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ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

令和7年度〝きらら俳句教室〟の第1回目です!

2025年04月20日 | 俳句

 昨日は第3土曜日ということで、午前中は令和7年度「きらら俳句教室」の第1回目でした。〝桜紀行〟のつづき二日目を書こうと思ったのですが、どうせなら新鮮な方がいいかもと、こちらを先に書くことにしました。

 きらら浜自然観察公園でいつものように朝9時30分より開始。お世話してくださるレンジャーも昨年度同様Hさん、メンバーも少し減りましたが、みんな同じ顔ぶれです。

 さてさて、4月ですから見るものも同じようなものばかりで…〝秋茱萸(ぐみ)〟の花があちらこちらで満開、かと思うと〝春茱萸(苗代茱萸)〟がたわわに赤く実っています。そこで〝みんなで食べればコワくない!〟と言いつつ味わいました。すると〈春茱萸や甘き渋きと口々に〉という句や〈苗代茱萸甘さ確かめ三粒目〉とかいう句が出ていましたね。

 行く道々にはかわいい〝菫(すみれ)草〟がいっぱい咲いていて、〈湖巡る路傍そこここすみれ草〉とか、木々の様々な芽吹きをみては〈湖風を受けて芽吹きのシンフォニー〉などというしゃれた句なども。更に海の見えるところまで行くと〝浜大根の花〟が風を受けて咲いていましたので、〈風の形(なり)残して花の浜大根〉とかも。

 更に行くと、頭上に大きな蜂が2匹…〝あれは夫婦なの?〟〝いや、蜂は夫婦では飛ばないんじゃ…〟などと話していると、レンジャーのHさんが〝あれは雄同士の縄張り争いですよ〟と。ナルホド!そういえば雌は1匹の〝女王蜂〟で後は働き蜂か雄蜂ですからねなどと話していると、それは蜜蜂とかの話で、熊蜂は集団生活はしないんですよと、レンジャーさんに教えられました。本当に幾つになっても知らないことだらけです。蜂の句では〈熊蜂の追ひつ追はれつホバリング〉とかが出ました。

 面白いのに〈みさご飛ぶ身よりも重き魚掴み〉という句。これには〝そんな重たい魚を掴んだら飛べないのでは?〟などいろんな意見が出ましたが、作者は〝大きな魚を掴んでるのをこの眼で見たから…〟と拘りがある様子。それでは〝重きではなく大きなでは?〟と。しかし、それも何だか今一ということで、レンジャーさんの〝穴子とか捕るから長きでは?〟という一言で落ち着きました。私も確かにみさごは見ましたが、魚は見ていませんので…?です。ただここで言うべきことは〝みさご〟は冬の季語ということ。今は春だからやはり当季でよんでほしい。鶚(みさご)は一応タカ科なので冬の季語にはなっていますが、全国どこにでもいる留鳥ですから弱いんですね。ほら、同類の〝鳶〟は季語にはなっていないでしょう。

 他に〝ウバメガシ〟の花、地味ですがあちらこちらにびっしりと。更にSさんが子供の頃によく遊んでいたという〝スズメノヤリ〟や〝春のキノコ〟などもありましたが、句にするのはなかなか難しかったようです。

 まあまあ、いつもと変わらない賑やかで楽しい句会でした。12時過ぎに終わり、帰ろうと車に乗ってみると、気温の表示がナント35度と出ていました。わあ~これはもう猛暑日ですよね。暑いはず!体がびっくりして、午後からの宇部馬酔木句会が終わった時はもう疲れ果ててぐったりでしたよ。

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さて、今年の桜紀行は…?その第一日目で~す!

2025年04月16日 | 旅行

 今朝起きると雨が降っていましたので、今日のラジオ体操は休みかな?…などと思って、朝ごはんを食べてたらパーッと日が差してきて青空まで見えました。外に出てみると…ちょっと寒い!昨日も雨が降って気温も10度ちょっとぐらいでしたし、春といってもいつまでも名のみばかりのような…。この度の雨で桜も殆ど散ってしまいましたから、今度は躑躅(つつじ)と八重桜が見ごろになるでしょうね。

 さて、昨年に引き続いて今年も主人と〝桜紀行〟へ出かけました。今回のコースは、〝春彩の草津・日光・鬼怒川3日間〟のツアーです。見どころは、もちろん桜ですから、2日目の「渡良瀬渓谷の絶景」「赤城南面千本桜」と3日目の「長瀞・桜並木」ですが、他に世界遺産の「日光山輪王寺」「日光東照宮」と「華厳の滝」なども。宿泊は、初日が鬼怒川温泉、2日目が草津温泉です。

 私は勤めていた頃、日光と華厳の滝は修学旅行の引率で何度も行っていますので、それほど興味はなかったのですが、主人が初めてだというし、私は草津温泉が一度は行きたいところでしたので、ということで決定。昨年は、何としても三春の滝桜が見たいと計画したのですが、かなり早すぎて…ザンネン!そこで今年こそは…と、日を選んでいきましたら何とドンピシャリ!桜を嫌というほど満喫できました。

 それでは、今日はその第1日目をご紹介します。

 4月10日(木)、山口宇部空港より7時40発ANAで羽田空港へ。9時過ぎに到着して、9時45分の空港集合場所へ。天気はあまりよくないし、雨の予報も。いくら晴女の私でも、こればかりは仕方がありませんよね。今回のツアーは主に西日本の空港9か所から集まった28名でした。もちろん添乗員さんとガイドさん付き。それではいよいよバスに乗って、10時空港から高速道への出発です。隅田川のそこここの両岸では桜が満開。遊覧船も出ているようで…今年はいち早く開花した東京でも桜が長く楽しめたようですね。

 途中のサービスエリアで自由昼食。13時30分ごろ、日光社寺の玄関ともいえる木造朱塗りの美しい橋、〝神橋〟が見えてきて日光到着。

 ここでは日光専門のガイドさんに案内されて、先ず「日光山輪王寺」へ参拝。輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、平安時代に創建された、全国でも数少ない天台密教形式のお堂です。現在の建物は、正保2(1645)年、徳川三代将軍「家光」公によって建て替えられたものだと。 三仏堂の前には、推定樹齢500年という、天然記念物に指定されている「金剛桜」(こんごうざくら)が植えられていますが、ここはやはりまだまだ寒くて、桜は固い蕾。開花はいつ頃でしょうか。境内の隅の方には雪も残っていましたからね。日光の標高は600メートル以上ありますし、天気も良くなかったので、本当に寒かったんですよ。

 三仏堂の内陣には、日光三所権現本地仏(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)という三体の大仏さま(高さ7.5メートル)と、東照三所権現本地仏(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)という掛仏の、2組の三尊仏がご本尊さまとしてお祀りされていますが、ここはすべてが撮影禁止でした。

 次は「日光東照宮」へ。ここは輪王寺よりも更にインバウンドで混み合っています。誰か日本の人にシャッターを押してもらおうと思っても探すのに困りましたものね。石の大鳥居から五重塔を横に見て表門へ。

 さらに本命の「陽明門」へ。この門は日本を代表する最も美しい門で、宮中正門の名をいただいたと伝えられています。いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」ともよばれ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻がほどこされています。かの有名な〝三猿〟〝想像の象〟〝眠り猫〟などの彫刻を見て、さて写真を…と思ったところでスマホのカメラが急におかしくなって、撮れなくなってしまいました。やっと写っていたものもみんなピンボケ…ゴメンナサイ! 

 本殿へは上がって参拝しましたが、家康公の墓があるという奧社へは200段近くの階段があるというので行くのを諦めました。そこへは〝眠り猫〟の下を潜って行くようで、見るとたくさんの人が上っていく後姿が見えました。

 なお、陽明門、逆さ柱、本地堂の写真はお借りしました。スミマセン!

