過ごさなくては。せっかくの〝幸〟も逃げていきますよね。

 山口県には幻の童謡詩人と呼ばれた有名な金子みすゞがいますが、その生家が記念館となって長門市仙崎にあります。何度も行きましたし、行きたいという友人が来れば案内もしました。探すとその時のパンフレットがありました。が、ちょっと写りが悪くて…ゴメンナサイ!

 記念館を訪れる度に彼女の詩に触れ、彼女の人生にも心が痛みます。そんなみすゞの詩が、東日本大震災の被災地支援の詩としてたくさんの人に歌われ、それが全国にも流れました。その中の一つに「明るい方へ」というのがあります。

 そうですよね。みんなみんな、人間だけじゃなく生きているもの全てが、〝明るい方へ〟行きたいですものね…また、そうありたいと心から願うでしょう。今日はその詩と歌を紹介して、7月の締めくくりとしましょうか。

     明るいほうへ

     明るい方へ 明るい方へ
     一つの葉でも 陽の洩るとこへ
     藪かげの草は。

     明るい方へ 明るい方へ
     翅は焦げよと 灯のあるとこへ
     夜とぶ虫は。

     明るい方へ 明るい方へ
     一分もひろく 日の射すとこへ
     都会(まち)に住む子等は。

YouTubeで「金子みすゞオリジナルソング」の「明るい方へ」を見つけましたので、どうぞ。

 

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今日は〝土用丑の日〟ですね!

2023年07月30日 | 俳句

 今朝のYahoo!ニュースで、東京の高齢夫婦が二人ともベッドで死亡していたことを報じていました。エアコンがあるにもかかわらず使用されていなかったということで、熱中症の疑いかとも。昨日も全国的に35度以上という猛暑日、熱中症への厳重警戒が出されていましたものね。とにかく〝命あっての物種〟です。冷房代をケチらず…といっても、このところの電気代の高騰には眼を剝きます。どうにかならないのでしょうか。 

 さてよく見ると、私は今週一度もブログをUpしていません。今月も明日で終り、こりゃいけん!折角週2回のペースを守ってきたというのに。でも、いつものことながら月末の1週間は殆ど締切りの原稿や投句・添削などに追われて、ブログどころではないというのが現状…だから、ゴメンナサイ!

 でも、今日と明日か明後日Upすれば、7月は9回になりますからまあまあかな…と、思って書いたのは昨日なんですよ。今までも書きかけてはそのままのものがたくさんあるんです。というわけで、ボチボチといきますから、これからもよろしく!

 山口県もやっと26日に梅雨明けしたんですが、その後の何とも暑いこと。毎日35度前後で、梅雨明けの2日間だけもの凄い夕立があってホッとしましたが、それ以後は全く雨の降る気配なし。毎日うだっています。しかし、エアコンだけは…不在の時も猫たちのために点けていますからね。 

 ところで、2023年の〝大暑〟は、7月23日から8月7日までです。要するに〝小暑〟の後、暑中に入り、その15日目が大暑となり、立秋までの暑さが最も厳しい、まさしく〝盛夏〟の時節だということ。江戸時代の暦の解説書『暦便欄』でも、「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されています。だから昔からこの時期は毎日快晴が続き気温が上がり続ける時期、まさに盛夏なんですよ。

 また、夏の土用は立秋前の約18日間、なので大暑の約15日間と重なります。あの鰻(うなぎ)でお馴染みの土用の丑の日も、この夏の土用にめぐってくる丑の日をいいます。

 今年は今日7月30日がそうなんですが、この風習は、最も暑い時期を無事に乗り切るための暮らしの知恵です。このことについては、2017・7・25のブログ〝土用丑の日〟に詳しく書いていますので、興味のある方はそちらをどうぞ。

 さて、次の2句はその〝大暑〟のときに書いていた記事なんですが、せっかくですから掲載しておきますね。

  念力の緩めば死ぬる大暑かな     村上鬼城

  玉の緒にすがりて耐ふる大暑かな   富安風生

 どちらの句も大袈裟な程〝大暑〟の凄まじさを詠んでいます。前句は念力で必死に耐えているし、後句は玉の緒、ここでは恐らく〝魂の緒〟という意味で使われているのでしょうが、それにすがって耐えているんですね。

 鬼城の句の出典は、大正6年版『鬼城句集』ですから、大正5年(1916年)以前の句。この句について中村草田男は、「言語道断の今年の暑さである。常人といえども、もし肝心の念力のゆるむ者がいたら、その者は直ちに病んで死んでしまうに相違ない」の意だと。

 その通り、何かを乗り越えようとするにはやはり何らかの〝念力〟が要りますよね。その念力というものは、例えば〝念力岩をも通す〟と言われるほどのものであったり、また、昔から〝心頭を滅却すれば火もまた涼し〟ということばもあるように、念力即ち精神力が強ければどんな困難や苦難も克服できるものとも。しかし、だからといってそれが緩んだぐらいで死ぬというのもどうかしら…アッいや、生気を失って死んだようにぐったりするということならそうかもね。

