お茶をどうぞ!

毎日楽しもうよ!きっといいことあるよ!

恐れることのない死

2015-03-19 22:22:17 | 日々の思い
忙しさに紛れていたが、実は何も手につかなかった・・

私をお茶の世界に導きその扉を開いてくれた師が亡くなった。

3月11日に息を引き取られたとのこと・・知らせを聞いたとき

驚きよりもやはりそうだったのかと・・・昨年秋にお会いした時

ふくよかなお顔が痩せ、何か嫌な予感とこれが最後かもとふっとよぎり

そうならないことを願っていたのですが・・先生の都合や私たちの都合で

お稽古が叶わぬことに!教室が存続できなくなり社中の皆が散った。。

先生とのつながりは皆それぞれにあり、昨年暮れに私のもとに先生から茶道具や

お着物が届き、ありがたく頂戴したのですが形見分けのようで嬉しいよりも

気持ちがズシッと重く感じたのでした。。

お顔の広い先生でしたが先生の強い希望で直葬という形で先生の親族と社中の皆で

今日、堀ノ内斎場でお別れをして参りました。香典もなしのごくごく内々の

お見送り、先生から今日お越しいただいた皆様に、生前先生からお願いされていた

お菓子屋さんが和菓子をお運びくださった。先生らしいお心遣い・・

そしてお寿司屋さんで献杯の一席がご用意され皆で先生を偲んだ。最後まで気配りの先生・

89才の悔いなしの人生、恐れることのない死に悲しいよりも感動を覚えた。。

子供のいない先生はご主人様が旅立った後、同じように子供のいないわたくしに

自分の世界をお持ちなさい、子がいなくとも豊かな人生がある!とそしていろいろな事を

ご教示下さった。先生のお見送りの間も死ぬことは生きることなんだなぁ~と強く感じた。

先生の訃報直後、茶友の逝去もあり力が抜けた日々でした・・会いたいと思いながら・・

最後の電話に出られず・・かけ直しの後、タイミングが合わす・・そのままに・・

悔やまれてなりません。年を重ね、人の心には時間の層が積み重なることが実感できるように

なってきた・・だから自分にかかわる大切な人々とこれからは時間を過ごしたいと切に思う。

A先生に出会えた奇跡に感謝・・先生と過ごした日々に感謝です。。お世話になりました。。


                     合掌


                  



春雨に木蓮が美しい・・・先生の穏やかなお顔を想う・・

文才があり、絵が上手な先生「文銭堂本舗」の掛け紙や袋は先生の作品です
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