逆柱

 最後は、陽明門を出て薬師堂(本地堂)へ。ここには「鳴龍」の間があります。龍の顔の下で拍子木をたたくと音が反響して、通常のカーン、カーンという音がキーン、キーンという音で響いて聞こえてきます。それが鈴を転がした様な鳴き声に聞こえるということから〝鈴鳴龍〟とも呼ばれているそうです。ここも撮影禁止でした。

本地堂

 バスに乗る前に少し雨がパラパラと降り出しましたが、それまでは傘を持っては行きましたが使わずじまい。ラッキー!でした。庭園の池に水芭蕉がきれいに咲いていました。

 15時30分過ぎ東照宮を後にして、名産品店での買い物を済まし、後は一路鬼怒川温泉のお宿へ。予定通り17時過ぎに到着。宿へは〝桜通り〟という道を通りましたが、ここも見事に満開でしたが、雨がしとしとと、明日が心配!天気予報は午後まで完全に雨マークですもの。まあ、それは天に任せて…

写真1

 ここは鬼怒川の渓谷を挟んだ温泉街で、この絶景を見下ろした客室や豊富な湯量を持つ温泉旅館が立ち並んでいます。北側の川治温泉とともに「傷は川治、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」と称され、そのお湯の良さにリピーターが多数。魅力的なレジャー施設も多く、夏はファミリーやグループ客で賑わう所だとか。夕食・朝食ともにバイキング。館内が広くて移動するのに迷うほどでした。夜朝と温泉に入って睡眠も十分…さあ、これで疲れが取れたので2日目へ。ではまた、お楽しみに!

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何年振りかの夜桜見物!

2025年04月07日 | 俳句

 先日の月例吟行会の報告を…と思ったのですが、昨夜久しぶりに主人と夜桜見物へ出かけましたので、それを先にしますね。宇部で桜がまとまって見られるというのは、やはり「ときわ公園」。ですから、もちろんそこへ行きましたが、着くまでの道がどこもかしこも余りにも暗くて、少々不安になりました。

 でも、駐車場へ着くと結構な車が停まっていて、人もぞろぞろと歩いています。あら、ライトアップもされているようで、なかなかいい雰囲気です。じゃあ少し歩いてみようかと車を降りると、意外と寒い!そう、湖からの風が結構吹いてきて、それが余計に寒く感じさせました。もしかしたらと…マフラーを持って来ていて正解!

  夜桜の一樹の化粧濃かりけり     行方克己

 一樹ではありませんでしたが、紅色にライトアップされた桜は何だか妖艶な感じがして…、まるで夜の歓楽街にでもやって来たような…余り上品ではありませんね。やはり桜は雪洞や篝火ぐらいを焚いて、琴の音でも流した方が似合います。しかし、次から次に喜んで写真を撮っている人たちがいてとても賑やかでした。私は聞かなかったのですが、主人が言うには日本語の会話じゃなかったよと。中国か韓国の人かしらと言うと、それでもなかったんだと。じゃあどこからこんなところへ???

 地元だからでしょうね。他所から来るほどの名所だとは思っていなかったので、外国の人達が見に来るなんて…このときわ公園の桜は意外と有名になっているのかも?ちょっと気になってネットで調べてみました。すると、次のように…

 面積約100ヘクタールにおよぶ常盤湖を中心に広がる緑と花と彫刻に彩られた総合公園で、山口県初の「登録記念物(名勝地関係)」に登録。自然美にあふれた園内には約3500本の桜が植えられ、「さくら名所100選」にも選ばれている。ときわ公園東駐車場とその近くの「桜山」に桜が集中しており、「桜山」下の白鳥湖面に映し出される桜の花やライトアップされる夜桜、園内周遊園路の桜並木もたいへん風情がある。

 見どころは、常盤湖湖面に映し出される桜の花、ライトアップされる夜桜は必見で、幻想的な風景が広がる。また、園内周遊園路の桜並木のほか、御衣黄・河津桜といった珍しい桜も植えられ、一味違った景観も楽しめる。

 更に山口県の桜の名所ランキングを見てみますと、1位・徳佐八幡宮🌸(山口市) 2位・一の坂川🌸(山口市) 3位・ときわ公園🌸(宇部市)…となっていました。へえっ!知りませんでした。1位や2位は観光バスが出るくらいのところですから当然なんですが、ときわ公園も観光名所になっているんですね。まさに〝灯台下暗し〟というところでしょうか。

 それでは、その夜桜の幻想的な風景を写真でお楽しみください。

 ちょうどきれいな半月が出ていましたので、あの与謝野晶子の〈清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき〉の歌をすぐに思い出しました。「桜月夜」とはナント美しい季語でしょう。俳句にも有名な句がないかと思って探したんですが、〈月光裡さくらの更にさくら色  きくちつねこ〉の句ぐらいしかありませんでしたね。桜でさえ詠むのは難しいでしょう。更に月まで加わって…余りにもきれいすぎると却って詠みにくいものなんですよ。それでは、また…オヤスミナサイ!

 

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何もかも値上げの四月で~す!?

2025年04月03日 | 日記

 昨日来た葉書…何だろうと見ると、山陽小野田市須恵地域交流センター「須恵教養講座」の講師依頼でした。4年前から頼まれて、年に1回の俳句講座を引き受け、春夏秋冬と季節ごとの講座を開いてきましたが、令和6年度の講座をこの3月に行ったばかりでした。

 ああ、もう新年度が始まるので早々に1年の講座が組まれたんだなと、見れば今年度は12月9日(火)になっていました。それぞれ一通りの季節は済みましたが、しかし、同じ季節でも、例えば初春・仲春・晩春とでは趣が全く違いますし、またそれぞれには句材といえるものが無限にあります。だから年に1回90分の俳句講座では何年かかっても教えきれませんけどね。そういえば、先日山陽小野田市役所出納室から葉書が来ていて、何かしらと見ると…支払額6,286円? 何これ…そうか、先日の講師料なんだと気が付きました。一応7,000円なんですが、所得税の714円が引かれたんですね。ナントこれっぽちのものからでも税金取るなんて!昨日巨人の坂本選手が3年間で約2億4000万円億の申告漏れをしていたとかいうニュースを見れば…何だか嫌になりますね。

 いつものことですが、わずかな謝礼を貰う度に腹が立ちます。昨日はリハビリに行くと医療費が4月から上がりましたと言われるし、買い物へ行けば何もかもがちょっとづつ高くなってるし…

 今日は車検なのでディーラーへ行ったんですが、なんと支払いが142,000円。これも少し値引きしてもらってなんですよ。そのうちの消費税が9,795円でした。前回はここまで掛からなかったような…。ナントも頭の痛いことです。貰えるものは少しも上がらず出ていく方は上がるばっかり…。現役の方々はどうなんでしょうね。

 アメリカのトランプさんの関税値上げで、今世界中にその激震が走っています。ミャンマーやトンガにマグニチュード7以上の大地震が次々起こっているというのに…。日本も地震はひっきりなしに起こってるし、関税値上げによる経済への影響も恐ろしい!これからの日本はどうなっていくんでしょう。そういう経済情勢に全く疎い私には何も言えませんが、とにかくこんな不安材料の多い毎日では精神状態も平安ではいられませんよ。

 ところで、明日は月例の吟行会です。ちょうど桜もほぼ満開、お天気も一日中快晴で気温も15度まで上がると。楽しみ!諸々の嫌なことを忘れて命の洗濯でもしてきましょうか。その報告はまた致しますから、楽しみに待っていてくださいね。

 写真は、「バーベナ」です。この花は、クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草、または一年草。暑さに強く、真夏にも元気に咲くのが特徴で、豊富な花色、多様な園芸品種が存在しています。実はいつも4月1日に銀行から送ってくるプレゼントなんです。本当は誕生日になっていたんですが、いつでもいいと言われて、私はこの日に変えてもらったんです。なぜかって?そりゃあ〝四月馬鹿〟ですもの、楽しいじゃないですか。さてどんな花が来るのか…と。毎年違う花なので、とても嬉しいんですよ。

 でもね、このバーベナの花言葉は色によって違い、紫のバーベナには、「私はあなたに同情します」「後悔」という少し寂しげな言葉がつけられていました。エエッという感じでしょ!でもこれ今の私の気持ちかも…ね。

 

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ついに三月が終わりますね!