 次の風生の句は昭和22年(1947年)刊の句集『村住』より。ですから終戦前後の頃に詠まれたものでしょうか。鬼城の句は100年以上前の頃、風生にしても80年近く前ですよ。なら、どちらにしても今と同じような気象ではなかったでしょう。

 しかし、TVで見たのですが、100年近く前にも最高気温が40度を超えた所があったとか。しかし、それは何らかの特殊状況下にであって、平均的には、1916年は28度ぐらい、1947年で29度から30度と。ところが今年は34度前後なんですって。だから、昔はたまに30度を超える日があって、それでこれは〝大暑〟なんだからと気力を振り絞って乗り越えたんでしょう。しかし、今年のように軒並み30度以上であれば、どうやって乗り越えたらいいのでしょうか。

 ああ、そうでした。今は強い味方の冷房装置がありました。でも、大正から昭和20年代なんて、考えてみれば、まだ扇風機も一般には普及してなくてせいぜい団扇とか簾を掛けて風を通すとかの、自然に逆らわない方法での消夏法だったんでしょう。俳句ではそういう季語が山ほどありますもの。

 実は、2007年から使われ始めた気象用語らしいですが、最高気温25度以上の日を「夏日」、30度以上の日を「真夏日」と。ところが、もっと暑い日が増えてきたために、2007年4月1日から、最高気温35度以上の日が「猛暑日」と名付けられたんだそうです。異常気象といいますが、そもそも〝異常〟というのは〝通常とは違って、並外れたところのあるさま〟という意味ですから、30度というのはもう異常ではなく通常ということ。そうなれば言い方も変えていかないといけなくなりそうですね。そうすると、近いうちに30度以上を「夏日」、35度以上を「真夏日」ということになるかも。ならば「猛暑日」は40度以上ということになるのかしら…オオ、コワッ!

 今日の写真は、朝のラジオ体操の様子。21日から夏休みに入りましたので、7時30分から子どもたちと一緒に…今年も20人ぐらいの子どもたちが参加しています。この日は逆光で撮ったので暗くなりました。

 花は〝浜木綿(はまゆう)〟です。体操に行くときに一輪ほど咲いていました。これもやはり夏の季語ですよ。〈大雨のあと浜木綿に次の花 飴山實〉のように、花が次々に開きます。花言葉は「どこか遠くへ」「汚れがない」です。私もどこか遠くへ避暑にでも行きたいな!!

 でも、今日は鰻でも食べて少し英気を養ってからにでもしましょうか。

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遅くなりました!「きらら俳句教室」第4回目です。

2023年07月22日 | 俳句

 今週も何やかやと取り紛れて、先日15日(土)の「きらら俳句教室」第4回目の報告をまだしていませんでしたので、今日はそれを書いておきますね。

 今回もいつも通り9時30分からの開始でした。するとすぐに次のような質問が出ました。〝今日のように晴れた日でもやはり梅雨と詠むんでしょうか〟と。

 そもそも〝梅雨〟というのは、6月前後の、雨や曇りの日が多く現れる時期、また、その気象状況をいいます。それは北海道を除く日本および中国の揚子江流域、朝鮮南部に特有のもので、暦の上では6月10日前後の〝入梅〟から約30日間の期間をさします。しかし、実際には地域やその年の気象状況によって異なりますし、7月下旬まで梅雨前線が停滞することも多いので、地域によって〝梅雨明け〟もバラバラなんです。

 例えば、沖縄の平年値は梅雨入りが5月10日、梅雨明けが6月21日ですが、今年は5月18日の梅雨入りで梅雨明けは6月25日でした。こちら山口県は5月29日が梅雨入りで、まだ梅雨明け宣言はなされていません。だから、雨が降っていようといまいとまだ〝梅雨〟と詠んでいいということですね。(この時、中国地方は20日に梅雨明け宣言がでましたが、山口と九州はまだ…29日の予定のようです)

 今回の話は、…俳句は〝生きた証〟を詠むものといわれますが、ではそれはどういうことかということ。私はそれを人のみならず万物全ての〝心〟を詠むことだと、考えています。ではどうしたらその心が詠めるのでしょう。

 そこで、以前句会に出た句をとりあげて説明してみました。原句は〈入学児歩み小走り又歩み〉という句でしたが、この句のどこに子どもの〝心〟が現れているのでしょう。そう、〈小走り〉という語なんですね。これを見つけたのは作者の手柄。この語に今から入学式へ…小学生でしょうか、親御さんに連れられて行く子の気持が表われているのです。入学児にはきっと喜びや期待が…でも初めての世界への不安もあるでしょう。そこをもう少しはっきりと分かりやすく描くと佳句になりますので、〈小走りがやがてゆつくり入学児〉と添削。またこれは反対にもなります。最初は不安で足が重かったのが、学校や友だちが見えてくると今度は嬉しくて…〈ゆつくりがやがて小走り入学児〉としてもいいですよね。そうすることによって、〈ゆつくり〉と〈小走り〉が子の不安感と期待感をうまく表して、読む人にその入学児の姿が見えてくるというものです。

 このように、何らかの様子を描写することによって、その人または物の〝心〟を表現することができるなら、くどくど説明する文章よりインパクトがあると思いませんか。短いが故に…ということです。要するに言葉の〝量より質〟ということでしょうか。ならば俳句は一語一句も疎かにせずよく吟味して、最大限の効果が発揮できるような言葉を選びたいものですね。

 私がフォローさせていただいていますfukasaka200様のブログ〝暮らしのなかで〟の今日のタイトルが〝心の表現〟でした。そこに次のようなとてもいい文章がありましたので、ご紹介させていただきます。fukasaka200様ゴメンナサイ!

