こういう本を読むと心が痛くなります。しかし、それが現実。現実からは逃げられません…
平成23年3月3日(木)の「ひな祭り」の日、「大学生の自殺者が増加しています」とNHKのニュース報道!
…ということは、その背景に「ひきこもり」や「うつ病」があるということでしょう。
ドキュメントひきこもり 「長期化」と「高年齢化」の実態 (宝島社新書316) | |
池上 正樹 | |
宝島社 |
この本は、社会問題を追うフリージャーナリストの執筆だけあって、「社会的ひきこもり」をNHKの取材班的な視点で捉えています。
ひきこもりに至った事例の紹介、ひきこもりから脱出した事例の紹介、ひきこもりは、実に様々な要因が…
そして、国の「ひきこもり」に対する考え方が…
最後に、「ひきこもり社会…日本」に対する処方箋として何に視点をおいて取り組むべきか、提言されています。
しかし、この本で「社会的ひきこもり」が解消するわけではありません。あくまで、社会問題の一つとして警鐘を鳴らすものです。
「社会的ひきこもり」が増加し、長期化、継続すると、一人で暮らす「無縁社会」へ、そして人生に疲れ「自殺社会」へと向かいます。
やがて、働く人がなくなり、高齢者を含めた生活を支えることができず、経済の破たん、社会保障制度の崩壊を招き、その結果、、国家そのものが潰れてしまいます。
これは国策の問題です。同時に一人ひとりの問題でもあります。さて我々はどうすれば・・・・・