2025年03月31日 | 日記

 ここ三日ほどまた寒さがぶり返してきて、せっかく二三分ほど開きかけた桜が停滞してしまいました。まあ観賞する側からすると、桜が長くみられるという…これは嬉しいことなんですけどね。でもやっぱり暖かいほうがいいかなあ…。

 一昨日は雨も上がって日が差し暖かそうでしたが、外に出るとやっぱり頬に当たる風は冷たく…ちょっとびっくり!しかし、いつも飲む薬がもうないので朝から病院へ。診察はいつものごとく…〝お変わりありませんか?〟〝はい、いつもと同じです〟〝それではいつも通りの薬をだしましょう…〟〝ありがとうございます〟…しめて3分もかかりません。これで診察料と処方箋代が1,020円(2割負担)。次に赤や青、黄色や白といろいろ取り混ぜ7種類の薬代が2,470円でした。この他整形外科へはリハビリに週2,3回、ついでに3か月に1回の医大への検診…と。これがいつものことで、何か変わったことが起これば、耳鼻科や歯科、眼科へということで、毎月の医療費もかさ張りますね。

 去年8月から2割負担になって、毎月高額医療の払い戻しが来るようになったんですよ。それまでは1割でしたので医療費もそんなに負担に感じなかったのですが、倍ですからやっぱり大きいです。

 日々の健康を維持するということは歳を取ると大変なことです。できるだけ薬は飲みたくないでしょう。でも飲まなければ今の状態でさえ維持できないのですもの。昨年の暮、血圧が異常に上がってびっくりしましたが、あれ以後毎日血圧の薬を1錠飲むようになりました。それから3か月余り、いつ測っても上が120前後、下が70前後という正常値なんですよ。その度に薬ってすごいなあと感心するものの、反面恐ろしいことだと思わずにはいられません。

 しかし、そうやって、ある意味薬漬けで人間は寿命を延ばしてきたんですからね。昔人生50年だったものが今では100年の時代になりましたもの。

 私は、若いときから結構病気をして、病院との縁が切れない生活をしていましたが、少し調子が良くなるとすぐに忙しさもあって自分の体を顧みるという余裕はありませんでした。退職してから時間に余裕ができましたので、今までやりたくてもできなかったことを始めたんです。その一つが社交ダンス。そのうち友達も出来て、多少踊れるようになると、みんなであちらこちらのパーティーへ出かけたりして、とっても楽しかったんです。他にもワンゲルОB会の登山や俳句の吟行会などと、結構遠くへ出かけて、それはそれは充実した第二の人生を満喫していました。そのためには地道に体を鍛えておかなくてはいけなかったんです。それなのに…結局無理をし過ぎて膝を痛める結果に…。

 いつまでも気は若いつもりでも、体は確実に老化であちらこちらと悲鳴を上げていたのに、日頃のトレーニングを怠って…そのつけが来たんです。そのために大好きだったダンスもやめざるを得ませんでした。それからは整形に通い整骨院へも行き、あれこれと治療に専念するものの大した効果もなく…。これではそのうち歩くのさえできなくなったら近くの吟行へも行けなくなりそう…。そうなったら大変と、そこからいろんな運動をし始めたんですが、何をやっても長続きしませんでした。

 その最後に行きついたのが、女性だけの30分間の筋トレというキャッチフレーズにつられて入った女性専用フィットネスクラブ〝カーブス〟なんですよ。そのカーブスの掲げているスローガンは、次の…

 体が変われば 心が変わる。 

 心が変われば 毎日が変わる。

 毎日が変われば 人生が変わる。

 当然このスローガンを達成するためには、世に言う「継続は力なり」ということが必要なんですが…。今のところ私は週に2,3回行って、今年で5年目に入りました。それと並行して整形のリハビリ、月曜から金曜の朝のラジオ体操と…大体これらが今の私の運動日課です。そのおかげでか、あれほど痛かった膝も何とか普通に歩けるようになりましたし、整形では、私の膝の段階は4、それでいつ手術してもおかしくない状態だと言われていたのですが、先日レントゲンを撮ると、4,5年前の状態から進行していないのが不思議だと…先生から言われました。要するに維持できているということ…私の努力の成果が出てると思うと、嬉しいかぎりです。

 本当はもっと早く悪くなる前に気が付いて、日々の運動をこまめに積み重ねていたら、もう少しいい状態でいけたのかもしれませんが…。この変形性膝関節症というのは父の遺伝的なもの。ですから、大なり小なりの違いはあっても兄弟みんな同じで、既に兄と弟が人工関節の手術をしています。次は私の番だろうと言われながら…今のところまだまだよと頑張っているのです。

 そのお陰かどうか知りませんが、ここ4,5年は不思議と風邪も引いたことがないんですよ。昨年は初めてコロナには罹りましたが。

 とにかく自分の体は自分で守らなくては!そのためには適度の運動が大切。やり過ぎるのは老体に却ってよくないとか。あとは睡眠と偏らない食事、それにストレスを溜めないこと。若いときに無茶していると必ずつけが来ますからね。いつまでも若くはないのだと年寄の言うことはよく聞いて参考にして…、何にしても早めのメンテナンスが大切ですよ。これはいらぬおせっかいでしたかしら。だったら、ゴメンナサイ!

 人の寿命は誰にも分かりません。後は天命に委ねるしかありませんもの。私は、〝あるがまま〟というのがモットーなんですが、これからもそれを大事にして〝ほどほど〟に生きていきたいと思っています。

 とうとう、今日で三月が終わり、明日からは四月…新学期ですね。この年度替わりという気分はいくつになっても抜けませんが、これはいいことでしょう。人生には節目が必要ですもの。また心機一転して頑張りますから、よろしく…!

 写真は、体操に行くときの朝の道に咲いていました。梅には遅いし、桜とも違うし…。グーグルレンズで見ると、「スモモの花」でした。花言葉にはいいのや悪いのといろいろありましたが、その中で私は「忠実」「貞節」「飾らない上品さ」がいいと思います。

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えッ、ええッ!と…びっくりする話ですよ!

2025年03月28日 | 俳句

 エッ、エエッ…ない!ない!ない!…二三日かけてやっと書き上げていたブログの原稿がどこにもないのです。最近は途中まで書いたものでもすぐに下書きとして投稿し、保存するようにしていましたから、消えることが滅多になくなってたのに…クヤシイ!

 ニ三行書いただけのものなら諦めもつくけど、あと写真だけで完成というのが一瞬のうちに跡形もなくなるというのはもう本当にショックですね。何だかガックリきて、また書き直す元気が出ず、そのまま日にちが過ぎてしまいました。そうするうちにあと3日で3月も終わりだと…これでは悔しいから今日やっと思い直して書いてます。

 一昨日までは26度とか夏日があったりして、とっても暑かったのに、昨日からはまた雨がポツリポツリと降り、今日は朝から夕方までずうっと小雨でしたから、気温も13度までしか上がりませんでした。24日頃から高知や東京、福岡、鹿児島など次々に開花宣言が出ましたが、山口はちょっと遅れました。でも今日は宇部でもちらほらと桜が開花していましたよ。しかし、またこの週末にかけて気温が低くなるようですから、桜も開き渋るかもしれませんね。

 ところで、今日はちょっといい話を…気分直しに書いてみましょうか。(笑)

 実は、山口県の西京銀行の話…ご存じでしょうか。この銀行は、1930年創業の周南市に本店を置く第二地方銀行です。1989年に普通銀行に転換して西京銀行となっています。だから今33ある支店も殆どが県内です。実はこの西京銀行が新規口座開設キャンペーンとして打ち出したのが、条件を達成すれば最大50,000円をプレゼントするという、とってもうま~い話なんです。

 息子から聞いて、今どきそんなうまい話があるなんて…と半信半疑でしたが、余りにもやいのやいのと言うものですから、とうとう主人まで巻き込んで3人が新規口座を開設したんです。最初は3月末までだったキャンペーンが、申し込みが多すぎて2月末までに短縮されたとか。我が家では山口銀行かゆうちょ銀行しか使っていませんでしたし、西京銀行というのは名前だけ知っていましたが、全く眼中になかったんですよ。

 息子もそうだったのですが、きっと職場の人から聞いてきたんでしょう。今どきタダで5万円もくれるところはどこにもないでしょう。政府のバラマキでも4万円だったし、それも税金との相殺でしたから貰ったという気はしませんでしたものね。それが我家3人分新規口座開設して、しめて15万円ですよ。本当にシメタ!でしょう。みなさま、そんな馬鹿な…とお思いでしょう…が、本当なんですよ。

 もちろんそのための条件があります。それは、3月末時点での預金残高が10万~20万円未満は1,000円、20万円以上~100万円未満は10,000円、100万円以上が50,000円なんです。だったら100万円を入れておくでしょう。株とかと違うんですから絶対に損する話ではありませんしね。