言葉という字は、心の葉を意味し、声は「心の枝」である・・・そして、
       心のなかのもっとも本心に近いところを「心の根」と呼んでいる。 
心が伝わるという事は、心の根から心の枝を通して心の葉から伝わっていくことだ。
  言葉をこのように考えれば、言葉をつかう事は「心の表現」そのものである。

 では、時間が来ましたので、外の吟行へ…暑かったですね。この暑さですからやはり鳥も花も殆ど見当たりません。ビオトープの方へ行くと、この時期はヤタラと〝蝶蜻蛉(とんぼ)〟が飛んでいました。この蜻蛉というものがまた俳句では厄介なんですね。だって、糸蜻蛉や川蜻蛉は夏ですが、塩辛蜻蛉や鬼やんまなどの普通の蜻蛉は殆どが秋の季語ですもの。特に今回は、質問にも出ました。〝蝶蜻蛉〟がたくさん群れ飛んでいましたので、これをこのまま〝蝶蜻蛉〟で詠んでもいいのかと。

 戻ってきて投句されたものをみると、やはり蝶蜻蛉を詠んだ句が出ていましたね。〈梅雨ぐもる水辺に群るる蝶とんぼ〉や〈群がりて梅雨のとんぼの翅光る〉など。しかし、メインの季語に〝梅雨〟を用いて、秋の爽涼感を感じさせないように工夫していてさすが。でも、これはやっぱり見た人でないと分からないでしょうね。

 蝶蜻蛉の写真を撮ろうとしましたが、まさに蝶のようにひらひらとして…結局まともな物が一つも撮れていませんでした。それで、これはWikipediaにお借りしました。ゴメンナサイ!

チョウトンボの画像

 今回の最高点句は〈かなぶんの樹液かこんで相撲取る〉でした。その様子が下の写真ですが、ちなみに〝相撲〟は秋の季語。でも、ここは比喩ですから〝かなぶん〟が主季語です。また、この下の写真のように黄金虫(これはマメコガネです)はこんなに葉を食べてしまいますから、〈葉脈を見事に残しこがね虫〉とか〈こがね虫レースのごとき葉を残し〉などの句も。

 他には大した物が無くて、花では〝南京櫨(なんきんはぜ)の花〟や〝灸花(やいとばな)〟、これは〝屁糞葛(へくそかずら)〟とも。また〝蓼(たで)の花〟が咲いていましたが、これは秋の季語。グーグルレンズで見ると〝白花桜蓼の花〟とありましたが、ホントかな。

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昨日は〝海の日〟でした!

2023年07月18日 | 俳句

 このところ線状降水帯が東北へ移動、特に秋田県に大きな災害をもたらしているという…そんなニュースを見る度、ブロ友のMさんは大丈夫かしらととても心配。確かその大雨に備えての対策はしているという記事を見ましたので大丈夫とは思いますが…。市中へ出る路線などが冠水したりして何かと困ってるのではと案じてます。先日まではこちら山口を心配して下さっていたんですけどね。何事もありませんように…。

 このところ曇りや雨とかで今一つパッとした日がありませんでしたが、昨日はやっと朝から晴天。気温は34度…湿度も低いので、洗濯物がカラッと乾いて気持がいい!でも、また明日から曇ったり雨が降ったりのようで、例年なら7月20日前後が梅雨明けなんですが今年は?もうそろそろ梅雨が明けしてほしいんですが…、すると今度は台風の被害が出たりして…本当に気の休まる暇がありませんね。

 昨日は7月の第3月曜日、国民の祝日の〝海の日〟でした。海洋、貿易などに関する知識の啓発普及のための記念日。当初は7月20日で〝海の記念日〟と言っていましたが、2003年から今のように。今年の〝海の日〟はまさに次の句のような1日でしたね。

  太陽の容赦なき日よ海の日は   能村研三

 この句は、2009年の俳誌「沖」9月号に発表されたもの。ということは今から14年前…この頃から既に地球温暖化でこんな暑い日が続いていたんでしょうか?調べてみると、この日の東京の気温は、最高気温30度曇り後晴れ。しかし、その前後は30度以下の日が多くて、次の日なんかは雨ですが23度と。30度を終える日があってもたまにのようでした。だとすれば、やはり体感的には大いに違いますよね。今では30度が普通のようですもの…こんな状況が年々ヒドくなるとすれば10年後は?…考えるだけでオソロシイ!

