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シンジへ。
お疲れ~、カズです。
フランクフルトへの引越しが終わったみたいだね。よかった×2。
ドイツでネットを使った不動産詐欺?が流行っているなんて、知らなかったよ。
シンジは被害にあわなかったみたいだから、よかったけれど。
引越し業者も、地元の安いトコを見つけられて何より。
さすがはドイツ生活3年生。ちゃーんと経験を積んでいるね。
オレ達旅人も、最初は騙されたり、ボラれたりしながら経験を積んで、少しずつトラブルを回避する術を見につけていくのだけれど、海外生活も同じなのかもしれないな。
フランクフルトは都会だけあって、南ドイツよりは生活しやすそうだね。
車も要らないっていうことは、日本の首都圏で生活するのと同じような感覚だろうか。
オレも駐車場代が高くて、横浜では車無しの生活だから。
ただインターネットの移設の件は災難だな。
モバイル接続ができるだけマシなんだろうけど、やっぱりスピードは遅いだろ?
オレも今のADSLから今度、光にしようと思ったのだけれど、ウチのボロアパートはまだ未対応らしくて、開通まで最低2ヶ月はかかるって言われた。
これじゃドイツと変わんないよ、、、。(まあADSLはフツーに使えているけれど)
イースターエッグの写真サンキュー。すごく懐かしいな。
日本じゃイースターの文化が無いから、本当に久々に見たよ。
初めてイースターエッグを見たのは、ニュージーランドのクライストチャーチなんだ。
そこのユースホステルで、宿泊者全員にイースターエッグのチョコを配っていたっけ。
本当に小さな卵形のチョコだったけれど、その時は結構生活を切り詰めていたから、なんて素敵な文化なんだ~って思った記憶がある。
イースターとチョコレートは、本来関係ないのだろうけれど。(笑)
そうそう。その時のユースホテルでは、ワーキングホリデーで、フルーツ畑でバイトしながら旅をしていた、岡崎君という青年にあったんだ。
岡崎君とは年齢も近いからすぐに仲良くなって、ユースホステルには、"フリーフード"といって、前の旅人が不要になった食材を寄付する文化があり、それを使って"タダ飯"を作ることを教えてもらったっけ。
まさに"先人の知恵"という感じなのだけれど、貧乏旅行者のオレには、本当にありがたい情報だった
他にも岡崎君にはクライストチャーチで、すごく親切にしてもらったんだ。
その時オレは、高校時代の親友から結婚するってメールをもらっていたんだけれど、日本に一時帰国する金もなかったから、せめて何かできないかって思い、ミュージシャンらしく?結婚のお祝いのラブソングを作ったんだよ。
ただ録音する為のラジカセすらない状態だったから、どこかで借りられないかって思っていることを岡崎君に話すと、電話帳で格安のホームレコーディングスタジオを探してくれたんだ。
本当はギター片手に、ラジカセの前で歌うぐらいかな?って思っていたのだけれど、彼が「親友の一生のことなのだから」と言って、クライストチャーチ郊外のレコスタを見つけてくれ、スタジオまで一緒に着いてきてくれて、そこにあったピアノで引き語りをしたっけ。
激安ラジカセを買う位の予算しか無かったから、スタジオを借りられたのは、録音とトラックダウン込みで1時間ポッキリだったけれど、そこは元プロミュージシャン、3テイクだけね!と事前に言いながらも、日本のミュージシャンの意地で、2発目でちゃんと決めたから。(1発目じゃなかったのが、ちょっと悔しいが。汗)
岡崎君は、今でも一生付き合える大切な友達で、お互い日本に帰ってきてからも、ずっとつながっているよ。
彼から教わったフリーフードの話は、その後旅を続けながら、他の旅人達にも伝えて、まだその文化が根付いていない場所でも、オーナーから許可をもらって、フリーフードコーナーを作ったこともあったっけ。
そして岡崎君にしてもらったように、その後の旅でオレも、出会った若い旅人達に、できるだけ親切にしてあげるよう、心がけてきたんだ。助け合うのはお互い様だから。
こんなバトンリレーのように人間は、誰かの経験が詰まったバトンを受け取り、自分の経験をそこに付け加えて、また誰かにそのバトンをつないで、今日まで走ってきたのだと思うんだ。
シンジもドイツ生活で得た経験を、いつか誰かに伝えていくのだろうな。
P.S.
今日はそのクライストチャーチのスタジオで撮った、地元のレコーディングエンジニアのおっさんとの2ショット写真だよ。
10年以上前の、まだ20代の頃の写真だから、すごく若いよ。オレ。(笑)
このおっさんは、今も元気だろうか。
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