 この話、娘にも話してあげたら…エエッ!そんな馬鹿な話があるの?と、怒っていました。なぜかっていうと、彼女の勤めている会社の取引先が西京銀行だから、給料の振り込みですでにその口座を持っているですって、可哀そうに…。だから、今まで利用している顧客をもっと大切にしてもらいたいわ!と、プンプンなんです。まあ、言われればその通りですよね。その気持ちよ~く分かりますよ。これは銀行だけじゃなくて新聞にしろ保険にしろ、みんな新規開拓にばかり気を使って、古くからのお客さんをないがしろにしていますもの。

 新聞なんかは、うちでもある大手を何も言わずに何十年も取り続けていたら、他から変わってきた人が〇〇をもらったとか、これこれしてもらったとか聞くものだから腹が立って、私も他のところに変えたことがありました。すると変えたところから結構いい物を貰えたんですよ。もちろんこれは随分前の話ですけどね。今では新聞も大変でしょう。ここまでインターネットやSNSが広がって紙を読む人がいなくなってますもの。

 そういう我が家でも3,4年前までは大手と地方新聞と両方取っていましたが、読むよりも紙がたまる方が早くて、そのうちテレビやPC、スマホなどのユーチューブを見てこと足りるようになって止めてしまいました。子どもたちの世代はもっと早くからそうでしたよ。電話でも今では固定電話のない所の方が多いのでは?時代の流れと言えばその通りでしょうが、その流れの目まぐるしい速さに…私はとても着いていけませんけど。

 ちょっと話が飛びましたが、西京銀行の話に戻りますと…早速他の銀行から移して、これでしめしめです。でも、こんなことしてたら西京銀行は破綻したりしないのかしら、ちょっと心配…などと、主人と話していますが。それでも、もう、15万円を貰ったらどこか3人でおいしい物でも食べに行こうよ…と、捕らぬ狸の皮算用をしてます。だって、貰えるのは4月末までの振り込みでなんですからね。

 いかがでしたか?今どき滅多にないうまい話でしたでしょう。しかし、これは山口県内に住んでいる人限定だし、もう終わった話ですから…これを読まれた方を羨ましがらせるだけで、ゴメンナサイ!

 でも、考えてみれば、大きなお金を動かしている人からすればみみっちい話かも知れませんせんね。しかし、この値上がりの時世、卵が1パック150円といえば、それっと飛びつく主婦の感覚すると…5万円というのはものすごい額なんですよ。先日郵便局で100万円を10年間預けていた定額預金が満期になって、貰った利息がいくらだったと思いますか?3,194円でしたよ。私の若い頃は、郵便貯金に10年も置いてたら複利で倍にはなっていましたものね。今から考えれば夢のような話です。だから、こんなことでも今どきにはない久しぶりのとっても嬉しい話なんですよ。

 写真は、この雨で散ってしまいましたが、我が家の3日前の白木蓮と連翹(れんぎょう)です。今度は紫木蓮が遅れて咲きそうです。でも例年3月20日頃には咲いていたのに、やっぱり今年は遅いですね。

 

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お久しぶりで~す!?

2025年03月20日 | 俳句

 お久しぶりで~す!とうとうお彼岸も終わりますね。今年はまさに正岡子規の〈毎年よ彼岸の入に寒いのは〉の句の通りで、こちらも雪まで降りましたもの。でもお中日の今日は朝から太陽が拝めて、やっと一日中天気が良かったです。それで朝から大洗濯でした。

 ところで、このブログ前回が2月24日でしたから…その後約一ヶ月近くも何をしていたんですか?と聞かれそう。いやいや何もしていませんけど…というよりいつもと同じだったんですけどね。じゃなぜ書かないの?と言われたら…ウ~ン、なぜでしょう。いつも書こうとは思うんですけどね。このところ二三行書いたらすぐイヤになってやめるという繰り返しだったんです。要するに根気がなくなったということかな。まあ書かなくってもどうにかなるわけじゃあないし…という、そう、ズボラの虫が棲みついてしまったんですよ。その虫は結構たちが悪くって、〝啓蟄〟になっても出て行かないし…、このままじゃ〝虫干し〟するまでダメかもなんて。そうなったらもうおしまいでしょう…忘れられてしまいますよね。どうにか生存証明にでもなればと、ボチボチ書いていたものが、とうとう生きてるか死んでるかも分からなくなってしまったらね…なんて考えたら…、ああ、オソロシ!…ということで、そうならないように今日はどうにか頑張って書きました。

 これで少しは取り戻せるといいのですが…

 さて、これだけ間が開いてしまうと今度は何を書いていいのやら…。何かした時の写真は撮っているのですが、何だかもう時期遅れのような気がするし…と考えて、今日はまず復活の第一歩として、身近な季語の話などを…

 先ほども書きましたように今日は「彼岸」。でも「中日」とも言いますよね。果たしてこれは同じことなのでしょうか。実はちょっとだけ違うんですよ。

 「彼岸」というのは、仏語で〝生きているこの世を此岸(しがん)として、目標となる悟りの境界をかなたにおいたもの〟なんです。その悟りの境界に至る修行期間が7日間なのです。それでその真ん中が「中日」と言われるのですが、本来は昼と夜の長さが等しいことから「春分の日」(または秋分の日)のことなのです。だから、彼岸中日というべきところを、「お中日」と言って春分の日と区別しているのです。

 しかし、春分の日や中日は一日だけのこと。彼岸というのは一週間のことをいうのですから、その違いをしっかり理解したうえで句を詠むようにしたいものですね。

  山一つかはり雪みち彼岸前    宇佐美魚目

  大川に彼岸の入りや下り舟    加藤郁乎

  彼岸果つる月夜鴉ぞ明るけれ   渡邊水巴

  兄妹の相睦みけり彼岸過     石田波郷

  不揃ひの牡丹餅とどくお中日   片山富美子

  春分の湯にすぐ沈む白タオル   飯田龍太

 写真は、やっと出てきた〝土筆(つくし)〟です。昨年は3月6日に撮っていましたが、今年はこんな気候なので2週間も遅れていますね。

  

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何という今朝の雪…びっくりぽんでした!

2025年02月24日 | 俳句

 今日は2月24日、実は私の〇〇回目の誕生日なんです。でも今さら祝ってもらう歳でもありませんし…ところがナント、天からお見事な贈り物をいただきました。朝起きてカーテンを開けると…びっくり!今年最高の雪景色でした。こんなに降ってるなんて思わなかったから…とってもきれい!しかし、こちらでこんなに降ったのなら他のところでは…ましてや北国の人達は…などと考えると、喜ぶなんてことは非常に不謹慎なことで…なんだか複雑な気持ちでした。雪で難儀されている方々…ゴメンナサイ!

 でもお祝いは、一日早く昨日家族みんなでランチに出かけ、その時プレゼントもいただきましたから、今日でなくてよかったんです。だって昨日は時々雪がちらついたぐらいでしたからね。

 初めて娘夫婦が連れて来てくれたお店…なかなかおいしかったですよ。ランチメニューでしたからスープはミネストローネ、でもメインは肉や魚などそれぞれ好きなものを選んで…後はデザートと飲み物です。みんなメインは肉を選んでいましたが、私一人舌平目のムニエルにしました。それが最後に出てきて…その大きさにみなびっくり!ああ、そうか、この魚、こちらでは〝れんちょう〟といって宇部の名物の一つなんですよね。それでよく水揚げされて魚屋でも必ず売っていますもの。

 

 ところで、今朝の雪はとても柔らかい雪でさらさらしていました。測ってみると6、7cmほども。しかし、今日は朝から日が差すよい天気で、午後には雪は溶けてしまいました。天気予報によると明日からはこの寒波も緩んできて暖かくなると言っていますから、もしかしたらこれが今年最後の雪になるんでしょうか。だったら今年の誕生日はよい記念になって忘れられないかも…ですけどね。

 などと、喜んでばかりはいられないんですよ。だってもう一つ、この日には忘れられないことがあるんですもの。あのおぞましいロシアのウクライナ侵攻が始まった日ですから。あれからもう3年も経つというのにいまだに終結する気配もなく、挙句の果てにはトランプ氏が米国大統領に返り咲いて、その途端にロシアのプーチン大統領とウクライナ抜きでよからぬ談義などして…そしてウクライナのゼレンスキー大統領を悪者に仕立てあげようとしている…

 どれだけ善良な人々を犠牲にして、このような無意味な戦争を続けなければならないのでしょうか。政治音痴の私には全く分かりませんが、どんな理由があろうとも戦争というものが破壊あるのみで何物も生み出さないということは長い歴史が語っています。誰でもが分かっているはずなんでしょうに…。だからもしこの戦争が終わってくれたら、どんなプレゼントよりそれが一番うれしいんですけどね。だから天の神様、仏様…どうか、どうかお願いしますよ。

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〝きらら俳句教室〟の第11回目でした!