 ところで、15日の土曜日、京都から義弟夫婦と甥親子がお婆ちゃんの見舞いに来たのですが、その時のお婆ちゃんの様子を聞いて、ちょっと心配。実はこの病院では、以前のコロナ時は一切面会ができませんでしたが、今回の入院では緩和されて、面会は週2回。しかし、面会者は2人だけで15分間。更に土・日・祝日は不可で、その面会も2日前に予約を取っておかないとダメなんです。

 だから本来はダメと言われたところを、わざわざ京都から来るのだからと先生に無理にお願いしたのです。それで土曜日の午後を義弟夫婦、日曜日の午前中は甥親子と、2回に分けて面会。私や主人は入院した13日以後の様子が分からず、心配していたのですが、義弟や甥などの話を聞いて不安が的中しました。要するにまだらボケのような感じで…話が通じなかったり、甥っ子の顔が分からなかったりと、意識はあっても以前のような明瞭な状態ではないというのです。

 2年以上前ここに入院したときも、最初の1週間ぐらい会えず、やっと面会できたときにはビックリしましたもの。完全に認知症が出ていて、これはいけないと思いました。そこで携帯電話を持たせ、家族や親族に入れ替わり立ち替わり掛けてもらって、毎日喋らせるようにしたんです。すると、みるみる食欲も出て来て元気になっていきました。個室ですし、この歳になれば看護師さんとのたまの会話だけでは能の機能があっと言う間に衰えて、何が何やら分からなくなってしまうようです。家にいたときはあれだけしっかりしていて、打てば響くような会話ができていましたのに。入院した途端にこんなに変ってしまうというのは前回で痛感しましたから、できれば自宅で過ごすのが一番と思っていたのですが…。

 あの時はその電話作戦が功を奏し、積極的にリハビリもして無事退院…でも3ヶ月も掛かりましたけどね。今回は…お婆ちゃんの生命力を信じるしかありません。でも、昨日やっと電話で話ができるようになり、主人や私も分ると言うし…とにかく病状的には快方へ向かっているようだし、何とか今回も退院できるようにガンバリたいと思います。応援して下さいね。

 写真は、〝蝸牛(かたつむり)〟、もちろん夏の季語ですよ。

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エエッ、嘘っ!肺炎ですって?

2023年07月15日 | 日記

 今日はどんよりとして一日中曇り。まるで私の心のようです。実は朝からきらら俳句教室へ出掛けて、午後は宇部馬酔木句会。その後、京都から義弟夫婦と甥の親子が宇部へ来ますので会食すると…。だからと言ってちっとも嬉しくはないんですよ。どうしてかって?まあ、その訳を今から聞いて下さい。

 一昨日は久しぶりに晴れて日差しも強そうでしたが、午後から雨の予報が出ていました。それで急いで洗濯をして、さあ、今日の予定を始めようと思っているところに電話が…主人からでした。先日来から体調を崩していた義母が今日はとっても悪いと…ベットから立ち上がることも歩くことも出来なくなったのでこれからどうしたらいいだろうかと…

 このところ流動食さえ吐いて食べ物を受け付けなくなっていましたから、毎日点滴を打って貰いに病院へは通っていたのですが、今日はそれも無理だと。クリニックの先生からは以前に入院していた病院へまた紹介をしてもらっていました。が、それが空きベットがなく明日からしか入院できないということで、待機中だったのです。しかし、明日までこのままだったら本当に衰弱してしまうしトイレにも連れて行けないし、どうしたものかと困ってしまったんです。私も主人も今まで介護らしい介護というものをしたことがなかったんですから。でも考えてみれば本当に幸せなことだったんですね。102歳過ぎても自分でなんでもできて…せいぜい出掛けたりするときに、手を添えたり車椅子を用意して乗せてあげたりするぐらい……風呂もトイレも着替えも全て自分でできましたもの。先ずは何をどうしたらいいか…今できうる最善の方法を考えました。

 そこで、入院予定の病院に何とか頼み込んで緊急ということで早めて貰いました。それでは午前中に来られますかと言われ、大慌てで準備しどうにか間に合ってホッとです。ところがそこで、担当の先生から病状の説明を聞いて驚いたんです。〝肺炎と腎不全を発症していますので、何時亡くなってもおかしくない状態なんですよ…〟ですって。

 嘘っ、そんなバカな!あれだけ毎日通院して、点滴もして貰っていたのに…。おまけに7日には第6回目のコロナワクチンまで接種したんですよ。最近は主人が殆ど病院へ連れて行きますので、私が体調が良くないから打たない方がいいのではと言っても、先生に聞くと大丈夫だと言われたから打ったと。お婆ちゃんはワクチンを打っても羨ましいほど副反応が無く、今回もまた何ともないと。ただ少し前から食欲が落ちていて食べてもすぐに吐くということが多かったので体力的にはとても弱ってはいました。が…3,4日前は好きな甘い物や果物は食べていましたし、本人はしっかりしていて私が心配すると自分は大丈夫だからと、かえって私の心配をしてくれたりしていたんです。以前にも何度か持病の食道アカラシアが悪化して食べられなくなったことがありましたが、どうにか乗り越えて元気になっていましたので、今回もそれが酷くなったのだろうと…そればかり心配していたのです。だからここで〝肺炎と腎不全〟などという病名を聞かされてもうビックリ!信じられない!そんなに悪かっただなんて…

