日々雑感

豊かな四季の移ろいを記憶にとどめて行きたいと始めたフォトブログです。暫しご笑覧下さい。

深紅のアメリカディゴの花が咲いていました

2013年06月19日 | 四季の移ろい 長居植物園


バラ園の奥でアメリカディゴが深紅の花を咲かせ始めています。

アメリカディゴは、南アメリカ原産のマメ科の木で、3~4mの背丈があります。

開花寸前の蕾をいっぱいにつけた枝

開花した状態です。

熱いところを原産地する花特有の深紅が実に印象的でした。

このアメリカディゴは、江戸時代末期に日本に伝わったそうです。

徳川幕藩体制が大きく揺らぎ始めたとはいえ、当時は鎖国の時代です。
しかし、この時代には、植物だけではなく、
実に様々なものが日本に持ち込まれています。

その理由は、当時の日本人が強く望んだからだということが、
オランダ商館の記録だけでなく、当時の知識人の日記や
商人の記録などからもわかります。
当時の人々が、われわれ現代人には想像を超える
好奇心と貪欲な知識欲を持っていた現れでしょう。
この好奇心と旺盛な知識欲が、開国後に爆発的な力を発揮することとなり、
現在の日本があります。

アメリカディゴの花からとんでもないところへ話が飛びましたが、
この花を初めて見た当時の人々が、好奇心溢れる目で、
この日本には存在しない「赤」を、どう感じたのか、せめてその感じ方だけでも、
今を生きるわれわれも共有したいものです。


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