2025年02月17日 | 俳句

 2月15日は第3土曜日でしたので、恒例の〝きらら俳句教室〟の第11回目でした。どんよりした曇り空に、日の差してくる気配もなくて…教室に入ると、あれ、今日は人数が少し少ない?と思ったら、先週の行事が延期され、公園の清掃活動が行われるからだと。それでそちらへ4人が出席ということでした。

 最初は、俳句の「虚構」ということについてちょっと説明。昔から〈俳諧師(本当は講釈師ですが)見てきたやうな嘘を言ふ〉と言われたように、〝五七五〟と〝季語〟で事実を報告する、それでは俳句にならないと。俳句が紛れもない文学の一ジャンルだとすれば、それは〝創作〟であってしかるべきだと。実際にそこに咲いてなくても、その花が一句を引き立てて有効だとすれば、イメージの中で咲かせてもいいのだということです。それが、いつも言う〝ありうる嘘〟で、秋櫻子先生言うところの〝文芸上の真〟なんですよ。

 私たちが俳句を鑑賞する時、五七五の言葉を通してそこに描かれた情景をイメージし、そのように表現した作者の思い(心)を共感したり感動したりするんですからね。事実がどうだったかということをあれこれ詮索しているわけではありませんので、想像の翼を広げて自由に創作できるということ。その創作のきっかけやモチーフに出会うため俳人は吟行するのです。家に閉じこもって机の前でウンウン唸り頭をひねっていてもいいものはなかなか生み出されませんよね。そんな時ちょっと外の空気を吸うだけでも気分が変わるでしょう。

 これは音楽でも美術でも芸術家と言われる人なら誰でもそうでしょう。じっと籠っていて生まれることもあるでしょうが、外へ出て人とおしゃべりをしたり、全く違うことをしてみたりと、人それぞれに気分転換をしながら無限の創作へと心を駆り立てていくのだと思います。

 それでは小難しい話はそれまでにして、さあ、吟行へ出かけましょう。そして、句材を拾ったらそれを今度は大いにイメージを膨らませて詠んでみましょうね!と発破をかけて出発です。しかし、春になったとはいえまだまだ冷たい風に、木の芽も草の芽も縮こまっていて…でももう〝桜〟の芽がこれくらいに…。蘆原もまだ枯れ一色ですが、この3月の始めには〝野焼き〟が行われるのだそうですよ。そうすればきっと…来月の教室は楽しみ!

 しばらく歩いていくと〝アオジ〟が目の前に…。するとカメラを構えて待っている人に出くわし…聞いてみると〝トラツグミ〟を待っているんですって。今日のメインは何?と、レンジャーのHさんに聞くと、アカガエルの卵ですよと。ああ、それで杓子を持って歩いているのねと納得です。(笑)

 やがてビオトープに来て、早速卵を探します。もう何度も観ているのですぐに見つけ…それをHさんが掬って見せてくれました。それは透明なゼリーに包まれた黒いつぶつぶの塊、アカガエルの卵です。アカガエルは春先の一番早い時期に卵を産むカエルで、本州にはニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種類が生息していて、成熟した雌が毎年ひとつの卵塊(たくさんの卵の集合体)を産みます。早春に卵を産むのは、水生昆虫やヘビなどの天敵を避けてなるべく早くお玉杓子を大きくする戦略だと言われているそうです。

 ちなみに、俳句ではこの〝お玉杓子〟は春の季語なんですが、音数が6音と長いので〝蝌蚪(かと)〟という表現をよく使います。私も今までは当たり前のように使っていましたが、今回語源が気になって調べてみました。すると、「 中国の古体篆字(てんじ)の称。筆紙がまだ行なわれないで、竹簡に漆で文字を書いたため、粘って文字の線の最初が大きく、末が細く、その形がおたまじゃくしに似ていたところからいう。蝌蚪文字(かともんじ)。だと。漢和辞典で調べても蝌蚪にはお玉杓子のことしか出ていませんでした。

 ところで、もう一つよく使われるのに〝蝌蚪の紐(ひも)〟というのがあります。これは〝紐〟という語からも分かるように長い帯状の卵塊なんですね。それはヒキガエルの卵なんですが、今回のはアカガエルの卵ですから写真のように丸い卵塊なんです。でも、投句に〈掬ふたびぷるりぷるりと蝌蚪の紐〉と詠まれた方がありましたが…ほら、最初に言ったように事実を述べなくても虚構で詠んでいいんですよ、ということ。早速実行してくれました。結構、結構! 写真は、上手く撮れてなくて…最後の2枚はお借りしました。ゴメンナサイ!

No.869 「川底に蝌蚪の大国ありにけり」 - 海山の創作ノート

10041700591.jpg 

 というわけで、今回のきらら俳句教室も定刻に無事に終わって、午後からはまた宇部馬酔木句会へ。ここでもとても面白い話が出たんですが、それはまた次回でということにして…今日はこれでオシマイ!

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今日は「バレンタインの日」ですね!

2025年02月14日 | 俳句

 今朝は、昨夜が零下2度まで下がっていましたので霜で真っ白。空は久しぶりに雲一つない快晴ですが、気温が低いためラジオ体操に行くと手や頬の冷たかったこと!こんな霜の強い日は「霜晴」といって冬の季語ですが、とてもいい日和になります。やはり昼間は気温が11度まで上がりましたね。

  霜晴の山々空を拡げけり         茨木和生

 ところで、今日2月14日は「バレンタインの日」。本意は別にあるとしても、今ではこの日に女性からチョコレートをあげて愛の告白をするという日になっています。しかし、それもだんだん義理的になっていって…。私たちの若い頃はこっそり下駄箱とかに入れて逃げ帰るとか、とうとう渡しそびれて泣く泣く持って帰ったりとか、とってもうぶでしたけどね。今はどうなんでしょうか。

 面白い記事を見つけました。博報堂生活総合研究所が、19~22歳未婚男女を対象に「若者調査」を実施して、2024年が30年前の1994年の調査と比べて、若者の意識がどう変化したのかを調べているのがありました。

 それによると、「デートをする相手がいない」という若者は、1994年の45.2%から22.1ポイント増加し、67.3%を占めていました。また、1994年の「今一番欲しいもの」ランキングでは、1位「お金」2位「ツキ・運」3位「能力」4位「幸せ」で、「恋人」は5位。ところが、2024年では、「恋人」は10位と大きく順位を下げるという結果に。ついでに言うと、2024年のランキングでは、1位「お金」2位「時間」3位「自由」4位「安定した暮らし」5位「容姿」6位「能力」7位「ツキ・運」8位「幸せ」9位「健康」の順で、自分のことばかりでしたね。しかし、その結果以上に怖いと思ったこと。それはどちらも「お金」が1位の同じでも、1994年は53.6%の人だったのが、2024年には71.3%の人になっていたんです。まあ、いつだってお金の要らないという人は少ないでしょうが、何が何でも今一番欲しいものがお金という人が7割以上もいるということに恐ろしさを感じたんですよ。

 なおこれは、〝あなたが今一番欲しいものを3つだけ選んでください〟という調査でした。その調査概要は以下に…

  • 【調査対象】首都40km圏/19~22歳未婚男女および49~52歳男女
  • 【調査人数】800人
  • 【調査時期】2024年1月11日~2月26日
  • 【実査集計】H.M.マーケティングリサーチ

 最後に、「自分にとって居心地のいい組み合わせ」「落ち込んだ時に一番そばにいて欲しい相手」という調査項目では、いずれにおいても「異性」は15%前後。「同性」が大幅に増加して、1994年の25.5%→2024年は64.8%と、過半数以上に転じ、「異性」を大きく上回っていました。ということは、異性への関心が少なくそれ故恋愛も…さらにそれが発展して結婚するという数も減ってきているのですね。そのために少子化が益々進み、そのうちに男女関係なくなってみんな中性化していくのでは…。そうすると子孫繁栄なんてことは、これからは夢のまた夢になってしまいそう。ブル!ブル!