 でも先生からレントゲンと血液検査の結果を見せられ詳しい説明を聞き…納得しました。だからお婆ちゃんがあんなにエラそうにしていたんですね。持病があるとみんながそればかりに捕われて他の病気を見逃してしまうということはよく聞きます。でも、私たちは素人ですから仕方がないとしても、掛かりつけの先生だったらもう少し気をつけて診てほしかった…そうすれば、もっと早くに手当ができたのではと思うと…クヤシイ!です。

 義母の年齢を言うと殆どの人が口を揃えて言います。その歳なら不足はないんだから仕方がないよと。でも、毎日傍にいてあんなに元気でなんでもできるし…歳のことを考えればいつどうなってもいいだなんて絶対に思えませんよ。頭では、理屈では理解できても、感情がどうしても受入れないんです。

 今日は何だかとっても疲れています。夜帰ってきてこれ書いていても…支離滅裂になりそう。もう目も…つぶれそう。だからこれで寝ますね。続きはまた明日にでも…書けるかな?ではオヤスミナサイ!

 写真は、〝沙羅の花〟。〝夏椿〟ともいうお婆ちゃんの好きな花で、私も大好き。もちろん夏の季語ですよ。花言葉は「愛らしさ」。でもこの花はたった一日で落ちてしまいますので、「はかない美しさ」という花言葉もあります。

  沙羅の花捨身の落花惜しみなし   石田波郷

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またもや線状降水帯ですか?

2023年07月10日 | 俳句

 一昨日から降り始めた大雨…あの線状降水帯がこのところ山口や福岡・大分にまで居座って被害が次々と出ているようす。この大雨で十数年に一度出るか出ないかの〝大雨特別警報〟が発令されました。こんな状態ですから外へは余り出掛けませんから知らなかったのですが、昨夜の宇部市などでは250㎜の雨が降っていたんだとか…

 とにかく周辺の道路が冠水して通行止めになったり、もちろん列車は殆ど運休だそう。先週私が広島へ行って新幹線の広島~博多行が5時間以上も運休になり大変な目に会ったことをブログにも書きましたが、今回はそれ以上みたい。でも何も予定がなかったので、まあ、いいかななんて…

 でも実は、土曜日は午後と夜間のダブル句会の日でした。始まる前に生徒さんから実施するのですかと電話がありましたが、いつも通りに行いました。それでもしかしたら欠席者が多いかと思ったのですが、昼の部で1人、夜の部でも2人…ホントみなさん熱心ですよ。サスガ!です。

 ところが、昼の2時過ぎに突然豪雨になって…講義を聞くどころではなく皆窓の外を心配そうに、でもすぐに小降りになりましたのでホッとしました。いつもより早めの4時前には切り上げて解散。また夜の部は5時からでしたが、これも何とか無事に早めに終り、帰るときは雨も小降りになっていたのでヨカッタ、ヨカッタ!です。

 昨日今日と降り続く雨に家中が湿って不快指数はピーク。でも、テレビのニュースを見ているともっとヒドいところがたくさん…、とうとう川が氾濫したとか土砂災害で死者まで出ているとか…。おまけにこの線状降水帯は明日まで動かないという。この程度で不満なんか言ってたらバチが当りますよね。

 考えてみると、〝半夏生〟の頃に降る〝半夏雨〟は大雨になりそれで多く被害が出ていることを書きましたが、この度の雨もまさにこの〝半夏雨〟なんですね。今年の半夏生というのは、7月2日~7日の5日間だったのですから。要するに梅雨明けの前ということでしょうか。雷も頻りに鳴っていましたし。

 しかし、この雨であちらこちらの地盤が相当緩んでいますので、更にこれ以上降れば、きっと土砂災害などが益々増えるでしょうから…大変です。こんな時には〝逃げるが勝ち〟が一番なんですが、でもいざ逃げるとなっても夜中だったりすると逃げ遅れたりとか…だから何事も早めの〝転ばぬ先の杖〟が大切なんでしょう。私もしっかり杖を用意しておこうっと!

 皆さまもどうぞお気を付け下さいませね。もし既に被害を受けられた方々がおられれば心からお見舞い申し上げます。

 今日は午後から俳画教室なんですが、どうしましょう…全く行きたくない気分ですが、…でも、明日は俳句教室、行かないわけにはいきませんから、やっぱりガンバロウかな?では、行って来ます!

 写真は〝紫露草〟。普通の〝露草〟は秋の季語で、路傍・林野・庭先などで見られる身近な花です。しかし、この〝紫露草〟というのは、同じツユクサ科ですが、露草とは違い耐寒性の多年草で、株立ちとなり高さ50センチほどになります。北アメリカ原産で、花期が長いことから観賞用として植えらることが多いですね。季語としてはまだ認定されていないのか、または〝露草〟と同じに扱われて詠まれているのか。そうすれば秋になりますが、どうでしょう。やはり〝露〟という字からすると秋の感じがしますけどね。

 実は、2018年9月13日のブログ「俳画〝ムラサキツユクサ〟」に詳しく書いていますので、よろしかったらどうぞ。花言葉は「ひとときの幸せ」だそうです。

 と…書き終わって、出掛けたんですよ。ナント言うこと!ふれあいセンターへ行ってみると…中止ですって。なんで連絡がなかったのかと聞いたら、電話したけど通じなかったと。そんなはずないでしょと調べてみると、私の電話番号を間違って登録していたんですよ。ホントガックンです!

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今日は本当に〝七夕〟なの?

2023年07月07日 | 俳句

 今日は7月7日です。じゃあ世間一般でいう〝七夕〟と言ってもいいんでしょうね。でも俳句を始めたばかりの人たちならきっと首を傾げるのでは?だって、歳時記を見れば〝七夕〟は秋の季語として分類されていますもの。

 だから俳句を始めるときは、皆さん最初に腹を括って下さいね。ちょっと大げさだったかしら…でも必ずこの壁にぶっつかって混乱してしまいますから。それは陽暦と陰暦の違いです。特に行事的な季語は古くからのものが多く、それが行われていたのは江戸時代、もしくはそれ以前ですから当然暦は陰暦を用いていたということでしょう。

 即ち〝七夕〟も陰暦の7月7日の夕方という意味で、五節句の一つだったのです。だから、この日天の川をはさんで会う牽牛星(彦星)と織女星(織姫)の中国の伝説も星空の美しい初秋の頃の話として伝承されてきたのです。それが陽暦の7月7日に行うとすれば、まだ梅雨の真っ最中で殆ど雨か曇りかで星なんて観測できない日が多いのですよ。そのため、この行事を大事にして伝えているところでは月遅れの陽暦8月7日に行っているようです。特に有名なのでは仙台の七夕祭ですかね。

  七夕や秋を定むる夜のはじめ   松尾芭蕉

  荒梅雨のその荒星が祭らるる   相生垣瓜人

 この2句をみると、上の芭蕉の句はまさに陰暦の7月7日ですよね。でも瓜人の句は梅雨の最中の句ですから陽暦7月7日。更に例句を見てみますと、どっちともつかない句が結構多いのですが、それはそれでいいのではと私は思っています。

 俳句の目指すところは〝生の証を写す〟ということ。だとすれば、〝七夕〟という季語によって生じる詩的空間が大事なのであって、そこに自然や人生の真実が描かれ、それが例えば宇宙へのロマンに繋がるようなものだとしてもいいでしょう。日付に捕われずに大らかに句を詠みたいですよね。もしそうならば、それが陽暦であっても陰暦であっても構わないのではと思うからなんです。

 例えば〈七夕や母に素直な中学生 波多野爽波〉や〈七夕の竹となれずにやぶにゐる 辻田克己〉などはどっちでもいいと思う。でも〈七夕の夜の到着ロビーかな 黛まどか〉や〈シャガールの空翔ぶ二人星祭 土肥典子〉〈父母わかき日の七夕にわれ生まる 中戸川朝人〉などは、やはり梅雨の最中より星がはっきりと見える澄んだ秋空の方が似合うと思いませんか。

 更に今日は二十四節気の一つ、〝小暑〟なんですよね。広辞苑をみると〝太陽の黄経が105度に達する時で、6月の節。太陽暦の7月7日頃に当たり、この日から暑気に入る〟と書いてあります。また、例句にも〈序破急に小暑の不快指数かな 鈴木しげを〉というように、余り気持の良い日としては詠んでいないんですね。まさに今日のような大雨が降ったり蒸し暑かったりの日なんです。だとしたら今日を〝七夕〟として詠むのはやはりおかしいということに気がつくのではありませんか。まあ、そういうことですから、余り厳密に目くじら立てて言わなくてもいいかもと。俳句の本質はもっともっと奥の深いところにあるのですから、その本質に適ってさえいれば、それを目指して、人々に感動を与えられるような句を詠むように頑張ればいいのではと思います。

 今回の話はちょっと小難しかったでしょうか。でもまあ、よく考えてみて下さいね。写真は〝睡蓮(すいれん)〟で、7月7日の誕生花です。花言葉は「清純な心」「信頼」「信仰」など。

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先日の線状降水帯の爪痕!

2023年07月06日 | 俳句

 今日はまた朝から何という暑さだこと!最高気温は35度と言ってますが…朝ラジオ体操に行って来ただけで汗びっしょりです。それにしても先日の新幹線での待ち時間による後遺症?…未だに膝や肩が痛くてたまりません。年を取ると体への反応は遅く出るとはよく言いますが、こんなにいつまでも痛いとは…やっぱり年のせい?