 それ以上に恐れないといけないのが若い人たちがお金第一となり、その入手方法や手段を誤ってしまうということ。もうその兆候は〝闇バイト〟などという得体のしれないものが流行して、前途ある若者がそれに飲み込まれつつあるという社会現象でしょうか。今ここで何とか食い止めなくっちゃ…私は考えただけでコワイ!です。でも、どうしたらいいんでしょうね。教えてください!

 バレンタインの日にこんな嫌な話になって…下掲の句のように人間だけでなく鳥たちだって仲良く睦み合っているというのに。私も〈雀二羽また来てバレンタインの日〉と詠み、句集『甘雨』に所収しているんですよ。

  呼び交す烏(からす)もバレンタインの日    渡邊千枝子

 今日のような〝お天道様〟の恵みをいっぱいに享けられた日には、もっと幸せなことを、心が温まるようなお話を聞きたいですよね。つまらぬことを書いて…ゴメンナサイ!

 ではお口直しにでも…いや、いや、お目目直しに、我が家の〝蝋梅〟の写真でもどうぞ。ちょっと時期が遅くなりましたが、今年はなかなか咲かず例年より1か月遅れでした。まだ満開ですがそろそろ終わりかな。

 

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なんと物好きな…春の吹雪の中を吟行へ!

2025年02月12日 | 俳句

 今年は2月3日(月)が「立春」で、春になったかと思うと、今度は日本列島が今季最強の寒波に襲われましたね。一年で一番寒いという「大寒」辺りから、全国的に3月並みのぽかぽか陽気が続いたものだから、できることならこのまま春へ…なんて考えたのはやっぱり甘かった。神様もお人が悪い!ああ、そうか、神様は人ではございませんから仕方がないですかね。

 でもこの寒さは堪えました。例年「立春寒波」といわれて、ある程度の寒さが戻るのは確かですが、今年は春になってからの方が異常な寒さが続いています。3日からの九州北部から沖縄地方まで、大寒波が襲ったかと思うと、4日からは、北陸、関東、東海、近畿、中国、四国地方までもと。以後5日間の平均気温はかなり低く「10年に1度の低温」だというし、さらに北陸や長野、群馬、岐阜などの山間部、近畿日本海側、山陰と、これまたこの間の降雪量が多くなって、「10年に1度の大雪」なんだそうですよ。

 例にもれず、こちら宇部でもこの5日間毎朝起きると雪が積もっていたり、ちらついていたりと。気温は夜はもちろん零下、昼でも2度、3度までと、大寒波が続きました。多少緩んだかなという昨日でも、最高温度は5度までなんですからね。今日やっと太陽が出て日中は8度まで上がり、ホッとしました。本当に太陽ってありがたいものですね。

 そんな中の一番寒波がひどく吹雪ともなった7日、第一金曜日でしたので月例の吟行会を実行したんですよ。物好きでしょう!でも前夜は冷えるものの雪が積もる様子はなかったので、中止するつもりがなくて…ところが起きてみると庭が真っ白。日も出そうになく、これでは道路が凍結していて危ないから今度こそ中止せねばと、担当のFさんに電話したんです。すると、〝屋根や木々には積もってますが、道路は何ともないですよ〟という返事…嘘ッと、道路に出てみると確かに濡れているだけ。それじゃあ、雪国はわが家だけだったということ!(笑)

 というわけで、予定通り9時半の集合を待っていると…あら、あら、急に雪が舞い始め、あっという間に道路を真っ白に埋めていくではありませんか。今から行く吟行地は、ちょっと坂があって…これはヤバいかも!宇部市水道局「桃山配水池」の見学です。そのうち雪はとうとう吹雪になって…ああ、なんという日なの!それなのに、案内してくださる職員の方が入り口で待っておられて…恐縮しました。

 ではお言葉に甘えてと、早速中に入り桃山3号配水池に併設された「パノラマ展望塔」へ。滑らないように一歩一歩…まるで蟹さんのように手すりをもって横歩き。展望塔の標高は80m、螺旋階段を上ります。最上階に総ガラス張りの、360度の景色が広がり、普通なら市街地はもとより空が澄み渡った時などには遠くの関門海峡も見渡すことができるんだそうです。それが、今日はどこまでも真っ白な雪の世界。私たちはもちろんのことですが、案内された方のほうが、もうびっくりされて、〝スゴイですね!〟の連発でしたよ。下の写真が、展望塔からの東西南北の景色です。

 この方はお役目がここの案内係だとか。だからもう見飽きるぐらい来ておられるのですが、こんなの初めてだそう。ついでにと、この展望塔から見た桜の季節や秋の海まで見える景色などの動画を見せてくださいました。だから今度は季節を変えて是非来てください。そして、良い句を詠んで大いに宣伝してくださいと、頼まれてしまいました。こりゃあ責任重大です! 

 さて、今度は宇部では有名な「六角堂」へ。実は私が宇部に来た時からこの名があって、始めは何かのお堂かと思ったのですが、「桃山配水計量室」という水道施設でした。しかし、周りをぐるりと見るぐらいで中がどうなっているのか一度も見たことがありません。それがこの雪の日の見学で初めて見せてもらいました。感激です!50年も宇部に住んでいても、展望塔も初めてだったし…まだまだ知らないところが身近にあるんですね。吟行といってもわざわざ遠くまで行かなくても探せばあるものです。

 ちなみに初めて知ったこと。それはこの六角堂が本当は八角錘形の屋根で中世の城をイメージさせる造りなのに、初めて見た人が言った「六角堂」という表現がそのまま広がり、市の方でもその市民のイメージを壊さないようにとそのままにしたんだそうです。この六角堂と、今回は雪で観られなかった「旧桃山1号配水池監視廊入口」が、平成9年に国指定登録有形文化財に指定されています。

 上掲の写真は、宇部市が炭鉱で栄えたころの名残でもある「桃色れんが」です。普通の赤色や濃い橙色に近いれんがと違い、このれんがは肌色に近い桃色が特徴で、かつては宇部市の町並みを形成していました。しかし、現在は生産できないことや保存活動が組織的でないことにより、その数が減りつつあります。この宇部独特の桃色れんがの色は、石炭の燃焼灰と石灰などを混ぜてつくることから生まれ、硬く、湿気に強いのも特長なんです。しかし、老朽化して倒壊防止や住宅改修のために今急速に町から消えようとしています。何とかして保存をという声は上がっても、現実的には難しいようです。ここ六角堂は国の文化財として指定を受けましたので、大丈夫なのですが、〝桃色れんがのこみち〟という風情のある路地は今はまだわずかに残ってはいるものの、それもいつまでか…なくなってからでは遅いと思うのですが、私にはどうしようもありません。ああそういえば、2022年の春新しい宇部市役所の本庁舎(一期棟)が完成したのですが、その外壁が桃色れんがをイメージした外観になっているんですよ。いまはまだ二期棟が工事中で、それが完成したらまたご紹介しますね。お楽しみに! 

 さて、その後雪も小降りになり、道路も溶け始めましたので、そろそろと車で移動。最後は江戸時代の享保19年(1734年)に築堤されたという「二反田の池」と、側にある猿田彦大神の石碑を拝み、途中の〝殿様道〟を通り、廃校になった小学校跡地の武道館を見て、昼食会場へ。

 もうその頃には道路の雪はなく濡れているだけでしたが、ナントも風が冷たいこと!冷え切った体をおいしいランチで暖め、午後のいつもの句会場へ。17時までみっちりと吟行句会をして、勉強しましたよ。参加された皆様大変お疲れさまでした。やはり寒さと着ぶくれで首や肩が凝って…ああ、私も本当に疲れてぐったりです。では、これでオシマイ! 

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今年の節分はなぜ2日だったの?

2025年02月06日 | 俳句

 2月もあっという間に、今日はもう6日…なんと語呂合わせから〝ブ(2)ログ(6)の日〟なんだそうですよ。今年は心を新たにして、週2回の月8回を目標にして書こうと決めたんです。でも後半になって週2回は無理でしたが、でも月8回はクリアしましたからね。それなのに、今月は最初からこんな調子ではどうなるでしょうか。いやいや、まだ諦めてはいけませんね。〝有言実行〟しなくっちゃ!