 実は月曜日の句会へ行ったときのことです。確かにこの会場となるF地区は厚東川の傍ですから、大雨や台風などの時にはすぐに避難命令が出たりします。でも、今までは実際に水害が出たという話を聞きませんでしたし、次の日は朝早くから広島へ行きましたので、山口県の詳しい被害状況など知らぬままだったんです。それが、3日の句会に出された句を見て、ナント〝出水〟を詠んだものがいくつか混じっていて…例えば〈梅雨滂沱泥の匂ひに目覚めけり〉とか〈土手の草なぎ倒されて出水跡〉、またこの日はもう晴れていましたので〈今もなほ川の濁りて梅雨の晴〉など。

 そこで〝この辺りでも浸水したの?〟と聞くと、〝我家は大丈夫でしたが近所の人や郵便局など、国道沿いのところが浸かったんですよ〟と。わあ、知りませんでした。また、山口市から来ている人もいましたので聞いてみると、近くが浸水して、床上まで来たところもあったんだとか。それで〈膝まで浸かる自転車押して梅雨出水〉と詠んだんだと。ああ、私の身近にも線状降水帯の被害が出ていたんですね。私は全く〝知らぬが仏〟?の暢気な有り様だったんですよ。自分のことだけを心配したりして…ゴメンナサイ!

 その後ゆっくりニュースを見てみましたら、一番ヒドい被害を受けたのは美祢線だったと。この美祢線は、2010年7月にも大雨被害で線路と橋脚が流出し、およそ13億円をかけて1年あまりで復旧されたものなんですが、現在は、利用者が減少し、JR西日本が「自社単独では維持困難」として沿線自治体との協議を求めてきた赤字ローカル線です。それがまたも鉄橋が崩落したという。また鉄橋だけでなく、近くの線路も3カ所で土台が水にさらわれ、数十メートルにわたって宙づりの状態になっているのだそうです。今美祢線は46キロの全線で運休が続き、復旧の見込みは立っていませんが、「美祢線は山陽と山陰を結ぶ重要な路線で存続させなければならない。残す前提で復旧することを早期に示し、住民の不安を払拭してほしい」と、村岡県知事が、被災で揺れる地元の思いを代弁してくれているんだとか。

 この大雨による山口県内の被害状況は、県警によると、山口市小郡上郷で同日朝、用水路に沈んだ車が見つかり、車内にいた高齢男性の死亡が確認され、また、美祢市東厚保町川東の県道が冠水し、車7台が水没。1台の運転手と連絡がとれず、美祢署などが捜索しているそうだと。(先日のことで今は分かりませんが…)

 県のまとめ(2日午後7時現在)では、下関市、山陽小野田市など5市で、住宅1棟が一部損壊、119棟で床上浸水、69棟で床下浸水の被害が出て、全19市町で住民が避難し、同日午前6時のピーク時には439世帯の739人が避難していたと。

 交通も乱れ、JR西日本によると同日、山陽線や山陰線など県内の全ての在来線で始発から終日運転を取りやめ、夕方に山陽新幹線が広島―博多間で運転を見合わせたと…私はそれにしっかり引っかかったんですが。高速道路は中国道が小月―徳地、山陽道が山口J―山口南などで通行止めとなったようです。

 以上、調べてみればそれなりの被害が出ていたんですよね。身近に起こっても自分が、もしくは家族が被害を受けなかったらやはり他人事として見てしまうんです。何事に於いてももっともっと自分に引きつけて考え、誰に対しても思いやれるような人間にならないといけませんね。大きな〝愛〟をもって…。

 今日の写真は、そんな〝愛〟の花、〝ギンバイカ(銀梅花)〟です。この花は古代ギリシアでは美の女神と豊穣の女神に捧げられました。そのことから「高貴な美しさ」という花言葉がつけられましたが、また、結婚式の飾りや花嫁のブーケなどに使われることもあり、こちらは、白く美しい姿をしていること、香りがあること、そして女神に捧げられた花であることから、「愛」、「愛のささやき」という花言葉がつけられているようですよ。

 

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今日は〝半夏生〟…だったからなの?

2023年07月02日 | 俳句

 今日は7月2日、二十四節気七十二候のうち、夏至の三候の〝半夏生(はんげしょう)〟です。この日にはいろいろな禁忌があって、昔は物忌みをする風習があったそうですが、私は俳句を始めてからこの言葉を季語として知りました。特にこの日の雨を「半夏雨(はんげあめ)」といい、降れば大雨が続くとされているんです。このことは以前にも書いたことがありますが、この半夏生の頃に降った大雨でよく被害が出ているようです。記憶に新しいところでは、2021年7月3日に熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生して多くの被害者が出ましたよね。今年はどうもそれが山口県にもやってきたみたい。まるで〈磐梯をしんそこ濡らし半夏生 阿部みどり女〉の句の〈磐梯〉を〈長州〉に替えたらいいような…

 私はこの大雨が半夏雨とは全く思いもせずに…いや、大雨は降っていても他のことに気を取られていて余り気にしなかったんです。それに、線状降水帯というのはその下にいるとスゴいんですが、それからちょっとでもズレていると嘘みたいなんですよね。ニュースなどで見て…あれはどこなの?という感じ。

 まあ、確かに一昨日の夜から山口県では大雨の警報が出っぱなしで、その被害が心配されていました。もちろん宇部市も警戒警報のレベル3が出て、夜中にはついにそれがレベル4にまで上がりましたもの。でも、お婆ちゃんちも我家も水に浸かる心配も崖崩れの恐れもない所ですから…警報で〝高齢者はすぐに避難させて下さい〟だってとお婆ちゃんに言うと〝どこへ避難せえというんかね。ここが一番安全じゃに〟と笑っています。また、ニュースなどで山口県の大雨被害情報などを見られて心配して下さった方もいて…本当にありがとうございます。

 しかし、この大雨の被害を私は違った形で受けたんですよ。これは私の人生の中で初めてのこと、きっと一生忘れられない体験になるでしょうから、記憶の新しいうちにその顛末記をと思い、今日はその話を書きますので読んで下さいね。

 昨日の土曜日は、俳誌「早苗」の終刊にちなんでの座談会があるので広島へ行きましたが、その朝早くにけたたましく電話が鳴り、広島へ一緒に行くKさんから…〝宇部線は運休なので私はバスで行きます。宇部山口道路も不通になっていますので、早めに出られた方がいいと思って電話しました〟と。

 そりゃあ大変!と早々に用意してすぐに出ましたので、まだ余裕のある時間に新山口駅に着きました。が、いつもより何と人の多いこと!早速切符を買わなくっちゃと…見ればみどりの窓口には人がズラリと。こりゃあ困った!この調子では間に合わないかもと思いながらいらいらして並んでいましたが、とうとう1分前…もうダメかも!と思いつつ、駅員さんに事情を言って切符なしで乗せて下さいと頼み…ホームへ。既に入っていた〝こだま〟に飛び乗りました。見ると後からもう1人飛び乗ってきた人が…ナントKさんでした。

 バスが20分以上も遅れて…彼女ももうダメかと思ったけど走って走って…と言う。まあ、お互いに間に合って良かった、良かったと、広島へ。すると、今度は広島の呉方面から来る主宰のK先生とSさん…呉線が不通でどうしましょうという電話。更に大分の杵築から来るHさんからも予定の列車が動かないので遅れますとの連絡が来て…。もうパニックでしたよ。

 私の頭の中には今日の座談会を何とか無事に終了させることしかありませんでしたので、この雨のことにまで配慮する余裕が無かったんです。この行事のために早くから広島の会議室を探して予約したり、当日のお弁当などの手配も全部済んでいましたもの。だから余程のことがない限り中止や延期は考えられませんでした。

 最悪の時は来られた人だけでしましょうと先生と話していましたが、開始時間は少し遅れたものの、最終的には全員が揃って無事に座談会を終了することができて担当者としてはホッとしました。参加者の皆さま、また福岡から来ていただいて、司会という大役を引き受けてくださった文學の森のA様には心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。なおこの座談会の様子は「早苗」終刊の900号に掲載致しますので、楽しみに待っていて下さいね。

 この座談会が終って解散したのが15時過ぎ。それから広島駅へ行き…見れば16時8分の〝こだま〟がありましたので、お土産などを買ってホームへ。そこまではいつも通り…何も思わずにのんびりと椅子に坐って待っていました。すると掲示板に10分遅れという赤字が…それでも何も思わず、暢気におしゃべりをしていましたら、杵築へ帰るHさんが目の前に停まっている15時52分発〝さくら〟にもう乗っていると。そして、これは18時30分までは動かないらしいというメールがきました。ビックリして、会って話を聞くと、下関あたりが大雨で博多行き全部が運転見合わせになっているんだという。それじゃあ待つしかないわねと…すると、次から次に列車が入って来るものの全部当駅止め。乗客はみんな降ろされ、回送だからこれには乗らないで下さいとのアナウンス。

 もう何本もの列車が止められて、ホームはその乗客であふれかえっています。勿論座るところなどないですから、そのうち足腰が痛くなってきて…もう、ガマン、ガマンの子でした。やっと復旧の見通しが立って運転再開の最初が20時3分発の〝のぞみ〟。しかし、それも2、30分遅れでしたし、みんなが乗りますので通路もデッキも満杯。私たち3人は早くから並んでいたので席が取れて座れました。ホントにやれやれです。

 でも、どこにそんな大雨が…朝出かける時は少ししか降っていませんでしたし、広島は曇りでしたもの。主人に電話しても宇部ではそんなに降ってないぞと…どうも線状降水帯は下関あたりだけに掛かっていて大雨を降らせたんでしょうかね。

 約5時間もホームに立ったままで待っていたのは初めてのこと。そして新幹線代金の払い戻しを受けるというのも初めて。またこのような遅延の時は何に乗ってもどこに座っても良く〝のぞみ〟でも各駅停車の〝こだま〟のように走ることを知りました。それで我家に帰り着いたのが11時前。ああ、疲れました。その証拠に夜中に何度も足がつって痛くて痛くて…今朝もまだ足がはれぼったかったんですよ。

 でも今日は昨日のことがまるで嘘のように…青空と日差しまでが出て来ていました。狐にでも抓まれたよう…でもまだ九州の方では明日にかけて大雨注意報が出ているようですから油断は禁物ですよね。

 皆さまもどうぞお気を付け下さいませ。この線状降水帯というのはいつどこに襲いかかったとしてもちっともおかしくないんですからね。写真は、広島で見つけたカープのマンホールの蓋です。カワイイデショ!

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