 今年の節分は2月2日で、例年より1日早かったですね。だから立春も2月3日。それぞれの説明は何度も書いていますのでやめましょう。ただなぜ今年は1日早くなるのかというと…

 「日付の変動は、地球の公転周期が約365.2422日と、1年間の365日からわずかにズレているため生じます。このズレをうるう年で調整して、しばらく2月4日の中に納まっていた立春が2021年には2月3日へ移り、その前日である節分も連動して2月2日へ移ったというわけです。

 だから節分が2月2日になった2021年は、国立天文台 暦計算室によると、1897年(明治30年)以来124年ぶりだそうです。知らなかった!この「うるう年の翌年は2月2日が節分」という流れは2021年以降、当分は4年おきに続くと。(国立天文台暦計算室)

 というわけで、去年がうるう年だったので今年は2月2日が節分、来年はまた3日に戻ります。そんなことなど全く知らないまま、とにかく節分だからと…今年もお参りに行きました。

 ところが、今年はたまたま日曜日だったためか、または、とても暖かで風もない日和だったからか、とにかくびっくりしたことが2つ!も…。

 先ず産土神の琴崎八幡宮へ…いつも行くのは午後2時過ぎ、人出はまあまあでしたし、露店も福引もありました。ところが、いつもはいろんな店が競争して出してる〝恵方巻〟が、どこを見渡しても影も形もないんです。以前は接待の甘酒もあったのですが、それもない!コロナ禍の時はそうでも、それももう収まっているんですから…なぜ?と思って、露店の人に聞くと、午前中は山ほどあったから、早くに売り切れて、もう撤退したんでしょうと。エエッ!と、びっくりです。

  壬生寺に買ふ太巻も節分会      福本せつこ

 それではと、次に本命の中津瀬神社へ…ああ、恵方巻は少しでしたがまだありました。ヨカッタ!なくならないうちに先ず買っておいて、それからお祓いをしてもらい、接待の豆茶もいただきました。では、この節分の一番の目的の〝福飴〟、その籤を引いて帰りましょうと券を買いに行くと…ナント、ナントこれも全部売り切れだと。一本もないなんて…これもまたびっくり!今まで何十年とお参りに来ていますが、この福飴がなかったことは一度もありませんでしたもの。それももっと遅い時間、たとえば夕方5時過ぎに行ってもまだ山ほど残っていましたのに…。

  鬼は見え福は見えざる節分会     江川由紀子

 3枚目の写真は、〝宇部太鼓〟を子供たちに体験させている場面です。

 今年は一体どうなったんでしょうか?これが日曜日だったからというのなら、分かったことだから人出を見越して多めに仕入れればいいこと。でないとすれば、前日までの天気予報が曇りの寒い日ということだったので、その見込み違いだったということなのかしら。なんにしても今年は不思議なことが続きますね。これからも何が起こるやら…怖い気もしますが…。どうぞ今年1年〝鬼は外福は内〟でありますように!と、心からお願いしましょう。 

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秋吉台の〝サファリランド〟へ!

2025年01月27日 | 俳句

 先日急に俳句の友だちがどこかへ吟行に行きたいというので、他の友人も誘って3人で〝秋吉台自然動物公園サファリランド〟へ行ってきました。ここへ来たのは久しぶり…いや、何十年ぶりでしょう。子供が幼いころに一度来たことがある程度ですから、もう40年は経ってるかも。

 宇部市には、以前あったのをリニューアルした〝ときわ動物園〟がありますので、そこへは何度か吟行しています。でも、サファリのような所は初めてだから果たしてどんな句が詠めるかしら…きっと難しいでしょうね。

 さて、この秋吉台自然動物公園 サファリランドは、東京ドーム8個分の広さを誇る園内に、60種600頭羽を超える動物たちが生息する動物園です。マイカーやサファリバスに乗って楽しむ周遊型の動物園となっていて、園内にはアフリカゾウやトラ、アメリカクロクマといった大型の動物たちがずらり。世界でも珍しいホワイトライオンやホワイトタイガーが生息しているところもポイントです…とはパンフの宣伝文句。

 といったところで実際に来てみると、わあ、入園料が高い!大人2,600円(シニア・70歳以上は300円割引)。それにエサやりバス乗車券が1,100円なので、計3,700円ですって。でも考えてみれば遊園地などの今どきの相場からいえばこんなものかもしれませんね。私たちは吟行といっても寺や神社、または自然の景観がいい所など、無料のところへしか行きませんので、ほとんど車代と昼食代で終わりですもの。

 車で約1時間、着くまでの間〝こんな一年中で一番寒い大寒に来る物好きは俳人ぐらいしかいないわよね〟とか〝今日は平日だから、もしかしたら私たちの貸し切りかもよ〟などと言いながら…駐車場に着いてみるとあちらこちらに少ないながらも車が停まっていてホッとしました。サファリバスなどは一応満員になって、特に幼稚園から1歳ぐらいまでの女の子4人の家族連れがいて、とても賑やか。エサやりのとき動物たちが近づいてくるたびにワアーやキャーと黄色い声が飛んで、それはそれは楽しそうでした。

 実はこの日は大寒にしては珍しく風もなく暖かな日で、バスから降りでぶらぶら歩いても気持ちがいいぐらいのお天気でした。さすがは…先生と言われて、うん、私も納得です!(笑)

 では、写真をたくさん撮ってきましたので、皆さんにも順にサファリランドへご案内しましょう。さあ、エサやりバス乗場で待っていた〝レッサーパンダ号〟に乗り込んで、出発ですよ。レッツゴー!

 サファリゾーンでは、先ず草食動物エリアのエラシドの親子(牛の仲間で体に薄い縦縞があるのが特徴)~ブッラクバック(ボスは真っ黒になるそうです)~アフリカゾウ(パンが大好物でエサやりの最初でした)~ラクダ~インドサイ~ダチョウ~グランド縞馬(インドサイとダチョウは遠くて写真が撮れませんでした)

 次は肉食動物エリア。ブチハイエナ(他の肉食動物の残った肉を食べるとか)~アメリカクロクマ(北米大陸に生息し、クマの中では中型でおとなしい性格)~チーター(アフリカのサバンナで生息、陸上で最も早く走るが、スタミナがないそうです)~ライオン(アフリカ大陸に生息、群れで生活する。これは雌です)~ホワイトライオン(世界で約300頭、国内では約20頭しかいない珍しいライオン。ホワイトといっても生まれた時は白いが段々薄茶になる。これが雄)~トラ(インドから中国南部に生息)~ホワイトタイガー(トラの目や肉球は濃い茶色だが、ホワイトタイガーの目はブルー、肉球はピンクですって。よく見なかったわあ、残念!)

 ここまで巡って来たらふれあい休憩所でバスを降り、その他のふれあいのできる動物たちを歩いて見学です。カンガルー、ヤギ、レッサーパンダ、アミメキリン、ラマ、ヒツジ、アメリカハゲコウなど、餌をやったり写真を撮ったりと…その後歩いてレストハウスへ。約1時間半の見学でした。

 もっとたくさん写真は撮ったのですが、似たような写真やボケたのは削除しましたので、悪しからず。

 冬の時期は動物たちもお天気のいい日はみんなのんびりと日向ぼっこなどして…それほど猛獣という感じを受けませんでしたね。ただトラのところに来ると、バスの窓に餌をくっつけてあるのを食べに来るので、窓越しに迫ってくるトラの顔や牙には恐怖を覚えました。

 このサファリという所は、冬の時期の方が木々も葉を落としているし、何もかも枯れているのでよく見えて、夏のように茂った草木で見えにくい時より却っていいのかも。でも、やはりもう少し緑があった方がきれいだし、動物たちにとっても恋をする春の方がいいでしょうから、そうすると、サファリランドへ来るのは早春から若葉の頃が一番いいということになるのかしら。でも…私にはまた来る機会はまだあるのかな???

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久々の〝きらら俳句教室〟の報告で~す!

2025年01月19日 | 俳句

 晩冬に〝三寒四温〟という季語がありますが、今日は最高気温13度と、風もなく穏やかな…本当に「四温日和」でしたね。歳時記には〝三日ほど寒い日が続くと、その後四日ほどは暖かい日が続くという…(中略)…こうした寒暖の変化を繰り返しながら春の足音が聞こえてくる〟と。

  四温かなペン胼胝(だこ)一つ芽のかたち     成田千空

 歳時記に上のような例句がありました。私も教師の頃に長くガリ版を使っていましたので、確かに胼胝ができていました。でも…その頃は俳句をしていなかったから〝芽のかたち〟なんて全く思いもしませんでしたが、あの膨らみをそう思って眺めると…なんとも愛おしいですね。私が詠んだのは〈鉄筆の胼胝を未だにつづれさせ〉(平成18年)という句でしたが…。今はもうそれも分からないぐらいになりました。だってガリ版使ってたのは何十年前でしょう。あれ以後の印刷技術や筆記用具の進歩は目を見張るものがありますもの。この〝胼胝〟という字だって今の若い人たちは読めないだろうし、意味も分からないでしょうからね。

 さて、昨日は第3土曜日でしたので「きらら俳句教室」でした。毎月実施はしていたのですが、夏からの体調の悪さに忙しさが加わって、報告をしないまま、とうとう今回が第10回目になっていました。ゴメンナサイ!

 きらら浜自然観察公園にていつもの如く9時30分に開始。この日は最高気温10度と低くかったものの風はなく穏やかで…やはり〝四温晴〟でした。吟行に出る前に、今は「寒中」と言って、〝小寒〟すなわち〝寒の入り〟の1月5日から〝大寒〟の20日を経て、〝立春〟前日の〝節分〟(2月2日)をもって、〝寒明け〟ということになるのだということを説明。また、一年のうちで最も寒さが厳しい時期にあたるので、この〝寒〟という字を用いれば、寒中のものということになって多くのものが冬の季語になるのだということも。

 さて、それでは今回も湖畔巡りをしました。私は先日の雪の日にも吟行会で来ていますので、目新しいものは殆どありませんでしたが、皆さんは熱心に観察して…〈そこここに浮きつ沈みつ鴨の尻〉という句がトップでした。採った人はみな〝鴨の尻〟が良かったと。そうですね。あのまるで起上り小法師のようにクルリクルリとひっくり返るところはとても可愛らしくて、誰でも詠みたくなりますよね。最後にこの句の作者は?…と聞くと、何とレンジャーのHさん!さすがでした。写真は私のスマホではとても撮れませんので、お借りしました。スミマセン! 

プリっとした、おしりがかわいい!」並んで潜るカモ夫婦…仲 ...

 吟行を終えて戻ってきた時、入口に〝足長蜂〟が一匹よたよたとして動けなくなっていました。Мさんが〝こんなとこにいたら踏みつぶされるわよ〟と言って、レンジャーさんを呼びに行こうとしたので、私が〝ここに入れてあげたらいいのよ〟と、計器盤の蓋を開けて返してあげました。実は先日の吟行会で、ここに足長蜂が冬眠しているのだと教えてもらっていたからなんですよ。いつの間に出たのかしら…ちょっと暖かかったからつい気の早いのが飛び出したのかも。でもまだ力がないから飛べずに巣へも戻ることができなくなっていたのでしょう。ヨカッタ!だって〝一寸の虫にも五分の魂〟といいますものね。

冬の道路を這う女王蜂

 それにしても今年最初の句会…これを〝初句会〟というのですが、珍しく全員の句に点が入り、これでめでたしめでたと、幸先の良いスタートがきれました。皆様お疲れさまでした。

 予定通り12時過ぎに無事終わって、私は一旦家に戻り、また午後からの宇部馬酔木句会へと…、忙しい一日でした。オシマイ。

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兼題は〝年賀状〟でした!

2025年01月14日 | 俳句

 今朝も寒かったですね。昨日と同じく最高気温は10度まで上がりましたが、何とも風の冷たいこと!朝のラジオ体操へ行くときは指先がジンジンしますもの。でも、明日からまた寒波が襲ってきて今日以上に寒くなるんですってよ。やっぱり私は寒いのは苦手…肩が凝り頭まで痛くなるんです。イヤですね。

 さて、今日も俳句教室で、兼題は「年賀状」。〈会いたいね友の賀状へ独り言〉が最高点句でした。他には年々賀状が減ってくるとか、アナログ時代の方が良かったなどという句も。その中に〈再開すと伯母より賀状三年ぶり〉というのがあって、作者に聞くと、伯母さんがもう年だから年賀状仕舞をしたものの、やっぱり新年に賀状が来ないと淋しかったのでまた出すことにしたのだということでした。なるほどね!

 ところで、皆様は今年の賀状はどうされましたか。近年、特にコロナの流行の影響が続いていて、それに加え昨秋の郵便料金の値上げが拍車をかけ、年賀状仕舞をする人が急激に増えたような気がします。私などは一昨年、昨年と続けて喪中でしたので、いつもより数が半分以下になっていましたから、それの延長でそのまま今年に繋がったような感じです。それでもまあまあの数が来ていましたから、それを元旦のお節をいただいた後に一枚一枚ゆっくり読んでいると…ああ、お正月だなあ~と、久しぶりの人たちの顔を思い浮かべながら…そう、上掲の句のように懐かしさがこみ上げてきて、〝会いたいな〟と思いますもの。これはもうお金の問題とかじゃあないわと…。だってこの気持ちはお金では絶対に買えませんからね。

 年末の慌ただしさの中での年賀状書きの煩わしさがなくなって、すっきりしたという方もいらっしゃるでしょうが、私はやっぱり日頃なかなか会えない人とはせめて元気だという証明の年賀状ぐらいは遣り取りしたいと思います。自分は出さず楽をして、他人からは貰いたいというのは虫が良すぎますものね。今日の投句の中にも…〈賀状のみの遣り取り卒後五十年〉という見習いたい句もありましたよ。

 最終的には〝やっぱり、賀状が来るのはうれしいものよね〟というのがみんなの偽らざる実感でした。それを〇〇歳になったからやめますなんてわざわざ宣言しなくてもいいのではと…

 実は元旦に年賀状を取りに出たとき、一緒に「日本郵政株式会社 社長 増田寛也」氏の挨拶状が届いていました。それを読むと、確かにそうだなあと思ったんです。それでは、その挨拶文を以下に書いておきましょうか。でも私は決して郵便局のまわし者ではありませんからね。念のため…(笑)

あけましておめでとうございます                                    本年も皆さまからの年賀状を心を込めてお届けします                          年賀状は平安時代から存在したといわれています                        先人たちも年に一度のあいさつで                               大切な人とのつながりを育んでいたのでしょう                        「年に一度。だけど、ずっとつながっている。」                         もし思いがけない方から届いていたら                              年明け年賀状いかがですか

 今確かにハガキは63円から85円になりました。以前の値上げ額と比べると今回は大幅に上がっています。しかし、考えてみれば、どんなに雪が降った日でも、またどんな山奥にある一軒家へでも、とにかく配達してくれるんですよ。そんな郵便配達夫さんのことを思えばちっとも高くはないんですよね。たとえばもし自分で持っていこうとしたら、どれほどの運賃がかかるかを考えてみてください。お分かりでしょう。一人暮らしの方や高齢で外に出かけられないような人への一枚の便りがもたらす喜びというものを。その価値はこれはもう測り知れないに違いありません。だったらみんなの幸せのためにみんなで少しずつ分担していると思えばいいのでは。要するに昔からある〝持ちつ持たれつ〟という精神で互いに助け合って生きていくことが大切なことではないのでしょうか。

 でも、今回はそれが一度に大きく値上げされてしまったからかも知れません。おまけに他の何もかもが。それでは庶民、いや年金暮らしの者や給料の低い若者たちにとっては生活そのものが脅かされて反発もしたくなるでしょう。しかし、昨年の夏の猛暑で野菜などが不作、また燃料の油や肥料の値上がりなどで悲鳴を上げている生産者さんの思いもよく分かります。生き残るためには物価を上げることしかできないという現実…だからと言って私たちも…ないものはないんですものね。

 昔〝こんな女に誰がした〟という歌が流行ったことがありましたが、まさに〝こんな社会に誰がした〟と言いたくもなりますよ。ところがこんな状況でも甘い汁を吸ってぬくぬくとしている一部の特権階級や詐欺師たち…と、、こんなこと言い出したらキリがなくなりますからやめますね。私はブログにはこのような話は書かないことに決めていますので…どうかお許しください。では、また…ネッ!

 写真は、やっと出た水仙の蕾。それにこんな時期に高砂百合が一つ…この寒さの中で可哀そう!やはりこれも〝狂い咲き〟なんでしょうかね。

 

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